ホーム > 書籍詳細:江戸奉公人の心得帖―呉服商白木屋の日常―

元服まで無給、30歳まで禁酒、職場は全員男、退職まで独身。武士より厳しい江戸のサラリーマン。

江戸奉公人の心得帖―呉服商白木屋の日常―

油井宏子/著

748円(税込)

本の仕様

発売日:2007/12/17

読み仮名 エドホウコウニンノココロエチョウゴフクショウシロキヤノニチジョウ
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 206ページ
ISBN 978-4-10-610242-4
C-CODE 0221
整理番号 242
ジャンル 日本史、ビジネス・経済
定価 748円
電子書籍 価格 660円
電子書籍 配信開始日 2012/03/30

「接待や進物はほどほどに」「営業に出て私用を済ませるな」「会議中居眠りをするな」……。これは江戸でも五指に入る大呉服商、白木屋日本橋店の就業規則だ。白木屋で働く奉公人は、武士を公務員とすれば、さしずめ民間企業のサラリーマンといえるだろう。出世や給料の仕組み、衣服の決まり事、細かく定められた仕事内容など、当時のサラリーマンの姿を、約四百点の古文書から鮮やかに描き出す。

著者プロフィール

油井宏子 アブライ・ヒロコ

1953(昭和28)年千葉県生まれ。NHK学園講師。東京女子大学文理学部史学科卒業。近世史や古文書の楽しさを各地の講座やシンポジウムで紹介している。著書に「醤油」(『講座・日本技術の社会史』第1巻)『古文書はこんなに面白い』『江戸が大好きになる古文書』など。

目次

はじめに
第1章 奉公人のライフサイクル
1 入店は十一、二歳
2 入店二年目に退職が多発
3 商品を背負って逃げた初年目友八
4 故郷に初めて帰れるのは九年目の初登り
5 登りは昇進へのステップ
6 子ども→若衆→手代
7 昇進は年功序列と能力主義の併用
8 台所衆は別階段
9 元服後から給金
10 給金は年間に使ってよい限度額
11 結婚は退職後
12 暖簾わけが許されるのは支配役と年寄役
第2章 販売と掛金回収に励む奉公人
1 安全な現金売りを奨励
2 「通帳」の作り方
3 売掛金催促は頻繁に
4 家出して日光山に残掛回収祈願に行った古田六兵衛
5 残掛回収のための困難な長期出張
6 江戸での田舎役
7 職場と住所が確かな得意先を
8 お得意様の代替わりの時は油断大敵
9 お客様は大切に、でも進物や接待はほどほどに
10 外回りは手回しよく
11 掛取りに出たまま家出してしまった五井平七
12 オーダーメードは手付金半金
第3章 仕入れや帳付けに気を配る奉公人
1 江戸店の買役は関東の生絹を仕入れる
2 場造と回る二月から五月までの春の仕入れ
3 江戸店と絹宿をつなぐ買役
4 仕入れのために上州に長期出張
5 引継ぎは丁寧に
6 ヱヒスタイコクテム干
7 「丸屋」はお酒で「仙の字」は食事
8 通帳を投げないように
9 注文が重ならないように
10 出入りの業者との付き合いは、ほどほどに
第4章 奉公人の心構え
1 御詠歌を引いてわかりやすく
2 四恩に感謝して
3 上々へは丁寧に、下々には手本に
4 言葉遣い
5 店の用事で出かけて私用をしてはいけない
6 用事が終ったら早速帰宅するように
7 故郷の縁者にこちらから会いに行ってはいけない
8 江戸に来た父親と一緒に家出してしまった酉井善七
9 規則は読み聞かせられ、さらに自分でも読む
10 会議をさぼったり、居眠りしてはいけない
11 当主の訓示である『演舌』
12 八代当主大村彦太郎経全の『演舌』
第5章 奉公人の生活
1 奉公年数によって決まる服装
2 「子ども」の間は仕着せのみ
3 木綿格から絹格まで
4 衣類定法と櫃改め
5 重役の服装と男衆の服装
6 三十歳までは飲酒禁止
7 新吉原や深川に通う奉公人
8 新吉原に寄って捕まった盗人奉公人の中村嘉助
9 白木屋と祭礼
10 山王祭での料理
11 夜番は「火の用心」に気をつける
12 火災と奉公人
13 店内教育で手習い・計算・符牒
14 碁・将棋は正月だけ、浄瑠璃をうなってはいけない
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