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愛妻に裏切られても、恋人に棄てられても、フィアンセを横取りされても……そんな男にこそ値打ちがある!

寝取られた男たち

堀江珠喜/著

792円(税込)

本の仕様

発売日:2009/07/17

読み仮名 ネトラレタオトコタチ
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 222ページ
ISBN 978-4-10-610322-3
C-CODE 0290
整理番号 322
ジャンル 評論・文学研究、ノンフィクション
定価 792円
電子書籍 価格 660円
電子書籍 配信開始日 2012/05/25

自分は浮気するのに、女の浮気は許せないという男は結構多い。でも、現実には妻や彼女も浮気をする。いざ発覚すると、黙認したり、相手に制裁を加えたり、遂には殺人に至ったり……哀しい男の姿は実に様々である。だが、妻や恋人を横取りされた時にこそ、実は男の真価が問われるのだ。源氏物語、近松門左衛門、松本清張やシェイクスピア、トルストイなど古今東西の名作から「寝取られた男」を集めたユニークな評論。

著者プロフィール

堀江珠喜 ホリエ・タマキ

1954(昭和29)年、兵庫県生まれ。大阪府立大学教授。中学から大学院修士課程まで神戸女学院に学び、神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了。学術博士。『名言に学ぶ恋愛の扉36章』『悪女の老後論』『おんなの浮気』『純愛心中』『団鬼六論』など著書多数。

目次

まえがき
第一章 「浮気」を黙認する男
粋な旦那は知らん顔?/浮気黙認夫/大事と小事
第二章 浮気女を殺す男
オセロ将軍の悲劇/カルメンは現代女性の象徴?/浮気妻を殺して「仮釈放」されたら?
第三章 復讐する男
女を寝取られた!/『アンナ・カレーニナ』の場合/疑惑と復讐
第四章 「女敵討ち」の男たち
本当に殺すつもり?/イタリア・オペラでは/妻敵討ち
第五章 妻に浮気を勧める男
倒錯癖の夫/妻の浮気はビジネスチャンス?/浮気を勧める理由はさまざま
第六章 別れる男女
男の決意は固い/別れてはみたものの……/過去が災いして
第七章 別れたくない男
別れないために/別れぬ友だち夫婦/永遠の夫
終章 鈍感な男は幸せ?
人格者とは?/女の浮気の顛末
あとがき
参考文献一覧

担当編集者のひとこと

恋愛の難局で問われる男の値打ち

 以前、大阪でお会いした際に、堀江珠喜さんから本書のテーマを挙げられました。
 堀江さんは、英文学・比較文学の研究者として、オスカー・ワイルドや三島由紀夫などに関する研究書を著されている一方、妾、心中、悪女、おんなの浮気といった人間の本性をくすぐるようなテーマの著作もたくさん刊行されています。
 本書はもちろん後者です。
 世間的には、妻や恋人に浮気されるような男は、「惨めでみっともない」と囁かれがちです。しかし、そんな男の反応を研究してみると、「修羅場だからこそ、粋で格好良い男がいるのです」と堀江さんは話されました。
 愛の窮地で男はどうなるのか? 恋の難局で男はどうすべきか? そして、なぜ「粋で格好良い」のか? 現実にはそんな経験がないため、さまざまな疑問が噴出しました。
 ところが、そのヒントは、有名な古典や誰もが知る小説などに秘められているというのです。確かに古今東西の名作には数多くの「寝取られた男」が出てくるのです。
 本書にはその答えがユニークに展開されています。
 愛妻や恋人の不貞を黙認する、相手の女性や恋敵に復讐を成し遂げる、浮気をさらに奨励するなど、作品中の「寝取られた男たち」は実にさまざまな行動を起こしています。
 日本の名作からは『源氏物語』、『氷点』、『眼の気流』、『失楽園』など、海外の名著からは『カルメン』をはじめシェイクスピア、トルストイ、ドストエフスキーなどの有名作品から数多く「寝取られた男たち」が紹介されています。名作がゆえにリアリティにも富んでいます。そんな男たちのタイプを分類し比較する、著者ならではの妙技が楽しめます。
 哀れなのか? ダンディなのか? 難局での「男の真価」に迫った異色の評論をぜひご一読ください。

2009/07/24

蘊蓄倉庫

「寝取られた男たち」の伝統ある国

「寝取られた男」という言葉が、フランス語にあるのをご存知ですか?
「コキュ」(cocu)。妻を寝取られた男を意味しています。
 さすがに恋愛が盛んなフランスならではですね。
 本書にはこんな話も登場します。
 アフリカ・アルジェリアの赴任からフランスに帰国した若い白人系夫婦の間に、数ヶ月後に子供ができました。
 しかし、その子供は黒い肌……。
 夫が妻の不貞をなじると、妻は怒鳴りながら、こう切り返したそうです。
「あなたがセネガル生まれの女中と寝たんでしょう? だから、こんな赤ちゃんが生まれたのよ!!!」
 これはフランス小噺の一例です。
 実際、昔は「第二の結婚による女性の子供は、彼女の最初の夫に似ることがある」と本気で信じられていた時代もあったそうです。
「コキュ」の伝統あるフランスの男たちは、日本より厳しい難局に直面しているかもしれません。
掲載:2009年07月24日

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