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ヴェネツィア物語

塩野七生/著 、宮下規久朗/著

1,760円(税込)

発売日:2012/05/25

  • 書籍

「ティツィアーノの絵は、ヴェネツィアにとって最高の外交カードでした」塩野七生

「ここは色彩に溢れた織物のような街」。一千年にわたる共和国の興亡を描き尽くした塩野七生が「海の都」への想いを語り、国家と芸術家の“幸福なる関係”を解き明かす。さらに、豊饒なる美の遺産――比類のない景観、巨匠達の傑作を美術史家・宮下規久朗が徹底案内。水上の迷宮に、歴史・美術・建築からアプローチする至福の一冊。

目次
「海の都」の美を歩く
塩野七生
ヴェネツィア美術案内
宮下規久朗
はじめに
第I章 ラグーナの暁光
ビザンツからゴシックへ|15世紀前半まで|
第II章 遅咲きのルネサンス
ベッリーニの絢爛、カルパッチョの物語|14~16世紀初頭|
第III章 ティツィアーノの世紀
巨匠たちが彩る黄金時代|16世紀|
第IV章 バロックの黄昏
最後の光芒ティエポロ|16~17世紀|

ヴェネツィア彷徨 宮下規久朗
1 共和国の原風景を宿す島々の話
2 迷宮を繋ぐ橋の話
3 陰日向に生きた女たちの話
4 ヴェネツィア彫刻史
ヴェネツィア共和国興亡史

ヴェネツィア市街地図

水上都市を彩る遺構

書誌情報

読み仮名 ヴェネツィアモノガタリ
シリーズ名 とんぼの本
雑誌から生まれた本 芸術新潮から生まれた本
発行形態 書籍
判型 B5判変型
頁数 128ページ
ISBN 978-4-10-602231-9
C-CODE 0326
ジャンル 世界史、海外旅行
定価 1,760円

著者プロフィール

塩野七生

シオノ・ナナミ

1937年7月7日、東京生れ。学習院大学文学部哲学科卒業後、イタリアに遊学。1968年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。1982年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。1983年、菊池寛賞。1992年より、ローマ帝国興亡の歴史を描く「ローマ人の物語」にとりくむ(2006 年に完結)。1993年、『ローマ人の物語I』により新潮学芸賞。1999年、司馬遼太郎賞。2002年、イタリア政府より国家功労勲章を授与される。2007年、文化功労者に選ばれる。2008ー2009年、『ローマ亡き後の地中海世界』(上・下)を刊行。2011年、「十字軍物語」シリーズ全4冊完結。2013年、『皇帝フリードリッヒ二世の生涯』(上・下)を刊行。2017年、「ギリシア人の物語」シリーズ全3巻を完結させた。

宮下規久朗

ミヤシタ・キクロウ

美術史家。神戸大学大学院人文学研究科准教授。1963年愛知県生れ。東京大学大学院人文科学研究科修了。2005年、『カラヴァッジョ―聖性とヴィジョン―』(名古屋大学出版会)によりサントリー学芸賞および地中海学会ヘレンド賞。著書に『バロック美術の成立』『イタリア・バロック―美術と建築―』(ともに山川出版社)、『西洋絵画の巨匠11 カラヴァッジョ』『モディリアーニ モンパルナスの伝説』『フェルメールの光とラ・トゥールの焔―「闇」の西洋絵画史―』(いずれも小学館)、『食べる西洋美術史』『ウォーホルの芸術』(ともに光文社新書)、『カラヴァッジョヘの旅』(角川選書)、『刺青とヌードの美術史 江戸から近代へ』(NHKブックス)、『カラヴァッジョ巡礼』(新潮社)、『裏側からみた美術史』(日本経済新聞出版社)など多数。

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