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国富消失

葉山元/著

748円(税込)

発売日:2003/10/22

  • 新書

「景気回復の兆し」は見せかけにすぎない。虎の子の預金が溶けてなくなる!?

1990年以降の長期停滞の結果、消し飛んだ国富はなんと1150兆円! GDPにして2年分以上にのぼる大損失である。しかし、それが過去の話だと思ったら大きな間違いだ。止まらないデフレ、いつ起こっても不思議ではない金融危機、太平洋戦争時に匹敵するほどの財政破綻。表面的にしか過ぎぬ「景気回復」の裏側で、我々の金融資産を喰い尽くす、さらなる大消失が未だ留まることを知らず進行しているのだ──。

目次
プロローグ 奇妙な廃墟
第一章 幻滅の時代
幻滅の未来図
満足組は「若者」と「高齢者」
抵抗勢力の名は「日本国民」
主流派エコノミストのいだく終末論
デフレの何が問題か
消滅した一三三三兆円
「竹下派・社会主義」の末路
第二章 改革という名の停滞
「森首相でなければだれでもいい」
改革を遅らせた「不純同盟」
頼みの綱はブッシュ政権
小泉改革の落とし穴
反故になった数々の公約
後退りするデフレ脱却
インフレ目標にすがる
第三章 裸の王様たちの行進
消えたジャパン・プレミアム
虚構を剥いだ「りそな問題」
失敗した事務方の延命策
新たな虚構の始まり
他にもある問題銀行
日本型銀行システムの崩壊
第四章 もう国には頼れない
終末日本を活写したチェーンメール
政府紙幣という劇薬
マイナス金利なる奇策
ポートフォリオ・エクソダス
年金維持には「二桁の消費税率」
「安全を 求めて生保を 解約し」
三つの負のサイクル
エピローグ 日本が溶けるとき
あとがき

書誌情報

読み仮名 コクフショウシツ
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書
判型 新潮新書
頁数 192ページ
ISBN 978-4-10-610036-9
C-CODE 0233
整理番号 36
ジャンル ビジネス・経済
定価 748円

著者プロフィール

葉山元

ハヤマ・ゲン

経済アナリスト。政府発表からインサイダー情報まで、その国内外の政治・経済情勢に関する取材力、緻密で的確な分析能力には定評がある。『国富消失』は、有名ジャーナリスト、エコノミストで組織された「平成不況研究会」メンバーによる、地道な協力作業の産物でもある。

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