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人間を磨く

桶谷秀昭/著

748円(税込)

発売日:2007/05/17

書誌情報

読み仮名 ニンゲンヲミガク
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 188ページ
ISBN 978-4-10-610214-1
C-CODE 0210
整理番号 214
ジャンル エッセー・随筆、ビジネス・経済
定価 748円
電子書籍 価格 660円
電子書籍 配信開始日 2012/07/27

人を嗤う人間になるな。胸を打つ40の深い思索。

蒼天は変らずにある。人を嗤う人間になるな。「教師」は「先生」にあらず。読書のための読書は意義がない。男は女の何に魅せられるのか。友には「益友」と「損友」がある。勉強は時に独力でせよ。敗北には王者の敗北もある。個性とは癖にすぎない。小さい親切は徒労であるか。人生には勝ち負けを超えた何ものかがある。……深い言葉が心を洗い、つよい言葉が胸を打つ。明日の自分のために、今この一冊を。

目次
まへがき
1 蒼天
2 我慢について
3 人を嗤ふ人間になるな
4 生への意志
5 本を読む
6 読書慾
7 本と出会ふ
8 日本の歌
9 「教師」は「先生」にあらず
10 文士と大学
11 旧制高等学校
12 男と女のあひだ
13 男が女に魅せられるとき
14 益友と損友
15 むかしの友へ
16 出会ひと別れ
17 勉強はときに独力
18 外国語を習ふ
19 競争試験に反対はしないが
20 文房四宝
21 いろは歌
22 ペンとワープロ
23 壁にぶつかる
24 「道」の自覚
25 努力と運命
26 求道者
27 王者の敗北
28 個性とは癖にすぎない
29 子供の虐待は何から起るのか
30 自明の倫理
31 便乗の言説
32 小さい親切は徒労であるか
33 正直の理想
34 特攻隊の遺書を読む
35 十二月八日
36 かしこに憩ひあらん
37 職業
38 処女作の頃
39 素人と玄人
40 勝ち負けを超えた何ものか
あとがき

蘊蓄倉庫

品位のある紳士らしい男

 明治のはじめ、吉田松陰の著作を暗誦するほどに愛読し、正直の理想を実行して生涯を送ろうと思っている少年がいました。名は長谷川辰之助。外国の学芸を身につけようと外国語学校に入学し、ロシア語を学びます。二十歳を過ぎ、苦心惨憺して小説を書くのですが、出来上がった作品はあまりにまずしく、こんな仕事で文学者を名乗るのは正直の理想に反する。そこで「くたばってしめえ!」。これをもじって誕生したのが筆名・二葉亭四迷です。夏目漱石は初対面でその人間的本質を見抜き、「品位のある紳士らしい男」と評しました。

掲載:2007年5月25日

著者プロフィール

桶谷秀昭

オケタニ・ヒデアキ

1932(昭和7)年東京生まれ。文芸評論家。一橋大学社会学部卒業。『ドストエフスキイ』で平林たい子文学賞、『保田與重郎』で芸術選奨文部大臣賞、『昭和精神史』で毎日出版文化賞、『伊藤整』で伊藤整文学賞を受賞。他に『草花の匂ふ国家』『日本人の遺訓』など著作多数。

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