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荒らされた家、消えた猫……本当に失ったものは何だったのか。

靴ひも

ドメニコ・スタルノーネ/著 、関口英子/訳

2,090円(税込)

本の仕様

発売日:2019/11/27

読み仮名 クツヒモ 
シリーズ名 新潮クレスト・ブックス
装幀 Mayumi Tsuzuki/イラストレーション、新潮社装幀室/デザイン
発行形態 書籍
判型 四六判変型
頁数 202ページ
ISBN 978-4-10-590161-5
C-CODE 0397
ジャンル 文学・評論
定価 2,090円

ふたりの子どもと妻を残して、夫は若い女と暮らすために家を出た。四十年前の危機を、乗り越えてきたはずの家族。彼らを繋ぎ留めていた紐帯は、留守宅を襲う何者かによって、ぷつりと断たれた――。ジュンパ・ラヒリが惚れ込んで英訳し、全米で絶賛された家族小説。

著者プロフィール

ドメニコ・スタルノーネ Starnone.Domenico

1943年、ナポリ生まれ。作家、脚本家。大学卒業後、ローマの高校で教鞭をとりながら、「イル・マニフェスト」紙の文化面に携わる。1987年、『教壇から』で作家デビュー。教育現場を舞台にした作品を次々に発表し、映画やテレビドラマの脚本家としても活躍。2001年、自伝的小説『ジェミト通り』でストレーガ賞を受賞した。他に『質問されたときだけ』『アリスティデ・ガンビーアの性遍歴』など、20以上の作品がある。

関口英子 セキグチ・エイコ

埼玉県生まれ。翻訳家。訳書にディーノ・ブッツァーティ『神を見た犬』、プリーモ・レーヴィ『天使の蝶』、イタロ・カルヴィーノ『マルコヴァルドさんの四季』、カルミネ・アバーテ『風の丘』『ふたつの海のあいだで』、パオロ・コニェッティ『帰れない山』など。『月を見つけたチャウラ ピランデッロ短篇集』で第一回須賀敦子翻訳賞受賞。

短評

▼Kakuta Mitsuyo 角田光代
恋人を作って家に戻らない夫。夫に手紙を書き続ける妻。双方の親のもとを行き来する、幼い兄妹。読み手を一気に小説世界に引きこもこの小説は、相反する感情や状況に満ちている。拒絶と許容、愛情と無関心、自由への渇望と東縛への希求。それらはまったく矛盾なく、ひとつの家のなかに、ひとりの人間の内に、おさまっている。そしてまさに「靴ひも」のようなちっぽけなもので、相反するふたつは強く結びつけられる。読み進むにつれてじわじわとこわくなるが、小説は、読み手を絶望させない。人生というものを、嫌悪させない。

▼Corriere del Mezzogiorno コッリエーレ・デル・メッゾジョルノ紙
緊迫した感情描写や文体の緻密さ、強烈な真実を突きつけてくる並外れた語りの能力において、じつに優れた小説だ。ここに描かれている出来事は普遍的であり、だからこそ、読者の一人ひとりが自らの個人的な経験という物差しに当てはめて捉えることができる。本書は、欲望や現実逃避、そして挫折をめぐる、短いけれどもスケールの大きな小説だ。

▼ジュンパ・ラヒリ
この小説は、どんなジャンルやカテゴリーにも属さない。巧みなミステリーでもあり、過ちの喜劇でもあり、ホームドラマでもあり、悲劇でもある。性の革命、女性解放、合理的あるいは不合理な衝動に対する、鋭い論評だと言うこともできるだろう。比率の完璧な立方体のようなもので、くるりとひっくり返せば、別の面が現われる。

▼La Stampa ラ・スタンパ紙
ドメニコ・スタルノーネは、型には納まりきらない、一匹オオカミともいえる作家だ。個人的な体験と社会にとっての必要性をベースに文学と向き合い、アイロニーとグロテスクが塩梅よく混在する内省的な文体でそれを表現する。

▼Il Piccolo イル・ピッコロ紙
家族との日常における沈黙や病理をむごたらしくも掘り起こす「三重唱小説」を書くことに成功している。

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