ホーム > 書籍詳細:迷える者の禅修行―ドイツ人住職が見た日本仏教―

日本人が忘れた、“本物の仏教”がここにある。

迷える者の禅修行―ドイツ人住職が見た日本仏教―

ネルケ無方/著

799円(税込)

本の仕様

発売日:2011/01/15

読み仮名 マヨエルモノノゼンシュギョウドイツジンジュウショクガミタニホンブッキョウ
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 255ページ
ISBN 978-4-10-610404-6
C-CODE 0215
整理番号 404
ジャンル 宗教
定価 799円
電子書籍 価格 648円
電子書籍 配信開始日 2011/07/08

「お坊さんになって悟りたい!」――。悩めるドイツ人青年の危機を救ったのは、祖国で出会った坐禅だった。出家の覚悟を決めて来日するも、そこで見たものは、この国の仏教のトホホな姿。算盤を弾くばかりの住職、軍隊のような禅堂、仏教に無関心な世間……。失望と流転の末、ようやく辿り着いた理想の修行は、小さな山寺での自給自足・坐禅三昧の生活だった。日本人が忘れた「一瞬を生きる意味」を問う、修行奮闘記。

著者プロフィール

ネルケ無方 ネルケ・ムホウ

1968年ドイツ生まれ。禅僧。曹洞宗・安泰寺住職。高校時代に坐禅と出会い、仏道を志す。1993年に出家得度。2002年から現職。檀家ゼロ、自給自足、坐禅三昧の修行生活をおくっている。著書に『迷える者の禅修行』『ただ坐る』『日本人に「宗教」は要らない』など。

目次

まえがき
どこのドイツだ?/安泰寺の修行/誤解だらけの日本仏教/葬式だけが仏教か?/修行は生き方の実践である
第一章 ドイツで仏教と出会う
一九六八年、ドイツに生まれる/母の死/神様はどこにいるの? 僕って誰?/坐禅との出会い/殻からの出口/ドイツのZEN/禅僧になりたい!/二人の祖父の影響/はじめての来日/日本で仏教が見つからない/焦燥の大学生活
第二章 憧れの修行生活
門前払い/お前は「現成公案」も知らないのか?/安泰寺へ/修行生活のスタート/地獄の作務/安泰寺の雲水たち/坐禅だけが修行ではない/下山
第三章 出家はしたけれど……
迷いと決断/出家。そして「無方」という“戒名”/二頭の山羊/ドイツ人に日本人の味は分かりません/「お前は靴底のチューインガム」/コップの水を空にして/カフカの鼠/山を下りてゆく仲間たち/ドイツに帰りたい……
第四章 京都てなもんや禅寺修行
掛搭志願/庭詰めと追い出し/旦過詰め/初相見/ドイツ人がなぜ修行をしているのか?/「末単」という存在の耐えられない軽さ/過酷な食事/恐怖の警策フルスイング/日本仏教のエリートには絶対負けない!/軍隊よりも、地獄よりも……/老師との問答/不眠不休の臘八接心/方便が利く/「生きる」ことは、問題ではなく答えだった/我が名は、「ゲシュタポ」/この修行で、はたして人を救えるのだろうか/選佛場
第五章 師匠との決別
大藪先生との再会/「地に起く」。再びの安泰寺/寺の経営がピンチです/限界寸前……/格外の志気、感応道交/お前は破門だ!
第六章 ホームレス雲水
ある決意/ホームレス入門/ディオゲネスの樽/ホームレスの「正法眼蔵」/四苦八苦/石垣の上の“お堂”/美しき闖入者/花でもなく草でもなく
第七章 大人の修行
雪のバレンタインデー/住職になる/安泰寺の「改革」/修行とは何か/トマトときゅうり/人生のパズルは一人では解けない/群を抜けて益なし/生きることと働くこと/日本人と欧米人の身体感覚/居眠りに憧れるドイツ人/羊たちと羊飼い/弟子が師匠をつくる/喜心・老心・大心/生死はみ仏のおん命/「迷える者」であり続ける
あとがき

担当編集者のひとこと

ドイツ人禅僧による、ニッポン修行体験記

 著者は、ドイツ人のお坊さんです。現在は、兵庫県の山奥にある禅寺の住職をしています。
 ドイツで生まれ育った著者は、高校生のときに出会った坐禅に魅せられ、以来、「日本で出家してお坊さんになる」ことが、人生の目標となりました。
 しかし、いざ来日してみたものの、思うような修行生活をおくることができませんでした。どこのお寺も門を閉ざすばかりで、来日したばかりの外国人が修行できる環境はごく限られていました。彼の目には、日本のお坊さんの多くが「修行して仏となる道を目指す」というより、「寺の経営や葬式・法要を営む」ことに熱心であると映ったようです。
 失望と流転の末、ようやくたどり着いたのが、現在住職を務める安泰寺というお寺でした。そこは兵庫県の人里離れた山奥にあり、「檀家ゼロ、自給自足、坐禅三昧」を標榜する、著者にとっては理想的な修行道場でした。
 それからも、京都の名刹や、山中での仙人修行、大阪城公園でのホームレス修行生活など、「大人の修行」を目指して日本中を駆け巡りました。
 修行の理想と現実のギャップ、己の不甲斐なさに悩み苦しみながらも、ときにユーモアを交えて日本での修行生活を振り返ったのが、本書『迷える者の禅修行』です。
 外国人修行僧の「異文化体験」を通して、みなさんもぜひ禅寺の奥の奥をのぞいてみませんか?

2011/01/25

蘊蓄倉庫

ドイツ人は“居眠り”に憧れる?

 著者は日本のお坊さんが、坐禅中に“居眠り”をするのに驚いたそうです。「修行中に不謹慎だ」とも思ったようです。しかし、数年前、ドイツでは『Inemuri』という本が出版され、そこには「日本人を見習いなさい。つまらない授業や会議の時間を活用して、睡眠をとって身体も頭もリフレッシュ。と同時に、日本の“イネムリ”は社会秩序に対するささやかな反逆でもあり、電車中の異性へのアプローチの手段でもある」と書かれているようです。ドイツ人の中には、日本の“居眠り”に憧れている人もいるようです。
掲載:2011年1月25日

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