ホーム > 書籍詳細:「名医」のウソ―病院で損をしないために―

知らない患者はバカを見る! 「病院ガイド」ではわからない本当のポイント。

「名医」のウソ―病院で損をしないために―

児玉知之/著

770円(税込)

本の仕様

発売日:2008/09/16

読み仮名 メイイノウソビョウインデソンヲシナイタメニ
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 223ページ
ISBN 978-4-10-610282-0
C-CODE 0247
整理番号 282
ジャンル 家庭医学・健康
定価 770円
電子書籍 価格 660円
電子書籍 配信開始日 2012/06/29

「どの病院を選べばいいのかわからない」「『名医』に診てもらったけれど釈然としない」――「名医・名病院ガイド」をいくら読んでも、こういう不満は解消できません。満足できる医療サービスを受けるには、患者側が知っておくべきいくつかの常識とコツがあるからです。この知識さえ手に入れれば、近所の医者があなたのための名医に変わります。そう、名医は探すものではありません。賢い患者が作り出すものなのです。

著者プロフィール

児玉知之 コダマ・トモユキ

1976(昭和51)年生まれ。茨城県出身。2002年旭川医科大学卒業、聖路加国際病院内科入職。2004年同院内科チーフレジデント。2006年同院を退職し、現在、(株)ファミリー メディカル エージェント代表取締役。著書に『内科レジデントの鉄則』(共著)がある。

目次

序章 名医を作るのは患者である
日本人はみんな病人?/患者の不満/おんぶに抱っこでは損をする
第一章 病院ですっきりしない理由
医療サービスの本質/高級医療は存在しない/日本の医療水準
第二章 病院選びの前に身につけたい医者との対話法
名医ブームの危うさ/医療というサービスの本質/不安は口にする/医者に丸投げしない/無口な患者/心配の種は現代病/コミュニケーション不足は命取りにもなる/男の我慢は無意味
第三章 「薬」は医者も患者も知ってるつもり
「ピンクの薬」って何?/三つの教訓/知られていない薬の話/薬の代金は誰の儲け?/薬剤師も薬のことを知らない/「薬を飲む」もうひとつの意義/血圧と症状の関連のうそ/生活習慣病での定期的な服薬の意義/生活習慣病はなぜ悪いのか
第四章 治療経過の履歴書を作る
こじれ続ける場合/時系列の意味/時系列列挙法の効果/実際に書くときの注意点/紹介状の意義と効果/紹介状でわかる医師の性質/紹介状を書く医者の「名前」の効力/謝礼金の意義について
第五章 医者は万能だという都市伝説
病院選びの目安/専門外はわからない/医者も困っている/看板に偽りあり/検証できない怖さ/生活習慣病のコントロール/防げる病気を防げない場合/医者が悪い、でいいのか/エビデンスという概念/「大病院だから安心」ではない/病院ランキングの怪しさ
第六章 「病院ガイド」ではわからない本当のポイント
名医との遭遇率を上げるために/名医の条件/「わかってもらうこと」の難しさ/看板の見抜き方/本当は怖い検査/手術を受けるポイント/医者を選んだ後の注意点/セカンドオピニオンの使い方/いろいろな医者から違うことを言われたら
終章 日本の医療がわかりづらい理由
なぜみんな不安なのか/アメリカの医療システム/医療格差の被害者にならないために
あとがき

担当編集者のひとこと

患者の勘違い

『「名医」のウソ―病院で損をしないために―』は簡単にいえば、病院のかかり方についての本です。
「病院のかかり方? そんなの保険証持っていけばいいんだろ」というのは大間違い。患者側が賢くないと、たとえ病院側に悪気はなくても、病気を見逃されたり、必要な治療を施されなかったりという不幸な事態に陥ることがあるのです。
 また、医師との話し方ひとつで、不安が解消されることもあります。本書で紹介した例では、頭痛の患者Aさんが「親戚が脳梗塞だったから、もしかして自分も……」と不安を抱えながら病院を訪れます。でも、それを口にすると笑われるかと思ったので、診察中言いませんでした。
 医師のほうは簡単に「風邪ですよ」と診断。実際、数日で治ったので風邪だったのでしょうが、Aさんは漠然とした不安を抱えてその間過ごすことになったのです。
 こんなとき、どうすればよかったのか?
 Aさんは、「心配しすぎ」と笑われることを怖れずに、きちんと「親戚が脳梗塞だったんですが、この頭痛は関係ないでしょうか?」と不安をぶつけてみるべきだったのです。そうすれば医者は「脳梗塞と今の症状はまったく無いから関係ありません」と断言したでしょう。それで数日間の不安は味わわなくて済んだはずです。
 このように「不安を口にする」ことができない患者さんが意外と多い、と現役の医師である著者は言います。そして、「不安を口にする」ことを実行するだけでかなりの不安は取り除けるはずだ、と。
 ちなみに、私は先日会社の健康診断の超音波検査の際に「最近、胃がもたれるのです」と不安を口にしてみました。すると「この検査は肝臓、腎臓を見るものだから、それは別の先生に言ってください」と一蹴されました。
 ちょっと恥ずかしかったけれども、言って損をしたという気にはなりませんでした。
 
 この本には、病院で納得のいくサービスを受けるために患者が知っておくべき常識がわかりやすく丁寧に書かれています。
 死ぬまで病院の世話にはならん! という人は別として、すべての患者さんとその予備軍必読の一冊だと思います。

2008/09/25

蘊蓄倉庫

医療水準はトップクラスなのに……

 医療に対する不安を多くの人が感じています。ところが『「名医」のウソ』によれば、医学論文の投稿数も、研究の質も日本はトップクラスだそうです。医療水準の目安とされる「乳児死亡率」に関しても同様です。その一方で、病院や医師への不満を抱える患者さんが多いことも事実です。このギャップを埋めるためには、患者のほうが賢くなる必要があります。同書は、患者として知っておくべき常識がコンパクトにまとまった一冊です。
掲載:2008年09月25日

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