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「読む」とは、「書く」とは、こういうことだ! 本を愛する「読書」達人の特別講義。

北村薫の創作表現講義―あなたを読む、わたしを書く―

北村薫/著

1,430円(税込)

本の仕様

発売日:2008/05/23

読み仮名 キタムラカオルノソウサクヒョウゲンコウギアナタヲヨムワタシヲカク
シリーズ名 新潮選書
発行形態 書籍
判型 四六判変型
頁数 319ページ
ISBN 978-4-10-603603-3
C-CODE 0395
ジャンル 評論・文学研究、文学賞受賞作家
定価 1,430円

「早稲田大学で教えた二年間、教室でこんな事を話していました」――映画、ドラマ、落語、短歌、ミニコミ、朗読、舞台美術、音楽……さまざまな表現に《スパークする》小説家の創作魂。「その人でしかありえない」表現の秘術。「伝える」こと、「分かる」ことの奥義。小説家の頭の中、胸の内を知り、「読書」で自分を深く探る方法を学ぶ。

著者プロフィール

北村薫 キタムラ・カオル

1949年、埼玉県生まれ。早稲田大学ではミステリ・クラブに所属。母校埼玉県立春日部高校で国語を教えるかたわら、1989年、「覆面作家」として『空飛ぶ馬』でデビュー。1991年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞を受賞。小説に『秋の花』『六の宮の姫君』『朝霧』『スキップ』『ターン』『リセット』『盤上の敵』『ニッポン硬貨の謎』(本格ミステリ大賞評論・研究部門受賞)『月の砂漠をさばさばと』『ひとがた流し』『鷺と雪』(直木三十五賞受賞)『語り女たち』『1950年のバックトス』『いとま申して』三部作『飲めば都』『八月の六日間』『太宰治の辞書』『ヴェネツィア便り』『遠い唇』『中野のお父さん』『中野のお父さんは謎を解くか』などがある。読書家として知られ、『詩歌の待ち伏せ』『謎物語』『うた合わせ 北村薫の百人一首』など評論やエッセイ、『名短篇、ここにあり』『名短篇、さらにあり』『とっておき名短篇』『名短篇ほりだしもの』(宮部みゆきさんとともに選)などのアンソロジー、新潮選書『北村薫の創作表現講義』、新潮新書『自分だけの一冊――北村薫のアンソロジー教室』など創作や編集についての著書もある。2016年、日本ミステリー文学大賞受賞。2019年、作家生活三十周年を迎えた。

目次


 まえがき――講義のまえに
1 書きたいことは何か
何を書くか――の発見/書き出しについて/書きたいことがあるか
2 創作の糸口を見つける
スパークする面白さ/東洋の表現、西洋の表現
3 連想する、想像して創造する
日常と非日常/春の愁い
4 物語のまなざし――視点と文体
「彼らは殴りあうだけではない」/ハードボイルドの文体と視点の問題/登場人物の年齢
5 短編小説を読む
読んでみましょう/誰の作か?/アンソロジーのこと/三人の読み方
6 演習 話を聞いてコラムを書く
7 演習 天野慶さんにインタビューをする
8 演習 それぞれのコラムを読む
9 「伝える」ということ
もうひとつの「ようこそ先輩」
10 独自の表現――偏愛と執着
塚本邦雄の瞬篇小説/『詩趣酣酣(しいしゅかんかん)』/表記への執着/花の生死
11 「出会う」体験――創作と共感
天野慶さん、再び/共感について/なぜ書くか/読まれるための努力
12 書籍編集という仕事
書籍編集者に聞く――作家と編集者のせめぎ合い/書き手をリードする裏方/新人賞のことなど/若い作家/作家の神々しさ/日本は文芸の国/雑学のすすめ/編集者に必要なもの
13 雑誌編集という仕事
雑誌編集者に聞く――伝える仕事/新人賞/《自分探しの小説》と《根拠なきモテ系小説》、そして/新しい作家との出会い/編集者の仕事/「文芸」と「エンターテインメント」
14 作品にふさわしい真実――表現と個性
解釈の余地/事実と真実
15 「語る」妙味
ナレーター北原久仁香さんに聞く――北原さんの紹介/語る、という仕事/舞台で語る
16 《もの》を見る目――作家の好奇心
何をどう書くか
17 「分かる」ということ――特別な能力
赤木かん子さんのこと/目覚めの瞬間/ワクワクについて/「アマデウス」/「分かる」ということ/読むという表現

 あとがき――講義を終えて
 人名・作品名索引

担当編集者のひとこと

北村薫の創作表現講義―あなたを読む、わたしを書く―

教室での講義の臨場感そのままに――その語りが胸に響く特別講義。 2005、2006年の二年間、作家の北村薫さんは、母校である早稲田大学で、客員教授として「創作指導」「表現演習」の講義を担当しました。北村さんの講義は、作家としての創作の日々に感じていることはもちろん、これまでに出会ってきた本や映画などの表現をとりあげつつ、日常のなかに創作につながる感動を発見していく、という独自の内容になりました。「大学の講義」という枠をはなれて、学生たちと「面白いこと」を共有したい、この感動を伝えたい、という想いが伝わってきて、心弾む読み心地です。
 とりあげたさまざまなテキストには独自のまなざしで新たな光があてられて、「読むこと=解釈」もまた、創作であることを実感できます。そして、読書は「自分」を深く探ることにつながり、自分のなかに「オリジナルな何か」を発見し、「どうしても表現したいこと」をつかまえることこそが、創作への道筋であることがわかってくるのです。
 担当編集者は2年間の講義を実際に聴講しました。熱心な学生たちに混じって聞いたその講義の面白さをそのまま伝える本になりました。ゲストにお招きした歌人、編集者、ナレーターの方のお話や、演習の風景もそのまま収録しています。
「日々を生きていくこと、それもまた表現」という北村さん。日常の中で心を開いて感動を呼び込む方法を学び、読書の深い喜びに、さらに目を開かれる一冊です。

2016/04/27

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