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コテコテ論序説―「なんば」はニッポンの右脳である―

上田賢一/著

748円(税込)

発売日:2007/05/17

書誌情報

読み仮名 コテコテロンジョセツナンバハニッポンノウノウデアル
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 188ページ
ISBN 978-4-10-610216-5
C-CODE 0225
整理番号 216
ジャンル 社会学、歴史・地理
定価 748円
電子書籍 価格 660円
電子書籍 配信開始日 2012/07/27

先日なんばの街でたこ焼き食いながら横断歩道渡るオバハンを見た。ここはアジアや! エネルギーが溢れた街、難儀な街、うるさい街、なんば!――島田紳助

コテコテを嗤う人もいる。猥雑さを嫌う人もいる。それでも大阪「なんば」に惹きつけられる人は増殖する一方だ。なぜコテコテは日本中を覆い始めたのか。なぜ私たちはその魅力に抗えないのか。それは日本にとって「なんば」は感情を司る右脳だからである。吉本興業の隆盛、南海ホークスの興亡、鴨南蛮と「なんば」の関係等々、過去と現在を縦横無尽に飛び回りながら、「日本の右脳」の磁力、魔力、魅力に迫る。

目次
序章 「なんば」は日本の右脳である―――感情を司る街
大阪の象徴が集中した街/なぜアップル・ストアはミナミにあるのか/力の源を探る
第1章 鴨南蛮と「なんば」の関係―――ミナミとキタの誕生
「南」と「北」/キタの発展/ビジネス街の形成/難波村の誕生/「鴨なんば」の名前はなんばから?/江戸期の大坂市街/「皇居を大阪に」計画/明治時代の大阪の町/膨張する大阪/御堂筋の誕生/たくましい復興ぶり
第2章 一直線ではつまらない―――鉄道ブームの到来
すてん所が登場/松本重太郎と藤田伝三郎/阪堺鉄道の開業/南海鉄道の誕生/わざとカーブする汽車/インターアーバンの時代/百貨店の乱立/鉄人28号特急
第3章 焼けても焼けても甦る―――見世物小屋、そして吉本興業
墓地刑場の変容/エンタテインメント・タウンの人気者たち/シネマの上陸/千日前がシネマ・タウンに/吉本興行部の誕生/「萬歳」から「万才」へ/昭和初期の「漫才」ブーム/全国制覇へ/松下幸之助と難波
第4章 美味しくて新しい―――くいだおれの街を歩く
なんば、千日前のグルメ街を行く/近代大阪はじめて物語/バッテラ、オムライス/吉兆、焼肉、回転寿司/大阪の食の未来
第5章 野球場で遊んでしまえ―――「大阪球場」の先進性
南海軍の結成/南海ホークス/一大娯楽施設・大阪球場/行楽の時代/遊園地が続々開業/南海の黄金時代/長嶋茂雄と対決
第6章 お笑いはしぶとい―――吉本興業の時代
通天閣炎上/吉本の東京進出/吉本興業再建計画/テレビの時代/ラジオから飛び出た仁鶴、三枝/やすし・きよしの登場
第7章 繁華街に里山が出現―――「なんばパークス」の可能性
球場解体から里山へ/都会の里山/往年の南海ファンのために/ビルの屋上の市民農園/吉本興業と南海電鉄/クリエイター私塾/都市生活の新しいスタンダード
終章 そしてみんな大阪になった―――個人的大阪概論
コテコテの時代/外国としてのオーサカ/バブル崩壊もプラスに/社長に聞く/全国が大阪化する
あとがき
主要な引用・参考文献とHP

蘊蓄倉庫

最先端だった大阪球場

 大阪球場といえば、今は無き「南海ホークス」の本拠地でした。1950年に作られたこの球場は、今見ても斬新な娯楽施設です。三塁側のスタンド下にはビリヤード場、一塁側のスタンド下にはインドア・ゴルフ、そして球場横にはスケートリンク、ボーリング場が。その後、球場内に文化会館や卓球場まで作られたといいますから、まさに複合娯楽施設の先駆けです。『コテコテ論序説―「なんば」はニッポンの右脳である―』にはこうした大阪文化の面白さ、新しさについての雑学が詰まっています。

掲載:2007年5月25日

著者プロフィール

上田賢一

ウエダ・ケンイチ

1949(昭和24)年和歌山県有田市生まれ。関西大学経済学部中退。ノンフィクション作家。訳書に『悪魔と踊れ! ローリング・ストーンズ物語』、著書に『猛虎伝説』『京の町家―次の千年続けます―』『上海ブギウギ1945―服部良一の冒険―』など。

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