ホーム > 書籍詳細:気にするな

気にするな

弘兼憲史/著

748円(税込)

発売日:2010/06/17

書誌情報

読み仮名 キニスルナ
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 190ページ
ISBN 978-4-10-610368-1
C-CODE 0210
整理番号 368
ジャンル 倫理学・道徳、教育・自己啓発、趣味・実用、コミック
定価 748円
電子書籍 価格 660円
電子書籍 配信開始日 2012/06/29

閉塞感をぶっ飛ばせ。仕事、人生、そして日本を語る。

「上司と合わない」「仕事が面白くない」「未来が見えない」等々、人生は暗く捉えればいくらでも暗くなる。でも、どんな経験もそのうち必ず役に立つ。細かいことは気にせず、目先の目標に全力を尽くす。そう考えれば嫌な上司との接し方も変わってくるものだ。――人気漫画家が生い立ちから社会人時代、「島耕作」シリーズ等、ヒット作の裏側まで、キャリアを振り返りながら語る。読むと気分が晴れて元気になれる人生論。

目次
はじめに
第1章 ア・ハード・デイズ・ナイト
昼も夜もなく働く
すべては漫画のために
仕事が楽しくて仕方がない
第2章 人生に無駄な寄り道はない
基地の街に育つ
漫画家を諦める
団塊世代が漫画を育てた
夢は大抵かなわない
夢に期限を持て
学生運動への違和感
目標は手の届くところ
リサーチは役に立つか
発見こそが面白い
嫌な上司の対処法
幸之助イズム
退社を決意した夜
基本は人間関係
第3章 すぐに成功しなくていい
ヒューマニズムと手塚治虫
手塚先生怒る
締め切りは厳守する
打ち合わせは無駄
編集者と漫画家
社長はつらいよ
転機となった『人間交差点』
他人の視点は大切
海外でも評価された暗さ
仕事場はアナログ
ハロー張りネズミ
社会人経験の意味
引き出しを多く
第4章 島耕作の誕生
係長だった『島耕作』
漫画の取材現場
人生経験は鯨のようなもの
なぜ『島耕作』を終わらせたのか
島耕作の復活
ほらな!と思うとき
もうだめだと思わない
中年も恋をしたい
映像化不可能な作品
第5章 閉塞感を嘆く前に
人生は自己責任
人間はアメーバではない
誰もがラッキー
老人になる面白さ
誰かのせいにしても始まらない
目先のことに集中する
自らを楽しいところに置く

蘊蓄倉庫

偶発的に始まった『課長 島耕作』

 いまや日本一有名なサラリーマンと言っても過言ではない「島耕作」。その第一回は『カラーに口紅』という読みきり作品で、まだ島は係長でした。作者の弘兼憲史さんは、読みきり作品のつもりで書いたこの作品が、雑誌掲載時にはなぜか『係長 島耕作』というタイトルに変わっていたそうです。驚いた弘兼さんが担当者に聞くと、「面白いので、ぜひシリーズ化を」ということだったそうです。ずいぶん乱暴な話ですが、「まあ別にいいっすよ」と弘兼さんが返事したことで、のちの大人気シリーズが生まれたのでした。『気にするな』は、こんなヒット作の裏側から著者ならではのポジティブな人生論まで、盛りだくさんの一冊です。
掲載:2010年6月25日

担当編集者のひとこと

やはり漫画は面白い

『気にするな』(弘兼憲史・著)を担当するにあたっては、著者の過去の漫画をかなり読み返しました。『人間交差点』や『課長 島耕作』は、以前に何度も読んだはずなのに、それでも読み出すと面白くて止まりません。いろんな新書の参考文献が全部、漫画ならば楽しいだろうと思いますが、さすがにそうはいきません。
 久しぶりに読んで驚いたのは、初期の代表作、『人間交差点』の暗さです。なにせ毎回、出てくる人物が、受刑者とか前科者、経済的に困窮している人等。今ならまだしも、日本が好景気だった80年代の作品とは思えないトーンが全体を覆っています。
 なぜそういう内容になったか、は本書に書いてあるので触れません。凄いのは、こういう暗い内容にもかかわらず、ぐいぐいと読ませて、なおかつある種の爽快感さえ味わえるような作品にしている作者の力です。
 この力がなければ、多分、読んでいて気が滅入るだけで、読み出すと面白い作品にはなっていなかったのでしょう。
 じゃあ、その力とは何か。そのへんも本書に書いてあります。
 本書を読むと、漫画が一種の総合芸術であり、漫画家には総合的な能力が求められることがよくわかります。
 漫画好きはもちろん、いまだに漫画を下に見ている人にも是非読んでいただきたいと思います。

2010/06/25

著者プロフィール

弘兼憲史

ヒロカネ・ケンシ

1947(昭和22)年山口県岩国市生まれ。早稲田大学法学部卒業後、松下電器産業勤務を経て1974年漫画家としてデビュー。以来、漫画界の第一線で活躍し、『人間交差点』『課長 島耕作』『黄昏流星群』などヒット作を次々生み出している。2007年紫綬褒章を受章。

この本へのご意見・ご感想をお待ちしております。

感想を送る

新刊お知らせメール

弘兼憲史
登録
倫理学・道徳
登録
コミック
登録

書籍の分類