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男はなぜネクタイを結ぶのか

出石尚三/著

748円(税込)

発売日:2006/06/20

  • 新書
  • 電子書籍あり

ひとかどの男なら首元に主張がある。形や柄から結び方まで――。

ひとかどの男なら首元に主張がある――。なぜチャーチルは蝶ネクタイを好んだのか。なぜウィンザー公はウィンザー・ノットをしなかったのか。なぜオナシスは長目に結んだのか。なぜ「ボンド」はニット・タイを好んだのか。なぜケネディはスリムなものを選んだのか。……ファッション探偵の著者が、ポワロのごとく、あるいはマーロウのごとく、首元にまつわる謎の歴史を鮮やかな推理で解き明かす。

目次
はじめに――ルイ十三世とクラヴァット
1 なぜブラムメルはクラヴァットに糊をつけたのか
2 なぜテック公は新しい結び方を考えたのか
3 なぜリプトンは独自の蝶ネクタイを考案したのか
4 なぜワイルドはフォア・イン・ハンドを結んだのか
5 なぜプッチーニはバタフライを流行らせたのか
6 なぜチャーチルは蝶ネクタイを好んだのか
7 なぜコレットは女性なのにネクタイを結んだのか
8 なぜモームは白い付け襟にしたのか
9 なぜフジタはあえてミス・マッチにしたのか
10 なぜ「マーロウ」は濃紺を選んだのか
11 なぜ「ポワロ」は結び直したのか
12 なぜウィンザー公はウィンザー・ノットをしなかったのか
13 なぜ「ギャツビー」は英国製を好んだのか
14 なぜグリーンはクラブ・タイに執着したのか
15 なぜダリはネクタイを描いたのか
16 なぜオナシスは長目に結んだのか
17 なぜ「ボンド」はニット・タイを好んだのか
18 なぜケネディはスリムなものを選んだのか
19 なぜライアルは控え目に描写したのか
あとがき――諸井薫のノオ・ネクタイ

ネクタイ用語集
主要参考文献

書誌情報

読み仮名 オトコハナゼネクタイヲムスブノカ
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 208ページ
ISBN 978-4-10-610171-7
C-CODE 0236
整理番号 171
ジャンル ファッション
定価 748円
電子書籍 価格 660円
電子書籍 配信開始日 2012/02/24

蘊蓄倉庫

蝶ネクタイをしなかったばかりに……

 英国のチャーチル首相のトレードマークは蝶ネクタイ。ところが、1945年のポツダム会談では、珍しく普通の結び下げをしています。ひょっとすると、米国のトルーマン大統領は蝶ネクタイで出席との情報を事前に得て、あえて避けたのかもしれません。それはともかく、この会談中の総選挙でチャーチルの保守党は大敗します。以後、ポツダム会談は労働党のアトリー首相にバトン交代。チャーチルは「あの時、いつものように蝶ネクタイを結んでいればなあ」と舌打ちしたことでしょう。

掲載:2006年6月25日

著者プロフィール

出石尚三

イズイシ・ショウゾウ

1944(昭和19)年、香川県生まれ。服飾評論家、ファッション・エッセイスト、ウォッチオブザイヤー審査委員長。1964年、ファッション界に入る。以来、メンズ・ファッション一筋に活躍。著書に『ロレックスの秘密』『完本ブルー・ジーンズ』『男のお洒落』など。

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