ローマ古代散歩
1,650円(税込)
発売日:2009/12/21
- 書籍
古代の人びとの叡智と偉業が今も息づく永遠の都をそぞろ歩く。
ローマほど心躍る街はない! おなじみのコロッセオやフォロ・ロマーノ、カラカッラ浴場に加え、世紀を越えた発掘によって発見される遺構、塗り替えられる通説――。古代ローマ文化が息づく歴史都市は新発見の驚異にも満ち溢れている。最新の考古学・歴史学の知見を盛り込んだ待望の改訂版! 詳細地図や好奇心をくすぐるコラムも充実。
はじめに
古代ローマの千余年
フォロ・ロマーノ
パラティーノ
カンピドリオ
フォリ・インペリアーリ
コロッセオ
コンスタンティヌスの凱旋門
カラカッラ浴場
カンポ・マルツィオ
旧ティベリス港界隈
テルミニ駅を起点として
旧アッピア街道
古代オスティア
ハドリアヌス帝の別荘
[COLUMN]
1 アウグストゥスの家とアポロン神殿
2 カピトリーニ博物館
3 ネロの黄金宮殿
4 ミトラ教
5 大競技場
6 ローマ浴場と入浴習慣
7 ローマの水道
8 アンティノウスの墓苑
9 さらに足をのばしたい古代遺跡
10 古代に先進文明を誇ったエトルリア
11 ローマのエジプト趣味
12 スクリーンで見る古代ローマ
13 ヴァティカン博物館の古代美術
[DATA]
ローマ古代散歩地図
ローマ古代散歩の計画メモ
古代ローマ、モニュメント分布図
古代ローマ略年表
帝政末期首都の復元予想模型
書誌情報
読み仮名 | ローマコダイサンポ |
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シリーズ名 | とんぼの本 |
発行形態 | 書籍 |
判型 | A5判 |
頁数 | 144ページ |
ISBN | 978-4-10-602198-5 |
C-CODE | 0326 |
ジャンル | 世界史 |
定価 | 1,650円 |
担当編集者のひとこと
ローマ古代散歩
ヨーロッパの街は日本の都市と違って、何年経っても佇まいがほとんど変わらないところがいい――そんなふうに思っていたけれど、この本に携わってから、実はローマは変化し続けている街なんだなと思い直した。もちろん、東京のようにブランドショップができては消えたり、矢継ぎ早に高層ビルやマンションが立ったりするわけではなくて――長い長い時間をかけた発掘調査によって、風化し埋もれていた過去の遺構の再発見によってもたらされる“変化”。この街では、時間が前方向だけでなく後ろ方向にも進んでいるのだった。
というわけで、1998年に刊行された『ローマ古代散歩』の改訂版です。著者・小森谷慶子さんの丹念な調査と、小森谷賢二さんの新たな撮りおろし写真で、ごく最近判明した新事実をたっぷり盛り込みました。ローマという街の底知れぬ魅力を存分にご堪能いただける自信の一冊です。
2009/12/21
著者プロフィール
小森谷慶子
コモリヤ・ケイコ
1977年、東京女子大学文理学部史学科卒業。イタリア史研究家。地中海学会会員。著作には、『シチリアへ行きたい』の他、『魅惑のローマ』(写真家・平井広行氏および夫・小森谷賢二との共著 グラフィック社)、『ローマ古代散歩』『ナポリと南イタリアを歩く』(ともに夫との共著 新潮社《とんぼの本》)、『シチリア歴史紀行』(夫との共著 白水社)がある。なお、『シチリアへ行きたい』の初版は1998年、イタリアにて国際ジャーナリズム賞Few Words about Sicily審査員特別賞を受賞した。
小森谷賢二
コモリヤ・ケンジ
1978年、明治大学工学部建築学科卒業。インテリアおよび建築デザイナー。一級建築士。株式会社ヴィンチ代表取締役。1996~2002年、明治大学工学部建築学科非常勤講師。1998~2006年、宮城大学事業構想学部非常勤講師。著作は『シチリアへ行きたい』の他、『魅惑のローマ』(写真家・平井広行氏および妻・小森谷慶子との共著 グラフィック社)、『ローマ古代散歩』『ナポリと南イタリアを歩く』(ともに妻との共著 新潮社《とんぼの本》)、『シチリア歴史紀行』(妻との共著 白水社)、『インテリアデザイン 発想と設計』(グラフィック社)がある。