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女になりたがる男たち

エリック・ゼムール/著 、夏目幸子/訳

748円(税込)

発売日:2008/01/17

書誌情報

読み仮名 オンナニナリタガルオトコタチ
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書
判型 新潮新書
頁数 190ページ
ISBN 978-4-10-610247-9
C-CODE 0236
整理番号 247
ジャンル 社会学、暮らし・健康・料理
定価 748円

フェミニズムが世界を滅ぼす。フランス人女性を激怒させた問題の書、ついに日本上陸!

戦争よりも平和、力よりも優しさ、命令よりも理解。先進国ではいまや、女性的な価値観こそがスタンダードとなった。テレビではゲイのタレントが大活躍し、ガリガリのモデルが「理想の女性」となり、男女の差異はどんどん縮小している。しかし、その先に待ち受けているのは「文明世界の滅亡」かも知れない……。「男性性の喪失」が引き起こす問題点を敢えて指摘し、フランスで大論争になった問題の書の邦訳。

目次
はじめに
第一章 フェミニズムに覆われた世界
「マッチョ」という言葉の数奇な運命/「カサノヴァ」じゃダメ!/「理想の女は女装した男」/モデルは「ホモの妄想」の体現者/フランスでもゲイのタレントが大活躍!/ホモとフェミニストの同盟関係/ゲイ対マッチョ/男性化粧品、エステ、アクセサリー/政治家の言葉の変化/フランス大統領はアッチもお盛ん/「政治のセレブ化」を代表するサルコジ大統領/極左、極右、財界まで……/「妻帯者としかデートしないの」
第二章 現代の全体主義
「セックス中毒」を断じたテレビドラマ/ケネディもいまや病人扱い/ユダヤ=キリスト教の伝統の破壊/「男の性欲」そのものが禁忌に/勝利をおさめたロマンチック・イデオロギー/スタンダールの恋愛論/妻、妾、娼婦/女たちが「尊敬」を求めすぎたので……/ジラールの欲望説/セックスと畏れの関係/ポルノ映画の変遷
第三章 「女性化」を自ら望んだ男たち
『赤ちゃんに乾杯!』のイデオロギー/男の側から歴史を見ると……/演出される男性性/十八世紀は女が強かった/女性の政治介入の歴史/ド・ゴール夫人が体現したもの
第四章 想定外のできごと
たやすく「責任」を忘れる男たち/カップル幻想/逃げ出す男、怒る女/墓から掘り出されたイヴ・モンタン/中絶合法化の予期せぬ影響/アラブ人男性という最大のタブー/フランス在住ユダヤ人のシオニズム/「フランスをファックする」
第五章 資本主義がしかけた罠
「産業予備軍」としての女性/女性の賃金はなぜ安いのか/カネと権力が消えていく……/政治家の実態は「社会福祉の職員」/真実は「男性の後退」/女性特有のパラドクス/権力の不在を何が埋めるのか
著者インタビュー 「反動と呼ばれても構わない」
訳者あとがき

蘊蓄倉庫

周知の事実

 皇帝ナポレオンが「お盛ん」だったのは良く知られていますが、その系譜を継いでいるフランスの大統領にも昔から女性の噂が絶えません。世間のイメージほどには女性の政界進出が進んでいないフランスでは、大統領が自分と関係のあった政治家を要職に引き立てることがよくあります。一時期、日本たたきで有名になった女性の首相がいましたが、彼女が当時の大統領の愛人だったことは、フランス政界では「周知の事実」だったそうです。
掲載:2008年1月25日

著者プロフィール

1958年フランス生まれ。パリ政治学院卒。ジャーナリスト。『コティディアン・ド・パリ』紙などを経て、1996年から保守系日刊紙『フィガロ』の政治担当記者。シラク前大統領、バラデュール元首相など、フランスの政治家についての著書が複数ある。

夏目幸子

ナツメ・サチコ

1969年和歌山県生まれ。パリ第四ソルボンヌ大学・京都大学文学博士。元大阪外国語大学助教授。著書に『日仏カップル事情 日本女性はなぜモテる?』(光文社新書)など、訳書に『フランシス・ベイコン』(新潮社)、『だから母と娘はむずかしい』(白水社)、『女になりたがる男たち』(新潮新書)など、フランスでも美術に関する著書を出版。現在(2008年6月)、京都にて「夏目先生のフランス語教室」主宰。

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