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カラヴァッジョ巡礼

宮下規久朗/著

1,540円(税込)

発売日:2010/01/25

書誌情報

読み仮名 カラヴァッジョジュンレイ
シリーズ名 とんぼの本
発行形態 書籍
判型 A5判
頁数 127ページ
ISBN 978-4-10-602200-5
C-CODE 0371
定価 1,540円

聖なる画家にして非道な犯罪者――その光と闇の生涯を辿る旅。

17世紀初頭のローマで一世を風靡したバロックの画家がいた。娼婦をモデルに敬虔な宗教画を描く。斬新な明暗法を駆使して幻視空間を創り出す……。作品は常に賛否両論を巻き起こし、さらには生来の激しい気性から殺人を犯して逃亡生活を余儀なくされる。その波乱の生涯を辿りつつ、現地に遺された作品を追って旅する!

目次

カラヴァッジョが幼時を過ごした北イタリアの小都市カラヴァッジョ。
撮影=宮下規久朗


カラヴァッジョのデビュー作「聖マタイ伝」の見られるサン・ルイジ・デイ・フランチェージ聖堂コンタレッリ礼拝堂(ローマ)。
撮影=広瀬達郎


ローマ、ヴァティカン絵画館の中央の大部屋にある《キリストの埋葬》。
撮影=宮下規久朗


はじめに
聖と俗のはざまで
01 生誕の地ロンバルディア
02 豊穣のローマ
03 南への逃亡
04 シチリア放浪から、死出の旅へ

COLUMN
01 「殉教図サイクル」のパワー
02 骸骨寺にも名画あります
03 カラヴァッジョはフィレンツェを見たか?
04 唯一? 腕を認めた好敵手カラッチ
05 カラヴァッジョを師と仰ぐ「ナポリ派」
06 真贋の森は深く

本書に登場するカラヴァッジョを巡る画家たち
カラヴァッジョ略年表

担当編集者のひとこと

カラヴァッジョ巡礼

 あれは何年前のことだったか、ローマで“カラヴァッジョ巡礼”が流行っているという話を聞いた。本書に記されているとおり、カラヴァッジョが画家として開花し、殺人罪で逃亡後も、死の間際まで帰還を切望していたのが、この“永遠の都”。この地に、数多くのカラヴァッジョ作品が遺されているのもうなずけるというもの。かくいう私も、現地でガイドブック(“Rome:where to find Michelangelo, Raphael, Caravaggio, Bernini, Borromini”なる本。類書は他にもありそう)を手に、街をそぞろ歩いた経験あり。あの時は、サンタゴスティーノ聖堂の《ロレートの聖母》が修復中で、残念な思いをした。次回は、本書を持ってイタリア各地とマルタ島の「巡礼」を敢行したい(いつになることやら……)。 この本には、カラヴァッジョだけでなく同時代の周辺の画家たちや、“カラヴァッジェスキ”と呼ばれる後継者たちの作品も併せて収録。また、絵画の展示されている空間や街の風景を写真で紹介し、美術鑑賞と旅の気分を同時に味わえる贅沢な仕上がりになっています。



ナポリのピオ・モンテ・デラ・ミゼリコルディア聖堂の祭壇画《慈悲の七つの行い》。
撮影=宮下規久朗





《洗礼者ヨハネの斬首》が飾られるマルタ島・ヴァレッタのサン・ジョヴァンニ大聖堂。
撮影=宮下規久朗

2016/04/27

著者プロフィール

宮下規久朗

ミヤシタ・キクロウ

美術史家。神戸大学大学院人文学研究科准教授。1963年愛知県生れ。東京大学大学院人文科学研究科修了。2005年、『カラヴァッジョ―聖性とヴィジョン―』(名古屋大学出版会)によりサントリー学芸賞および地中海学会ヘレンド賞。著書に『バロック美術の成立』『イタリア・バロック―美術と建築―』(ともに山川出版社)、『西洋絵画の巨匠11 カラヴァッジョ』『モディリアーニ モンパルナスの伝説』『フェルメールの光とラ・トゥールの焔―「闇」の西洋絵画史―』(いずれも小学館)、『食べる西洋美術史』『ウォーホルの芸術』(ともに光文社新書)、『カラヴァッジョヘの旅』(角川選書)、『刺青とヌードの美術史 江戸から近代へ』(NHKブックス)、『カラヴァッジョ巡礼』(新潮社)、『裏側からみた美術史』(日本経済新聞出版社)など多数。

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