つげ義春―夢と旅の世界―
2,200円(税込)
発売日:2014/09/19
- 書籍
不気味、だけどクセになる。あの名作の原画も初公開!
1960~70年代、マンガの常識を打ち破った「ねじ式」など4作を、描かれたままの姿=原画で堪能。全国を旅して撮った写真からは、失われた侘しい日本がにじみでる。“いま”を語る4時間ロング・インタヴューも充実のデビュー60周年記念保存版! 「この本は買っても買わなくても後悔するでしょう」(つげ義春)
ねじ式
夢のリアリティを求めて
【聞く人】山下裕二
外のふくらみ
多摩川で、つげさんとすれ違いたい 戌井昭人
「やなぎ屋主人」に一目惚れ 東村アキコ
【答える人】山下裕二
つげ義春によるつげ義春
紅い花
つげ義春 旅を語る
ゲンセンカン主人
書誌情報
読み仮名 | ツゲヨシハルユメトタビノセカイ |
---|---|
シリーズ名 | とんぼの本 |
雑誌から生まれた本 | 芸術新潮から生まれた本 |
発行形態 | 書籍 |
判型 | B5判変型 |
頁数 | 160ページ |
ISBN | 978-4-10-602254-8 |
C-CODE | 0379 |
ジャンル | サブカルチャー、アート・エンターテインメント |
定価 | 2,200円 |
著者プロフィール
つげ義春
ツゲ・ヨシハル
マンガ家。1937年、東京都生れ。小学校卒業後、メッキ工場などで働き、1954年にマンガ家デビュー。1960年代後半から1970年にかけて「月刊漫画ガロ」に発表した諸作は、マンガ史の画期をなす。1987年以降、新作は発表していないが、2020年にアングレーム国際漫画祭で特別栄誉賞を受賞するなど、その作品群は海外でも評価が高い。『つげ義春 夢と旅の世界』ほか一連の作品により、2017年度日本漫画家協会賞大賞を受賞。2022年、日本芸術院に新設されたマンガ部門で同院会員となる。
山下裕二
ヤマシタ・ユウジ
美術史家、明治学院大学文学部芸術学科教授。1958年、広島県生まれ。東京大学大学院修了。室町時代の水墨画の研究を起点に、縄文から現代まで幅広く美術を論じる。主な著書に『岡本太郎宣言』(平凡社)、『日本美術全集20 日本美術の現在・未来』(小学館、責任編集)、共著に『驚くべき日本美術』(集英社インターナショナル)、『禅のこころを描く 白隠』(新潮社とんぼの本)など。企画・監修を手がけた展覧会に「ZENGA展」「雪村展」「五百羅漢展」「白隠展」「驚異の超絶技巧!―明治工芸から現代アートヘ―」「奇想の系譜展」など。
戌井昭人
イヌイ・アキト
1971年、東京生まれ。文学座を経てパフォーマンス集団「鉄割アルバトロスケット」を旗揚げし、脚本を担当、出演もしている。2009年『まずいスープ』で作家デビュー(表題作は芥川賞候補に)、2014年「すっぽん心中」で川端康成文学賞、2016年『のろい男 俳優・亀岡拓次』で野間文芸新人賞を受賞(このシリーズの前作『俳優・亀岡拓次』は安田顕主演で映画化された)。著書はほかに『ぴんぞろ』『ひっ』『ゼンマイ』『壷の中にはなにもない』などがある。
東村アキコ
ヒガシムラ・アキコ
マンガ家。1975年、宮崎県生れ。2007~2011年連載の『ママはテンパリスト』(集英社)でブレイク、『海月姫(くらげひめ)』(講談社)で2010年度講談社漫画賞少女部門受賞。他の代表作に『主に泣いてます』『メロポンだし!』(ともに講談社)、『かくかくしかじか』(集英社)などがある。