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“江戸の達人”にして“旅する小説家”は、京都に何を探していたのか?

池波正太郎と歩く京都

池波正太郎/著 、重金敦之/著 、とんぼの本編集部/編

1,540円(税込)

本の仕様

発売日:2010/04/23

読み仮名 イケナミショウタロウトアルクキョウト
シリーズ名 とんぼの本
発行形態 書籍
判型 A5判
頁数 111ページ
ISBN 978-4-10-602203-6
C-CODE 0391
ジャンル 文学賞受賞作家、ノンフィクション
定価 1,540円

京都の洛北から洛西にかけて、池波版〈隠れ里〉がある。〈剣客親子〉ゆかりの地・大原、『忍者丹波大介』『真田太平記』などで忍び小屋があったとされる夜泣峠、作家が「雨が降ったため」訪れた雲ヶ畑、〈鬼平〉が鯉の洗いに舌鼓を打った愛宕社・一ノ鳥居……池波作品を片手に、その主人公の活躍の跡をたどれば、一味違う京都に出会える。

著者プロフィール

池波正太郎 イケナミ・ショウタロウ

(1923-1990)東京・浅草生れ。下谷・西町小学校を卒業後、茅場町の株式仲買店に勤める。戦後、東京都の職員となり、下谷区役所等に勤務。長谷川伸の門下に入り、新国劇の脚本・演出を担当。1960(昭和35)年、「錯乱」で直木賞受賞。「鬼平犯科帳」「剣客商売」「仕掛人・藤枝梅安」の3大シリーズをはじめとする膨大な作品群が絶大な人気を博しているなか、急性白血病で永眠。

重金敦之 シゲカネ・アツユキ

1939年、東京生れ。慶応大学卒業。朝日新聞編集委員、常磐大学人間科学部教授(ジャーナリズム論)を経て、文芸ジャーナリスト。「週刊朝日」在籍中に池波正太郎の『食卓の情景』、『真田太平記』(共に新潮文庫)を担当、著書に『池波正太郎劇場』(新潮新書)、『小説仕事人・池波正太郎』(朝日新聞出版)がある。「食」の世界にも精通し、『食の名文家たち』(文藝春秋)、『すし屋の常識・非常識』(朝日新書)など多数。

目次

【I】池波版〈隠れ里〉を歩く
   ――洛北から洛西へ――
【II】桃山の伏見、幕末の伏見
【III】京都御苑・御所と二条城
【IV】東山散策
【V】寺町通散歩、時々、寄り道
京都、パリに「江戸」を求めた
「旅する小説家」
池波正太郎 重金敦之

担当編集者のひとこと

池波正太郎と歩く京都

 急性白血病のため一九九〇(平成二)年三月、三井記念病院に入院されてから二月とはなかった。五月三日には池波正太郎は逝ってしまわれた。作家自身の最後の企画本となった『剣客商売庖丁ごよみ』を翌年四月に出版したのがつい昨日のことのようでもあるが、没後二十年の日が近づいていた。〈とんぼの本〉シリーズでは十三回忌を機して、作家と江戸・東京をテーマに『池波正太郎が残したかった「風景」』を刊行させていただいている。今度は京都をテーマにしよう、と思ったまではよかったが、これが難物だった。作家自身が『散歩のとき何か食べたくなって』の文庫本化に際して「あとがき」に〈この四、五年間に、世の中は、じりじりと変ってきていて、その変化は当然、各種の職業に影響をおよぼしつつある。/時代が変れば人の心も変る。人の心が変れば、店の経営も味も変ってゆく。これは仕方もないことなのだ。/おもって見れば、五年前は、いまにくらべると、まだまだ「よい時代」だったのかも知れない。〉としるしている位だ。没後二十年は重い。
 でも、思いがけない出会いが、作家がどこかで後押ししてくれているのではないか、と思える位多々あり、どうにか一冊になった。本書を「思いがけない出会い」の報告書と受けとめて下さる方が多ければ編集者冥利というものだろう。

2016/04/27

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