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血の政治―青嵐会という物語―

河内孝/著

770円(税込)

発売日:2009/08/17

書誌情報

読み仮名 チノセイジセイランカイトイウモノガタリ
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 207ページ
ISBN 978-4-10-610325-4
C-CODE 0231
整理番号 325
ジャンル 政治
定価 770円
電子書籍 価格 660円
電子書籍 配信開始日 2012/06/29

なぜ、今の政治家は物足りないのか? 失われた「何か」があった時代。

血判で契りを交わし、武道館で決起集会を行い、全国紙に意見広告を出した。いつでも口角泡を飛ばし、胸ぐらをつかみ合い、灰皿や瓶を投げつけ、野蛮な極右とメディアに酷評された。一九七〇年代半ば、戦後政治史上未曾有の熱さと厚かましさで一躍脚光を浴びた政治集団「青嵐会」。今、政治に求められている“何か”が彼らにはあった。太く、短く、謎多きその軌跡をあらためて現在に問う異色ノンフィクション。

目次
序章 青嵐会の血脈
震度5みたいな日々/青嵐会とチルドレン/世代を渡る青嵐/「傍流」と「本流」
第一章 青嵐会、その誕生
血判の夜/命名の由来/冷たいマスコミ/中国ブームとインフレ/濃厚な土と汗の臭い/渡邉恒雄、青嵐会を斬る/上昇志向と政治的ロマンチシズムと/角栄への愛憎/三つの源流/農本主義的な情念/歌舞伎のような米価決定劇/行き過ぎた所得補償/コーラ瓶事件の衝撃/欧州外遊と「抗生物質」
第二章 青嵐会と三島由紀夫
偽善というバチルス/シンパサイザーとスポンサーと/三島の炎が燃え移った/三島と青嵐会の改憲論
第三章 青嵐会の闘い 一九七三
自民党訪朝団を阻止/議長攻撃で混迷国会に一撃/法案運搬屋、強行採決執行官/角栄との青酸カリ問答/金大中事件のモヤモヤ/脱藩者の群れ/国交断絶一周年記念の台湾訪問団/「祭り」の予感
第四章 青嵐会の闘い 一九七四
全国紙への意見広告/日本武道館にあふれた熱気/総務会であわや乱闘/秩序破壊者たちのゲリラ戦/人民日報の青嵐会非難論文/日中航空協定批准を遅らせる/殺された警官の遺族に/最後の抵抗、公電漏えい事件/田中退陣への三段跳び/ゲリラ戦から正規戦へ/世代交代と農政支配
第五章 青嵐会のルーツ 戦後政治の中の核と改憲
保守合同に涙/憲法改正への二潮流/歪曲された吉田ドクトリン/政治不信の源泉/集団的自衛権問題のルーツ/そんなばかなことはないでしょう/「灰色の領域」の誕生/条文解釈か、密約か/ライシャワー証言/藤山・マッカーサー口頭了解の謎/大平の「遺言」/イントロダクションがなあ……
第六章 二つの別れ
三角大福、怨念の連鎖/ハマちゃん、ありがとう/とほうもねぇ弔い/四十日抗争の潮目で大暴れ/ピカピカのエナメル靴/内房線グリーン車の対決
終章 果たしていない約束
元気のない新年会/「グッドバイ」/偉大な人間を見殺しに……
青嵐会関係年表
献辞

蘊蓄倉庫

青嵐会に脱会はない?

 青嵐会は、何と言っても結成時の「血判」で世間にその名を知られました。血判とは、「誓詞などに、背かない意を示すため、指先から血を出して署名の下に押したもの」(広辞苑)とされます。早々に退会届を出したり、実質的にほとんど活動しなかった議員でも、青嵐会関連の記録に名前が残っているのは、「血判した以上、脱会はない」というのが建前だからだそうです。幾らか大時代なセレモニーだったとはいえ、血盟した政治家集団は、人々の記憶に長くとどまることでしょう。
掲載:2009年08月25日

著者プロフィール

河内孝

カワチ・タカシ

1944(昭和19)年東京都生まれ。慶応大学法学部卒業。元毎日新聞常務。全国老人福祉施設協議会および国際厚生事業団の理事を務める。著書に『新聞社―破綻したビジネスモデル―』『次に来るメディアは何か』『血の政治―青嵐会という物語―』など。

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