日本は世界で第何位?
770円(税込)
発売日:2007/11/19
- 新書
- 電子書籍あり
何のランキングでしょう? 《【1位】ギリシャ(138回/年)【2位】クロアチア(134回/年)【3位】セルビアモンテネグロ(128回/年)【4位】ブルガリア(127回/年)【41位(最下位)】日本(45回/年)》答えは本書23ページで。
日本の格差は、本当に酷いのか。政治家と役人は、どうしようもないほど腐敗しているのか? 日々伝えられる窮屈な自己評価に、世界を歩いた元海外旅行添乗員が異を唱えた。約七十の項目で、日本と海外を徹底比較。セックス頻度から美人度、ビッグマックの値段、住宅寿命、危険な都市、食糧自給率まで比べると、日本の姿が鮮やかに見えてくる。旅ならではの珍騒動も味わえる世界ランキングの旅に、さあ出掛けよう。
参考文献
書誌情報
読み仮名 | ニホンハセカイデダイナンイ |
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シリーズ名 | 新潮新書 |
発行形態 | 新書、電子書籍 |
判型 | 新潮新書 |
頁数 | 224ページ |
ISBN | 978-4-10-610240-0 |
C-CODE | 0225 |
整理番号 | 240 |
ジャンル | 社会学、雑学・クイズ |
定価 | 770円 |
電子書籍 価格 | 660円 |
電子書籍 配信開始日 | 2011/11/25 |
蘊蓄倉庫
もっとも安価で品質がよいのは、日本のガムテープだそうです。海外へ行くときには、小巻きにして荷物に入れていくことを著者の岡崎大五さんは勧めています。例えば、ヨーロッパのホテルで。建物の古さや雰囲気、調度品の数々を楽しめますが、しばしば部屋の狭さと水回りの悪さを我慢しなければなりません。バスタブはあっても、栓がないのはしょっちゅう。そこで丸めたガムテープが役立つのだそうです。数値化するのが難しいのでランキング表にはなりませんが、こんな世界第1位もあるのです。
担当編集者のひとこと
岡崎添乗員と、世界ランキングの旅へ
著者の岡崎大五さんに初めてお会いした時のことは、忘れません。元旅行添乗員、という言葉からイメージを膨らませていたところ、部屋に入っていらしたのは180センチあろうかという大柄な体格、よく日に焼けた顔に緑色のメガネという風貌の方だったのです。 岡崎さんは1994年に海外旅行専門の添乗員になり、春と秋はヨーロッパ、冬はアジア、アフリカ、中東……と幅広くツアー添乗をしてきました。そのためガイドに付きものの「農閑期」がなく、多い年で250日は海外にいたそうです。そんな岡崎さんですから、海外では現地の人と受け止められることもしばしば。インドネシアでは「華僑か」、中米に行けば「ブラジル人だろう」という具合に、馴染んでしまうのだそうです。ですがその雰囲気は、初めての土地を訪れるお客さんに何よりも安心感を与えたのではないかと思います。
本書では、約70の項目で、日本と海外を徹底比較しています。「ランキング」に注目したのは、添乗員の仕事の難しさがきっかけ。渡航先の文化や考え方について説明を重ねても、お客さんにはなかなか伝わりません。「日本人だからって、こんな狭いホテルをあてがうのね」と悲しんだお客さんを思い出しながら探したのは、「一軒あたりの平均床面積(m2)」(本書76頁)。あの時にこれを見せることができていたら……と原稿を書きながら痛感したそうです。また、これまでに巻き込まれた旅の騒動や珍トラブルも満載、本書を開くと、岡崎ガイドと一緒に旅をして帰ってくる、そんな時間を体験できること請け合いです。
2007/11/22
著者プロフィール
岡崎大五
オカザキ・ダイゴ
1962(昭和37)年愛知県生まれ。文化学院中退。1994年から海外専門の旅行添乗員になり、これまで八十三カ国を歩く。著作に『添乗員騒動記』などの「添乗員シリーズ」、『意外体験! スイス』『日本は世界で第何位?』(新潮新書)『笑える! 世界の七癖エピソード集』ほか多数。