ホーム > 書籍詳細:世間のウソ

世間のウソ

日垣隆/著

748円(税込)

発売日:2005/01/20

書誌情報

読み仮名 セケンノウソ
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書
判型 新潮新書
頁数 206ページ
ISBN 978-4-10-610099-4
C-CODE 0236
ジャンル 評論・文学研究、マスメディア、ノンフィクション
定価 748円

すべてのイカサマお見通し!

ありもしない「民事不介入の原則」をタテに怠慢を極めてきた警察。「鳥インフルエンザで大量の死者が出る」と世間を恫喝しまくる困った専門家。「億万長者へのチャンス!」といいながら、一等の当選確率はわずか一〇〇〇万分の一にしか過ぎない年末ジャンボ宝くじ――。マスコミ、裁判官、ギャンブル、そして超大国アメリカまで。世間を騙し、世論を誤らせるウソの数々。すべてのイカサマは、お見通し!

目次
まえがき
第一章 〈リスク〉をめぐるウソ
第一話 宝くじのウソ
年末ジャンボ宝くじの特徴は
一等が当たる確率は〇・〇〇〇〇〇〇一
日本の公営ギャンブルは世界一の搾取率
競馬の真実
第二話 自殺報道のウソ
ネット心中は増えるのか
文士の自殺
中高年男性の自殺者のみ急増
第三話 安全性のウソ
六本木ヒルズ自動回転扉事故
恫喝を愉しむべきではない
鳥インフルエンザの死者は?
リスクゼロという狂気
報道をめぐる異常
第二章 〈事件〉をめぐるウソ
第四話 男女のウソ
手鏡で覗いたとされる著名人逮捕の意味
学校でエロビデオを鑑賞していた教師も
妻を車のボンネットに乗せ暴走
第五話 人身売買のウソ
中国「赤ちゃん売買事件」はどう報じられたか
ニュースの味わい方
「一人っ子政策」の本質
カナダ発なら美談に
なぜ女児だったのか
第六話 性善説のウソ
動機より被害の深刻さを
「社会的影響」とは保身のこと
性善説と殺意
小六女児同級生殺害事件の「対処」
第三章 〈子ども〉をめぐるウソ
第七話 精神鑑定のウソ
その目的は世間からの遮断でしかない
精神鑑定が不要な理由
第八話 児童虐待のウソ
幼児虐待は日本で増えているのか?
子殺しは「母」が多い
かつては逮捕も報道もされなかった
「民事不介入の原則」はない
第九話 部活のウソ
問題の提起
解決の方法
廃止の根拠
改革の要諦
第四章 〈値段〉をめぐるウソ
第十話 料金設定のウソ
「第三種郵便の廃止」はなぜ中止されたのか
近い将来「送料」は消えてなくなる
電話加入権「返金義務なし」も詐欺である
第十一話 絵画市場のウソ
なぜニュース価値があったのか
日本人の絵は世界市場に開かれていない
「美の値段」の真相
第十二話 オリンピックのウソ
五輪買収工作
アテネ五輪の会場はガラガラだった
五輪観戦ツアー七五万八〇〇〇円の裏側で
女子マラソン五輪代表選考の誤り
第五章 〈制度〉をめぐるウソ
第十三話 裁判員のウソ
映画「ニューオーリンズ・トライアル」の問題提起
羊頭狗肉の珍制度
評決売ります!
北朝鮮顔負けの国民蔑視
第十四話 大国のウソ
ロシアの兵器産業が膨張中!
一九八八年にテロ犯行支援国を錯誤
対イラク開戦の根源的問題
核査察の予算はなぜ日本が最大だったのか
第十五話 他国支配のウソ
大ウソつきの好戦家は誰だ
ファルージャで何が起きたのか
傀儡政権のアラウィ首相とは何者か
日本人の関心は再びゼロに?
あとがき

蘊蓄倉庫

北朝鮮以上の核疑惑国は?

 好戦国アメリカに「悪の枢軸」と名指しされた北朝鮮。最近は、その核疑惑問題が頻繁に報道されたりしています。そんな中、実は北朝鮮以上の核疑惑国が、つい昨年まで存在していたのをご存知でしょうか?
 世界最大の疑惑国、何とそれは日本でした。「そんなバカな!」と思われる方も多いかも知れません。ですが、IAEA(国際原子力機関)全体の二割にものぼる予算が、「疑惑国・日本」の核査察のために使われてきたのです。昨年6月(ですよ)、やっとIAEAは、日本の原子力計画を「軍事目的ではなく平和目的」と公式に認定したそうです。
 なぜ、インドやパキスタンやイランや北朝鮮やイスラエルやオーストラリアやカナダや台湾でもなく、この日本が長いあいだ最大の疑惑国として核査察を受け入れざるを得なかったのか? 『世間のウソ』で、その答えを確かめてみてください。
掲載:2005年1月25日

著者プロフィール

日垣隆

ヒガキ・タカシ

1958(昭和33)年、長野県生れ。東北大学法学部卒業。「『買ってはいけない』はインチキ本だ」(『それは違う!』所収)で文藝春秋読者賞、「辛口評論家の正体」(『偽善系II』所収)で編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞・作品賞、『そして殺人者は野に放たれる』で新潮ドキュメント賞を受賞。メールマガジン「ガッキィファイター」ほか、ラジオ、テレビでも旺盛な活動を続けている。『勝間和代現象を読み解く』『〈北朝鮮〉はなぜ嫌われるのか』『秘密とウソと報道』『戦場取材では食えなかったけれど』『少年リンチ殺人─ムカついたから、やっただけ─』など著書多数。

日垣隆公式サイト ガッキィファイター (外部リンク)

この本へのご意見・ご感想をお待ちしております。

感想を送る

新刊お知らせメール

日垣隆
登録
評論・文学研究
登録
マスメディア
登録

書籍の分類