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仕事で成長したい5%の日本人へ

今北純一/著

770円(税込)

発売日:2010/05/17

  • 新書
  • 電子書籍あり

[ステップ1]自分の仕事の「相場観」を持つ。[ステップ2]評論家ではなく実践家になる。[ステップ3]他人を手本にはしても、憧れは抱かない……仕事を究めた先には全く違う風景が拡がっている。

著者は若き日に日本を飛び出し、欧米の組織で三十年以上、個人として生き抜いてきた。その経験から、「自分にとっての本質的な成長のみを見つめよ」と説く。他人と比較している限り「成長願望」は「上昇志向」に、「憧れ」はいつか「コンプレックス」に転じてしまう。チャレンジは正面から受け止め、「自分の問題」として乗り越えていかねば成長の果実は得られないのだ。グローバルビジネスの最前線からのアドバイス。

目次
まえがき
ステップ1 自分の仕事の「相場観」を持つ
「いくら欲しいのか」と聞かれてどう答えるか?
同じ仕事でも値段が違う!
自分の能力を判断するのは他人である
個の力を生かす組織
「時間単位の労働価値」を問う職場
「打点」と「打率」の視点
「意識改革のグリーンカード」を
人事部長が見せてくれた「給与分布図」
ワークシェアリングには要注意
「いくら欲しいのか」の正解とは……
ステップ2 評論家ではなく実践家になる
工学部出身でもテレビが直せない
「鬼軍曹」の仕事に驚嘆
トラック運転手の胸のうち
ガスボンベを運びながら気付いたこと
嫌がる相手には自分から胸襟を開く
引き受けた以上は結果を出す
戦略的な直感を働かせる
財務諸表の数字がリアルに
「グローバル化」の上滑り
コンサルティングに活かされる現場経験
ステップ3 他人を手本にはしても、憧れは抱かない
自分の目指す世界を探し続けよ
解雇されても余裕があった二人の研究員
欧州人にとってのバカンス
コンサルティングの仕事の本質
カルロス・ゴーンに伝えたこと
転社はしても、転職はしない
「舞台を変える」という発想
欧州という人脈社会
ステップ4 成長願望と上昇志向を混同しない
サラリーマンという言葉の悲哀
「ランキング」の考え方を廃す
「英語」という落とし穴
二つの成長
「スライドショー」に気付く
苦手を意識的に克服する
時間管理はしすぎない
アインシュタインの「自転車操業」
昇給を拒否した労組リーダー
ステップ5 対決から逃げない
質問という名のテスト
分かっていて相手を試すヨーロッパ人
エーテル理論
ユーモアという武器
会食で席を確保する最良の方法
先例がないものがやりたい
「地下潜行」で関門を突破したルノー時代
本当にやりたい人たちはモチベーションが高い
「あの日本人」と発言したフランス人との対決
ステップ6 夢とパッションとコミュニケーション
独身寮と社宅の風景
コミュニケートするのは「人間の総合力」
語学力の不足を「勧進帳」で乗り切る
「語学」よりも「言葉」の勉強を
「作法」に拘束されることなかれ
ヨーロッパでも感動を呼んだ村上春樹のスピーチ
「グローバル化」のステージの変化
運命の女神には自分から働きかける
短いスピーチで感動させた人物
ステップ7 仕事を究めた先にあるもの
仕事を究めた先にあるもの
平尾誠二が語る「個」
天性のエンターテイナー・佐渡裕
素人の質問だから面白い
山下泰裕の本当のすごさ
羽生善治にとっての「勝負」
「共鳴できる関係」を大切に
人生は常に未完成
あとがき
著者略歴

書誌情報

読み仮名 シゴトデセイチョウシタイゴパーセントノニホンジンヘ
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 208ページ
ISBN 978-4-10-610364-3
C-CODE 0233
整理番号 364
ジャンル 経営学・キャリア・MBA、ビジネス実用
定価 770円
電子書籍 価格 660円
電子書籍 配信開始日 2011/11/25

蘊蓄倉庫

「5%」の理由

 本書のタイトルは『仕事で成長したい5%の日本人へ』ですが、この「5%」は著者の経験則に由来しています。著者が講演などに呼ばれて出かけていくと、「新しいことを始めたい」「自分を変えたい」と真剣なまなざしを向けてくるのは、聴衆が50人くらいなら2,3人、100人くらいなら5人前後なのだそうです。これは、聞き手の職業、年齢、性別にかかわらず同じだそうです。
掲載:2010年5月25日

著者プロフィール

今北純一

イマキタ・ジュンイチ

(1946-2018)広島県生まれ。東京大学工学部応用物理学科卒、同大学院化学工学科修士課程修了。旭硝子に入社した後、英オックスフォード大学、スイス・バッテル研究所、仏ルノー公団、仏エア・リキード社を経て、欧州系コンサルティング会社CVAパートナーとなる。欧州と日本を拠点に政府系機関や日本と欧米の有力企業のトップマネージメントに対するコンサルティングを行い活躍した。1995年、フランス政府より国家功績勲章を受章。

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