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「ピノキオを呑んだのはサメだった!」「シンデレラはガラスの靴をはいていない」「白雪姫のこびとは顔が怖い」→魔法の秘密が今明かされる。

ディズニーの魔法

有馬哲夫/著

821円(税込)

本の仕様

発売日:2003/11/20

読み仮名 ディズニーノマホウ
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 222ページ
ISBN 978-4-10-610044-4
C-CODE 0274
整理番号 44
ジャンル コミック、演劇・舞台、映画
定価 821円
電子書籍 価格 648円
電子書籍 配信開始日 2008/01/11

「シンデレラはガラスの靴を履いていない」「ピノキオを飲み込んだのは体長一キロのサメだった」「眠れる森の美女は実年齢116歳の老婆」……。今や原作よりも身近なディズニー・クラシックスの数々。いかにして恐怖と残酷性にあふれた原作は夢と感動の物語に作りかえられたのか。「アメリカの民話」を作るために使われた魔法とは何か。ディズニー・ファンもアンチ派も驚愕すること間違いなし。魔法の裏側が明かされる。

著者プロフィール

有馬哲夫 アリマ・テツオ

1953(昭和28)年生まれ。早稲田大学社会科学総合学術院教授(公文書研究)。早稲田大学第一文学部卒業。東北大学大学院文学研究科博士課程単位取得。2016年オックスフォード大学客員教授。著書に『原発・正力・CIA』『歴史問題の正解』など。

目次

序 章 ディズニー・マジックを知るには
第1章 白雪姫と七人のこびと
ゾンビと死体愛好者のロマンスはいかにして消毒されたのか
第2章 ピノキオ
ピノッキオを食べたのは体長1キロ、喘息持ちのサメだった!
第3章 シンデレラ
原作には登場しないガラスの靴と太った世話好き妖精
第4章 眠れる森の美女
116歳の老婆を愛する白馬の王子とは……
第5章 リトル・マーメイド
自由恋愛を楽しむヤンキー娘に作り変えられた人魚姫
第6章 美女と野獣
消えた意地悪な姉と、突如登場したマッチョな男
終 章 魔法が生んだアメリカの民話
映像化作品リスト

図版出典

担当編集者のひとこと

シンデレラはメルヘンか

「白雪姫」と聞いて、私達の頭の中に浮かぶのは、提灯のような袖のドレスを着た黒髪の美女です。そのまわりには、鼻が大きな、年寄りなのに妙に可愛い小人が7人います。
 同様に、「シンデレラ」と聞けば、ブロンドでブルーの服を着たあの美少女、「ピノキオ」と聞けばコオロギと一緒にいるあの帽子を被った可愛い人形を思い出すのではないでしょうか。
 いずれも間違いではありませんが、実はどれもディズニーが作ったイメージであって、必ずしもグリム童話などの原作通りではありません。あまりにもディズニーの影響力が強いために、今ではディズニー版を原作だと思っている人も多いかもしれません。 しかし、主に中世に書かれた原作は、実はかなり残酷で猟奇的な内容です。現代の基準でいえば、残酷過ぎて子供には読ませられない、という人も出てくることでしょう。昨今では、「カチカチ山は残酷だ」と言って改訂版が出たりしているそうですから。
 原作の「白雪姫」では意地悪なお后が、狩人に「白雪姫の内臓を持って来い」と命じます。狩人は獣の内臓を差し出して誤魔化すのですが、それをお后は何と塩茹でにして食べてしまいます。
 いくら憎いとはいえ、義理の娘の内臓を食うとはとんでもない話です。それにしても、こんなシーンは、映像化したらR18指定は免れないところでしょう。ほとんど「ハンニバル」です。
「シンデレラ」は、原作では意地悪な姉妹は最後に報いとして、鳥達に両目を潰されて目が見えなくなってしまいます。彼女達はその前には、無理やり靴を履こうとして、足のつま先やかかとを切り落とすという無茶もやってのけています。メルヘンというにはあまりに血なまぐさいシーンが盛り込まれているのです。
 ディズニーは、こうした原作から残酷さや猟奇性を絶妙な按配で抜き取り、「夢と感動の物語」に作りかえていきました。そのことについての賛否はあるでしょうが、結果として彼が新しいアメリカの民話を作り出すのに成功したのは間違いありません。
『ディズニーの魔法』では、ディズニー・クラシックスといわれるアニメーションのうち、「白雪姫」「ピノキオ」「シンデレラ」「眠れる森の美女」「リトル・マーメイド」「美女と野獣」を取り上げています。そしてディズニーが原作にかけた魔法を次々と明かしています。
「ピノキオを食べたのはクジラじゃなくてサメだった」「シンデレラの原作にはガラスの靴は出てこない」など、意外なエピソードも満載で、ディズニーの見方が100倍深くなります。

2003年11月刊より

2003/11/20

蘊蓄倉庫

ピノキオを食べたのはサメだった!

 ピノキオといえば、伸びる鼻、喋るコオロギ、そして巨大なクジラといったあたりが連想されるはずです。東京ディズニーシーのなかにも、巨大なクジラを模したショップがあります。が、実はこの「巨大なクジラ」は、原作には出てきません。原作ではクジラではなく、「喘息もちの体長一キロのフカ」がピノキオを飲み込むのです。
『ディズニーの魔法』では、中世の残酷で猟奇的な童話をディズニーがどのようにリメイクしたかを明らかにしています。取り上げているのは「ピノキオ」のほかに「白雪姫と七人のこびと」「シンデレラ」「眠れる森の美女」「リトル・マーメイド」「美女と野獣」の計6作品。ちなみに、原作では「ピノキオ」はコオロギを、登場した直後に殺してしまっています。
掲載:2003年11月25日

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