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在日朝鮮人のために生まれた組織はなぜ変質していったのか……。かつて内部に身を置いた著者が全てを明かす――。

朝鮮総連

金賛汀/著

734円(税込)

本の仕様

発売日:2004/05/19

読み仮名 チョウセンソウレン
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 206ページ
ISBN 978-4-10-610068-0
C-CODE 0231
整理番号 68
ジャンル 宗教、政治、外交・国際関係
定価 734円
電子書籍 価格 648円
電子書籍 配信開始日 2012/01/27

在日朝鮮人のために生まれた組織が、なぜ「北朝鮮・金日成親子の走狗」へと変質していったのか――。組織結成の知られざる経緯、祖国望郷の思いを利用し裏切った「帰還運動」、そして北朝鮮への送金のカラクリや、批判者に対する執拗な糾弾の実態、日本人拉致問題で暴かれたウソ……そのすべてがいま明かされる。かつて組織内に身を置いた著者が、痛恨と義憤の思いで綴った「もう一つの戦後史」。

著者プロフィール

金賛汀 キム・チャンジョン

1937年京都生まれ。ノンフィクション作家。朝鮮大学校卒業後、雑誌記者を経て独立、主に在日朝鮮人問題、教育問題について執筆を続ける。1992年に上梓した『パルチザン挽歌―金日成神話の崩壊―』(御茶の水書房)で北朝鮮政府の正史を覆して話題に。他に『朝鮮総連』『将軍様の錬金術―朝銀破綻と総連ダークマネー―』(共に新潮新書)、『在日義勇兵帰還せず―朝鮮戦争秘史―』(岩波書店)、『炎は闇の彼方に―伝説の舞姫・崔承喜―』(日本放送出版協会)など。

目次

 はじめに
プロローグ 壊れていく朝鮮総連
1 戦後に誕生した朝鮮人団体
なぜ朝連は結成されたのか
強制連行者の帰還
必要とされた民族教育
強制解散させられた朝連
朝鮮戦争勃発と在日社会の過激化
民戦から朝鮮総連へ
2 朝鮮総連の結成
「民族的権利擁護」を旗印に
学習組―北朝鮮からの楔
民族教育と韓徳銖北朝鮮の教育援助金
「地上の楽園」の嘘―祖国帰還運動
幹部子弟を人質に
3 朝鮮総連の変質――指令は万景峰号で
支配権を巡る内紛
チュチェ思想の押し付け
捏造される金日成神話
4 韓国の瓦解をもくろむ秘密工作
韓国でのゲリラの跳梁と総連の暴走
反金炳植派に対する「粛清」
秘密組織「フクロウ部隊」の暗躍
対韓国政治工作を強化せよ!
北朝鮮の「和平演出」への転換
南北共同声明と金炳植の失脚
文世光大統領狙撃事件
5 堕ちた総連、反在日的存在に
北朝鮮による同胞財産の略奪
詐欺行為にまで拡大する献金要求
破産に追い込んだ「マルスム」
学校敷地も密売
失敗した武家の商法
朝銀信用組合の破綻
6 批判者を集団で脅し圧力
「週刊朝日」記事抗議行動
毎日新聞社への理不尽な抗議
北朝鮮批判市民集会に殴りこみ
7 もはや在日の「未来」に背を向ける存在に
在日の「思い」と活動方針の遊離
「共生」論にも関心なし
地方参政権と住民投票権運動
エピローグ 日本人拉致批判の嵐の前に立ちすくむ――終わりの始まり
注・引用文献

蘊蓄倉庫

捏造される金日成・正日神話

 朝鮮総連内では、金日成・正日親子像は、まさに民族解放の英雄として教えられる。それは、あたかも宗教の教祖様さながらに……。金親子を神格化、神聖化する余り、信じられないようなウソも捏造されているのをご存知だろうか。
 金日成といえば、日本の植民地支配から朝鮮を解放した英雄という触れ込みである。朝鮮総連では、その時代の金日成による抗日闘争回想記を徹底的に学ばされる。――満州の密林に秘密基地を設け、政治工作や武装闘争を続けたと。また、その前線基地である朝満国境の白頭山で息子の金正日が誕生したとも。そのため白頭山は聖地となっている。
 しかしそれは大きな間違いである。本当は、金日成は日本軍に追われソ連領に逃れて、ソ連軍に編入されたまま、日本の敗戦まで一度も戦場に出ることもなかったのだ……。
 在日朝鮮人のために生まれた組織が、なぜ「北朝鮮・金日成親子の手先」と成り果てたのか。本書で、その罪と罰を検証します。

掲載:2004年5月25日

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