歴史を動かしたプレゼン
748円(税込)
発売日:2010/05/17
- 新書
- 電子書籍あり
“どうやって相手をたらしこむか”偉人直伝、すごいプレゼン術。
どうすれば交渉相手を思うように動かせるのか。言葉で人を動かす技術、プレゼンの力で相手をたらしこみ、歴史を動かした先人たちがいた。コロンブス、豊臣秀吉、大黒屋光太夫、クーベルタン男爵……壮大なプロジェクトを実現させた、彼らのプレゼンを解剖すると、不可能を可能にするプレゼン術の極意が見えてくる。人は説得では動かない。納得させられてはじめて動くのだ。歴史とビジネスが合体した比類なき一冊。
コロンブスは、プレゼンで勝負に出た。
己の夢と野心を国家事業に仕立て上げた天才のプレゼンとは?
会議は知恵比べの合戦場となった。
秀吉のプレゼン能力、恐るべし!
光太夫は祖国への帰還をはたした。
同情だけでは船は出ない。
願いを叶えるプレゼンの底力!
満場一致で復活が決まったその秘策とは?
主要参考文献
書誌情報
読み仮名 | レキシヲウゴカシタプレゼン |
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シリーズ名 | 新潮新書 |
発行形態 | 新書、電子書籍 |
判型 | 新潮新書 |
頁数 | 192ページ |
ISBN | 978-4-10-610365-0 |
C-CODE | 0266 |
整理番号 | 365 |
ジャンル | オペレーションズ、実践経営・リーダーシップ |
定価 | 748円 |
電子書籍 価格 | 660円 |
電子書籍 配信開始日 | 2012/05/25 |
蘊蓄倉庫
昨今、「パワーポイント」というソフトを活用した講義、講演は当たり前になっているようです。手元のパソコンをいじりながら、次々と画面が切り替わるので、とてもカッコいいのは確か。でも、広告会社の実際のプレゼンでは、今でもA3の紙を使った企画書が基本だそうです。プレゼンは、こちらの独りよがりでは成功しません。『歴史を動かしたプレゼン』を読むと、偉人たちが行なった、すごいプレゼンの極意を会得できるはずです。
担当編集者のひとこと
偉人のプレゼンに学ぶ
歴史上の有名人から、現代に通じる教訓を得るというタイプの本は珍しくないでしょう。しかし、正直なところ、私はあまりそういう本が得意ではありません。なぜかというと、スケールがでかかったり、勇ましかったり、そういうお手本が多い気がするからです。スケールが小さく、勇ましくもない人間に「信長を見習え」と言われてもどうしようもない。それは中年男である私に「北川景子になれ」というのと大差ないのです。
しかし、そういう人間にとっても、今回の『歴史を動かしたプレゼン』は実に面白く、また役に立つ内容でした。その理由は、著者が「まえがき」にこう書いてあります。
「この本には、歴史上の有名人たちが登場するが、主役は彼らではない。彼らによって行なわれたプレゼンこそが主役である」 そう、本書の主眼はコロンブスや秀吉のパーソナリティではなく、あくまでも彼らが行なった「プレゼン」の分析です。
これならば、今の私にも直接かかわってきます。
「実現可能性が読めないけれども、やってみたい壮大な企画をどう通すか」
「論理的に考えれば負けるに決まっている会議で、どう相手の理屈をひっくり返すか」
「相手にとって大してメリットのない提案をどうやって呑んでもらうか」
「一度失敗したプレゼンをいかにして立て直すか」
その答えは、本書で取り上げた、歴史上の有名人たちが成し遂げたプレゼンの中にあります。あるときは感情に訴え、あるときはペテンすれすれの手法を駆使。さすが後世に名を残した人たちだけあって、すごいプレゼンを行なっています。
もちろん、壮大な偉人の話が好きな方も満足できる読み物になっています。歴史好きからビジネスのヒントを得たい方まで、幅広く楽しんでいただける一冊です。
2010/05/25
著者プロフィール
林寧彦
ハヤシ・ヤスヒコ
陶芸家・日本工芸会正会員。倉敷市生まれ。早稲田大学政経学部卒、博報堂で二十六年間CMプランナー、コピーライターとして活躍。在職中に陶芸を始め、転勤を機に本格化する。2021年6月現在、津田沼陶芸教室を主宰。『週末陶芸のすすめ』『歴史を動かしたプレゼン』など著書多数。