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日本共産党

筆坂秀世/著

836円(税込)

発売日:2006/04/20

  • 新書
  • 電子書籍あり

これが実態だ! 元・最高幹部が赤裸々に明かす「革命政党」の全貌。

「鉄の規律」「秘密主義」。現在でも公安警察の監視対象ゆえに、ある種の物々しさが漂う日本共産党だが、その実態とは――。出来レースで選ばれる党指導部、給与遅配も珍しくない地方組織、度重なる募金で疲弊し離党する一般党員たち。党歴39年、党ナンバー4の政策委員長となるも不祥事を契機に参院議員辞職、離党した著者が、日々の党運営の仕組みから宮本顕治引退の真相まで、「革命政党」の内情を明らかにする。

目次
序 章 なぜ私は入党し、離党したのか
「生き方」を求めての入党
銀行員から議員秘書、そして国会議員へ
プライドを取り戻すための離党
共産党を見つめ直す
第一章 日本共産党とは如何なる政党か
創立八四年の最古参政党
党組織の頂点「中央委員会」
時間をかけて選出される党幹部
党運営の要「常幹」
党がすべて指名する議員候補
「調査の共産党」を支える秘書軍団
年間収入は三〇〇億円
路線論争は過去の話
日本共産党は何を目指しているのか
第二章 革命政党の実像
給与遅配も珍しくない地方組織
募金責めの一般党員
政党助成金を受け取れば楽になる
巨額秘書献金の行方
形骸化する「民主集中制」
活動参加率三割の革命政党
組織を蝕む「党勢拡大運動」
「赤旗」が増えれば政権を握れるのか
党内に真の選挙は存在しない
すべての人事はトップが決める
不破氏自身が決めた議長退任
第三章 見えざる党指導部の実態
不透明な党内序列
物言わぬ幹部たち
大言壮語が飛び交う党大会
建前に過ぎない「自己批判」
自分で質問もつくれない議員たち
宮本顕治という存在
宮本議長引退の真相
第四章 不破議長時代の罪と罰
不破氏は現代のマルクスか?
拉致問題棚上げを主張した党首討論
不破氏はなぜ拉致問題を見誤ったのか
お蔵入りになった不破質問
自画自賛の「野党外交」
「沈黙の交流」も外交のうち
遠ざかる一方の民主連合政府
無意味な五〇年先の目標
第五章 日本共産党の無謬性を問う
ご都合主義の選挙総括
責任回避のレトリック
疲弊する党員たち
「正しい共産党」など正しくない
迷走する自衛隊政策
田原総一朗氏に突かれた矛盾
皆無の政権担当能力
終 章 立ちはだかる課題
地に落ちた社会主義
「正義」こそが胡散臭さの根源
共産党の存在意義とは
自戒をこめて

書誌情報

読み仮名 ニホンキョウサントウ
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 192ページ
ISBN 978-4-10-610164-9
C-CODE 0231
整理番号 164
ジャンル 哲学・思想、政治
定価 836円
電子書籍 価格 660円
電子書籍 配信開始日 2012/05/25

著者プロフィール

筆坂秀世

フデサカ・ヒデヨ

1948(昭和23)年兵庫県生まれ。高校卒業後、三和銀行へ就職。18歳で日本共産党に入党する。25歳で銀行を退職し専従活動家へ。国会議員秘書を経て参議院議員となり、共産党ナンバー4の政策委員長となるもセクハラの嫌疑をかけられ議員辞職。2005年7月に離党。党財政300億円の実態から宮本顕治引退の真相まで、「革命政党」の全貌をつづった『日本共産党』(新潮新書)を2006年4月に刊行しベストセラーとなる。共著に『参議院なんかいらない』(幻冬舎新書)『私たち、日本共産党の味方です。』『どん底の流儀』(情報センター出版局)などがある。

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