ギャルとギャル男の文化人類学
792円(税込)
発売日:2009/10/16
- 新書
- 電子書籍あり
君たちは何者か? 一体、何をしているのか? 目的は何だ――。渋谷に生息する、「謎の部族」をフィールドワーク。
真っ黒な肌、奇抜なメイクにド派手なファッション。ストリートにたむろし、クラブでパーティー――。日本を席巻し始めたギャル文化の象徴「イベサー」を、かつて集団のトップを務めた男がフィールドワーク。数百人のギャルの肉声から、現代の「未開の部族」の内面に迫る。「やっぱり礼儀と学歴は大事」「いかに早く遊んで落ち着くか」など、その奔放なセックス観から意外に保守的な未来像まで、彼らの素顔を大解剖。
主要参考文献
書誌情報
読み仮名 | ギャルトギャルオノブンカジンルイガク |
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シリーズ名 | 新潮新書 |
発行形態 | 新書、電子書籍 |
判型 | 新潮新書 |
頁数 | 224ページ |
ISBN | 978-4-10-610334-6 |
C-CODE | 0239 |
整理番号 | 334 |
ジャンル | 文化人類学・民俗学 |
定価 | 792円 |
電子書籍 価格 | 660円 |
電子書籍 配信開始日 | 2012/05/25 |
蘊蓄倉庫
渋谷にはギャル率95%の学校があります。その名は「BLEA」。女子高等部、専門部、大学部があり、そこではファッションや美容などの専門教育を受けることができるのだそうです。すでにギャルたちの憧れの学校として彼らの間では有名で、多くの人気モデルやカリスマ・ショップ店員を輩出しています。ちなみにそこで講師として教壇に立っているのが、本書の著者であります。
担当編集者のひとこと
本邦初のギャル文化論
ギャルが日本の文化を席捲しつつある――。
まさか、と思われる方も多いでしょうが、どうやら本当のようです。
「SHIBUYA 109」や東京ガールズコレクション、木下優樹菜や益若つばさといったタレント、ギャル系ファッション誌「小悪魔ageha」……、これらすべて「ギャル文化」を象徴するものばかりです。その経済的効果も大いに期待されていますし、最近になって農業をするギャルまで注目され始めています。
ならば、その「ギャル」とは一体何者なのでしょうか?
そのような大人たちの問いにこたえるべく刊行されたのが、本書です。いわば本邦初のギャル文化論であります。
著者は元ギャル男で、かつて、ギャルの集団である「イベサー(「イベントサークル」の略。詳細は本書にて)」のトップを務めた、いわば渋谷で天下を獲った男です。そのときの経験と人脈を活かして、数百人のギャルたちに取材し彼らの肉声を拾い、文化人類学的手法をもって彼らの生態に迫りました。
彼らギャルとは何者で、何を考え、どのような価値観のもと行動しているのか――。その奔放なセックス観から意外と保守的な未来像まで、ギャルたちの素顔と内面に迫った力作です。ぜひご一読のほどを。
2009/10/23
著者プロフィール
荒井悠介
アライ・ユウスケ
1982(昭和57)年東京都生まれ。大学入学後、イベサー「ive.」に参加。同代表就任後の2003年、渋谷サークル界のトップに。慶應義塾大学大学院に進学、『ギャルとギャル男の文化人類学』のベースとなる修士論文を執筆。現在は同大学SFC研究所上席所員(訪問)、ギャルの憧れの学校「BLEA」講師。