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戦場でメシを食う

佐藤和孝/著

770円(税込)

発売日:2006/10/17

書誌情報

読み仮名 センジョウデメシヲクウ
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 223ページ
ISBN 978-4-10-610187-8
C-CODE 0225
整理番号 187
ジャンル マスメディア、歴史・地理・旅行記、歴史・地理、暮らし・健康・料理
定価 770円
電子書籍 価格 660円
電子書籍 配信開始日 2012/07/27

イラク、アフガン、サラエボ、チェチェン――死と隣り合わせの食卓。

死と隣りあわせで人は何を食べるのか? 戦場からの中継でお馴染みのジャーナリストが食べることに拘り、世界の紛争地に生きる人たちの実態を迫真レポートする。雪山行軍中のアフガン・ゲリラとかじったナンの味、食料がないながらも「食う」ことに貪欲なサラエボの市民たちの姿、闇のなか手づかみで味わうアチェのココナッツカレー、そしてイラクでは日本人の死に間近に接し改めて「生きる」ことについて考える……。

目次
まえがき
第一章 アフガニスタン――戦場でも、人はメシを食う
雪と凍えたナン/全てを盗られた後の葡萄/留置場の「草鞋ハンバーグ」/最前線でチャイを喫す/魚を飲む男
第二章 サラエボ――“この世の終末”の街で
銃弾の撃ち込まれたホテルのビュッフェで/「天国への階段」とぬるいビール/サラエボの“マツタケ”/ボスニア風トルキッシュ・コーヒー
第三章 アルバニア――世界で最も孤立した国
アドリア海のイワシ/鎖国とバナナ
第四章 チェチェン――束の間の戦火の休息
拳骨カバブ/グロズヌイのキャビア
第五章 アチェ――東南アジアの地雷原
内臓まで汗をかくココナッツミルク・カレー/ジャングルで食す闇めし
第六章 イラク――死と隣り合わせの食卓
空爆下のレトルト食品/香田証生さんはなぜイラクに来たのか/サマワの料理人
あとがき

蘊蓄倉庫

イスラム教徒が豚を食べない理由

 イラク、アフガン、パレスチナ……国際的な武力衝突、民族紛争など、世界で勃発している紛争地を顧みてみると、いわゆるイスラム圏といわれている地域が多い気がします。本書の著者も、戦場取材として必然的にイスラム圏に赴く機会が多く、イスラム教徒と接することも多々あるとのことです。そして彼らと身近に接してみると、その宗教戒律に基づく独自の習慣、風習に改めて戸惑うこともしばしばなのだとか。
 特に、彼らの食への考え方は厳格だといいます。まず、豚は徹底して忌み嫌い、食べません。不浄なものなのだそうです。代わりに好んで食べられているのが羊の肉でした。
 どうしてなのだろう?……素朴な疑問を持った著者はいろいろと調べてみます。そして、親しいイスラム教徒の話からようやく答えを見つけました。遊牧民の祖を持つ彼らにとって、食糧とは自前で調達するもの。家畜も、定住しなければ飼えない豚でなく、集団移動に適した羊が理想的だったのです。それが、いつしか宗教的戒律と結びついてしまったのだろうと……。

掲載:2006年10月25日

著者プロフィール

佐藤和孝

サトウ・カズタカ

1956(昭和31)年北海道生まれ。「ジャパンプレス」主宰。2003年度ボーン・上田記念国際記者賞特別賞受賞。1980年からアフガニスタンの取材を始め、以後、ボスニア、チェチェン、アチェ、そしてイラクと、紛争地から生の報道を続けるジャーナリスト。著書に『アフガニスタンの悲劇』。

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