
食べる旅 韓国むかしの味
1,650円(税込)
発売日:2011/01/25
読み仮名 | タベルタビカンコクムカシノアジ |
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シリーズ名 | とんぼの本 |
雑誌から生まれた本 | 旅から生まれた本 |
発行形態 | 書籍 |
判型 | A5判 |
頁数 | 143ページ |
ISBN | 978-4-10-602215-9 |
C-CODE | 0326 |
ジャンル | 海外旅行 |
定価 | 1,650円 |
さあ行こう。このかけがえのない味が、消えてしまうまえに。
胃袋へすっと入っていく、からだが正直に求める味――韓国料理のおいしさはいったいどこから来るのだろう。その源流を求め、韓国全土、旅を重ねてきた筆者が、丹念に探し出した名菜30を紹介。こころ揺さぶられる味への探究心と綿密な取材で、朝鮮半島の食文化とおいしさの秘密に迫る。ソウルと全土の店の詳細データ付き。

「豚焼き肉」
ソウルの焼肉店「麻浦チンチャ元祖チェデポ」のデジカルビ


「晋州式ピビムパプ」
晋州「天凰食堂」のピビムパプ定食

どじょう汁 湧金屋
包みキムチ カルビ煮込み 珍古介
ソルロンタン ゆで肉 味成屋
豚焼き肉 麻浦チンチャ元祖チェデポ
海苔巻き コマキムパプ
卵海苔巻き 奉天洞チン・スンジャ キムパプ
酒の肴 田舎家
にんにくチキン 盤浦チキン
蟹の醤油漬け クンギワチプ
腸詰め ハルモニチプスンデ
小豆入り黍お焼き 奨忠楽園トクチプ
緑豆のお焼き スンヒネ ピンデトク
肉の刺身 ユッケ チャメチプ
麦入りピビムパプ 忠清道麦飯チプ
伝統茶 徳寿宮伝統茶房
おにぎり豆腐 京畿道・南漢山城
漆入り鶏スープ 京畿道・利川
餅 江原道・襄陽
そば粉の麺 江原道・春川
柚子のお菓子 全羅北道・淳昌
梅 全羅南道・光陽
いわし料理 ヌタウナギ 釜山
にせものの法事料理 慶尚北道・安東
巻き貝のスープ ソガリ 忠清北道・槐山
緑豆のムク どんぐりのムク 慶尚北道・聞慶
晋州式ピビムパプ 慶尚南道・晋州
韓国全土マップ
ソウルマップ
担当編集者のひとこと
食べる旅 韓国むかしの味
待望の、平松洋子さんの“韓国本”です。
平松さんは、世界中を旅して食や暮らしの文化を探るエッセイストとして活躍されています。ご著書も多く、その人気ぶりはご存知のとおり。ふだんから対象に迫るための準備を怠ることなく、自分の足で歩き、飽くなき好奇心で綿密な取材を続けてきたからこそ生まれる、薫り高い文章。いち個人としても、私はそこに惹かれてしまってます。
韓国の食の本は世にあまたありますが、この、平松さんが30年来憑かれたように韓国全土を旅して見つけて納得した「むかしの味=ほんとうの味」の記録は、“おいしい店食べ歩きガイド”とはまったく性格を異にする、“平松さんの味の巡礼”を描き出したともいうべきフォト・エッセイ・ブックです。 ともあれ、本を開いていただくと、そこには、私たちの食欲を猛烈に刺激する料理が玉のごとく光っておりますので、どうぞお楽しみに。
ちなみに、この本をデザインしてくれた山口信博さんと大野あかりさんも大の韓国ファン。年に何度もうまいものを探しにソウルや各地を歩いています。どの写真をどう並べて展開しようかな、と、いつにも増して(?)、リキ入れてレイアウトしてくださいました。その辺も想像しながら、どうぞこの本を十分に味わってみてください。
「ゆで肉」
ソウル「味成屋」のゆで肉、スユク
2016/04/27
著者プロフィール
平松洋子
ヒラマツ・ヨウコ
1958(昭和33)年、倉敷市生れ。東京女子大学卒業。エッセイスト。世界各地に取材し、食文化と暮らしをテーマに執筆している。著書に『夜中にジャムを煮る』『平松洋子の台所』『おいしい日常』『買物71番勝負』『買えない味』(Bunkamura ドゥマゴ文学賞受賞)、『おもたせ暦』『よい香りのする皿』『おんなのひとりごはん』『焼き餃子と名画座』『サンドウィッチは銀座で』『韓国むかしの味』『野蛮な読書』(講談社エッセイ賞受賞)、『なつかしいひと』『洋子さんの本棚』(小川洋子との共著)、『日本のすごい味 おいしさは進化する』『日本のすごい味 土地の記憶を食べる』ほか多数。