
復活の力―絶望を栄光にかえたアスリート―
792円(税込)
発売日:2010/12/17
- 新書
- 電子書籍あり
どん底から這い上がろうとするときに、人間の器のすべてが見える。【感動のノンフィクション】
腕が上がらない、拳を砕いた、靭帯断裂、複雑骨折、脚の切断……アスリートにとって最大の宿敵は、大ケガや大病である。高橋大輔、村田兆治、池谷幸雄、佐藤真海、浜田剛史、中野浩一、安直樹、青木功――彼らは選手生命が消えるほどの絶望から、どのように甦り、栄光を勝ち取ったのか? 名選手の陰の苦闘と内なるパワーの源泉を、スポーツジャーナリストの第一人者が徹底取材から描き出す、感動のノンフィクション。
書誌情報
読み仮名 | フッカツノチカラゼツボウヲエイコウニカエタアスリート |
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シリーズ名 | 新潮新書 |
発行形態 | 新書、電子書籍 |
判型 | 新潮新書 |
頁数 | 224ページ |
ISBN | 978-4-10-610399-5 |
C-CODE | 0275 |
整理番号 | 399 |
ジャンル | スポーツ |
定価 | 792円 |
電子書籍 価格 | 660円 |
電子書籍 配信開始日 | 2011/06/17 |
蘊蓄倉庫
身心を鍛え上げ、大切な瞬間に勝負をかけるスポーツ選手にとって、大ケガをしたり、大病を患うのは、生命線を断たれるも同じです。
ケガや病気の際には、スポーツ医科学での最新治療を受ける選手たちが多いのですが、日本の医学、科学的サポートは驚くほどの発展をみせています。例えば、本書に登場する村田兆治氏から高橋大輔氏の手術までには25年ありますが、その間にもスポーツ医科学の日進月歩を強く感じたと著者は述べています。
しかし、どんなに医科学が進んでも、選手の根底にある精神の復活力が欠かせないということです。
本書をお読みいただき、未曾有の危機から甦っていくアスリートの底力を感じていただきたいと思います。
担当編集者のひとこと
長田渚左さんと8人の名選手
著者の長田渚左さんは、フジテレビ系列「FNNニュース」でのキャスターやNHK衛星放送「週刊ブックレビュー」での司会を務められたことがあり、また今でもNHKラジオやRKBラジオの番組に出演されているので、よくご存知の方も多いと思います。
しかし、本業はスポーツジャーナリストなのです。その分野の女性ジャーナリストとしては先駆的な存在です。
今は、スポーツ総合雑誌「スポーツゴジラ」の編集長を務められており、早稲田大学スポーツ科学部などで教壇にも立たれています。
いつまでも若々しく活発な長田さんですが、その美貌だけでなく、相手に胸襟を開かせる雰囲気を醸し出しています。
本書では、名選手8名に徹底取材し、選手自身があまり語りたくない、ケガや病気との陰の苦闘の軌跡を描き出しています。
ご自身の雑誌で掲載した「ケガに克つ」「病気に克つ」という連載に、加筆され、まとめられたのが本書です。
長田さんの緊迫感あふれ、リズム良い文章と、そこに描き出される名選手8名の復活への劇的な事実をぜひ堪能ください。
読み応えのある感動的な人間ノンフィクションです。
2010/12/25
著者プロフィール
長田渚左
オサダ・ナギサ
東京・杉並区生まれ。桐朋学園大学演劇専攻科卒業。ノンフィクション作家。著書に『北島康介プロジェクト2008』『こんな凄い奴がいた』『欲望という名の女優 太地喜和子』など。現在、スポーツ総合誌「スポーツゴジラ」編集長。日本スポーツ学会代表理事。淑徳大学客員教授。