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悪い時 他9篇

ガブリエル・ガルシア=マルケス/著 、高見英一/訳 、桑名一博/訳 、内田吉彦/訳 、木村榮一/訳 、安藤哲行/訳

3,080円(税込)

発売日:2007/06/29

  • 書籍

貼紙が書きたてるのは周知の醜聞ばかり。だが町の平安は、もろくも揺らいだ……。

血の粛清から、ようやく立直りかけた町。殺した者。遺された者。没落に怯える者。成りあがり者。恨みを深く潜ませた者。それぞれの心に、誰の仕業とも知れぬ中傷ビラが不穏な火を放つ時――。そして、届くあてのない手紙を待ち続ける老人も。死してなおマコンドに君臨する太母も。物語が虚実の間に浮びあがらせる人世の裸形。

目次
大佐に手紙は来ない
火曜日の昼寝
最近のある日
この村に泥棒はいない
バルタサルの素敵な午後
失われた時の海
モンティエルの未亡人
造花のバラ
ママ・グランデの葬儀
悪い時
注解
解説

書誌情報

読み仮名 ワルイトキホカキュウヘン
シリーズ名 全集・著作集
全集双書名 ガルシア=マルケス全小説
発行形態 書籍
判型 四六判変型
頁数 488ページ
ISBN 978-4-10-509010-4
C-CODE 0097
ジャンル 文芸作品、評論・文学研究
定価 3,080円

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著者プロフィール

(1927-2014)コロンビア、アラカタカ生まれ。ボゴタ大学法学部を中退し、新聞記者となって欧州各地を転々とした後、1955年に処女作『落葉』を発表。1967年『百年の孤独』によって一躍世界が注目する作家となった。『族長の秋』『予告された殺人の記録』『コレラの時代の愛』『迷宮の将軍』など次々と歴史的傑作を刊行し、1982年にはノーベル文学賞を受賞した。

高見英一

タカミ・エイイチ

桑名一博

クワナ・カズヒロ

内田吉彦

ウチダ・ヨシヒコ

木村榮一

キムラ・エイイチ

1943年、大阪生まれ。スペイン文学・ラテンアメリカ文学翻訳者。神戸市外国語大学イスバニア語科卒、同大学教授、学長を経て、現在、神戸市外国語大学名誉教授。主な著書に、『ドン・キホーテの独り言』、『翻訳に遊ぶ』(岩波書店)、『ラテンアメリカ十大小説』(岩波新書)など。主な訳書にコルタサル『悪魔の涎・追い求める男』(岩波文庫)、バルガス=リョサ『緑の家』(岩波文庫)『若い小説家に宛てた手紙』(新潮社)、ガルシア=マルケス『わが悲しき娼婦たちの思い出』、『コレラの時代の愛』、『ぼくはスピーチをするために来たのではありません』(新潮社)、『グアバの香り――ガルシア=マルケスとの対話』(岩波書店)他、多数。

安藤哲行

アンドウ・テツユキ

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