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新・戦争論―積極的平和主義への提言―

伊藤憲一/著

748円(税込)

発売日:2007/09/18

書誌情報

読み仮名 シンセンソウロンセッキョクテキヘイワシュギヘノテイゲン
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 190ページ
ISBN 978-4-10-610229-5
C-CODE 0231
整理番号 229
ジャンル 政治
定価 748円
電子書籍 価格 660円
電子書籍 配信開始日 2012/03/30

戦争のない歴史が始まる。国際政治学の第一人者が示す世界の変化と日本の選択。

戦争とは、人間の社会に常に存在してきた「不可避の現象」などではない。むしろ、一定の条件の下に成立する「社会現象」であって、その条件がなくなった時には消滅するはずのものなのである……。人類の誕生から現代の「イラク戦争」「対テロ戦争」までを射程に収め、戦争が成立してきた条件を問い直し、「戦争時代の黄昏」と「不戦時代の到来」を告げる文明論的考察。

目次
第一章 「戦争」の意味が変わった
「終わった戦争」に固執するなかれ/二つのパラダイム/長らくタブーだった「戦略論」/戦略論は「応用国際政治学」/戦略的思考が苦手な日本人
第二章 戦争は「社会現象」である
戦争の定義/先史時代の軍事史/戦争の起源は約一万年前/「国際政治」が誕生した瞬間
第三章 戦争は「国際政治」と共に生まれた
国家ではなく「独立的政治単位」/「政治的統一」と「統一の完全な欠如」の間/日本列島の「国際政治史」/「国際政治システム」は必然的に「国内政治システム」化する/システムの攪乱と均衡
第四章 五つの「地域システム」
大航海時代の世界/中華帝国システム/中世欧州システム/アラブ回教システム/インド亜大陸システム/ユーラシア内陸システム
第五章 武器革命の歴史
人類最初の武器革命と地域覇権戦争期/第二次武器革命と世界分割戦争期/世界分割が済んで始まった世界覇権戦争期/第三次武器革命と不戦時代/「最終兵器」の登場と戦争の退場/MADからUADへ
第六章 「不戦時代」はなぜ到来したのか
かつては結びついていた戦争と土地/切断された戦争と土地の結びつき/リージョナリゼーションとグローバリゼーション/ボーダーレス経済と「エコMAD」/ナショナリズムの時代は終わった/戦争とイデオロギー/ボルシェヴィキ政権でさえ……
第七章 日本の選択
不戦条約だけでは戦争はなくならない/戦争観の変遷/イラク戦争は「戦争」ではない/戦略論のコペルニクス的転換/冷戦こそ不戦時代の始まりであった/世界帝国か世界政府か/積極的平和主義を追求せよ
あとがき

参考文献
戦争史関連年表

蘊蓄倉庫

ロシアの領土拡張

 古来、戦争の最大の原因は領土の争奪でしたが、「戦利品」としての領土を史上もっとも獲得した国がロシアです。1478年にモスクワ大公国として独立した時の領土は、今のポーランドとほぼ同じ30万平方キロ。これが第二次大戦後のピーク時には2280万平方キロ(地球上の全陸地の6分の1)と、70倍以上に拡大しています。500年間にわたって、毎年九州一個分の土地が増え続けていった計算になります。

掲載:2007年9月25日

著者プロフィール

伊藤憲一

イトウ・ケンイチ

1938(昭和13)年東京都生まれ。一橋大学法学部卒。1960年に外務省に入省。在米、在ソ大使館などで勤務し、1977年に南東アジア第一課長を最後に退官。財団法人「日本国際フォーラム」理事長。青山学院大学名誉教授。『国家と戦略』『大国と戦略』など著書多数。

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