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エコ論争の真贋

藤倉良/著

770円(税込)

発売日:2011/02/17

  • 新書
  • 電子書籍あり

温暖化は人間のせいか? レジ袋はどんどん使うべき? クジラを食べてはいけないの? 科学者の目でジャッジする。

エコを巡る論争は百家争鳴です。「温暖化は人間のせいではない」「そもそも地球は温暖化していない」という懐疑論は後を絶ちません。「リサイクルなど無意味」「レジ袋はどんどん使い捨てろ」など、エコ活動を嘲笑する論調も目立ちます。生物多様性の問題でも、先進国と発展途上国の言い分は相容れぬまま……。現在進行形の様々な論争を、科学者のフェアな視点から紹介・解説。何を信じたらいいのか迷ったら読む一冊!

目次
はじめに
1、レジ袋はどんどん使い捨てるべきか
――ゴミとリサイクルについて考える
家庭ゴミは減っていない?/処分場はあと20年で満杯/どこまで分別すればいいか/ゴミはタダでは捨てられない/燃やすプラスチック、リサイクルするプラスチック/納豆マヨネーズ問題/ペットボトルはリサイクルすべし/売れれば商品、売れなければゴミ/産業廃棄物は「宝の山」/広がりすぎたリサイクルの輪/ペットボトルを使いまわしできますか/レジ袋削減には意味がある/有料化は「環境にやさしい」/日本はゴミがたまる国
2、温暖化は本当に人間のせいなのか
――地球温暖化について考える
IPCCとは何者か/後を絶たない懐疑論/懐疑論者を喜ばせた“事件”/人為的温暖化、五つの根拠/宮沢賢治も知っていた/ヒートアイランドは平均気温に影響しない/二酸化炭素は増加している/タマゴが先か、ニワトリが先か/犯人は化石燃料/人間活動でしか説明できない/いまだ不確実な温暖化の科学/限界は2度/二酸化炭素「半減」の意味/京都議定書の妥当性/25パーセントの中期目標/日本は乾いた雑巾か/低炭素社会のコスト/化石燃料がなくなる日
3、なぜ生物を守らなければならないのか
――生物多様性について考える
ふたつの顔をもつ条約/外国の法律を国内でも適用/先進国のメリット/遺伝資源の価値/生物は国家のもの/かわいそうか、おいしそうか/人命か自然保護か/何種類いるかもわからない/大絶滅時代の再来/生物を守らなければいけない理由/リベット仮説/カリスマ動物/実は豊かな日本の自然/あたりまえの自然を残す/エコツーリズムという試み/里山がなくなる/見慣れた風景の中の外来種
おわりに――本気のエコは高くつく

書誌情報

読み仮名 エコロンソウノシンガン
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 208ページ
ISBN 978-4-10-610406-0
C-CODE 0240
整理番号 406
ジャンル 地球科学・エコロジー、建築
定価 770円
電子書籍 価格 660円
電子書籍 配信開始日 2011/08/05

著者プロフィール

藤倉良

フジクラ・リョウ

1955(昭和30)年、三重県生まれ。東京大学理学部卒。理学博士(オーストリア国立インスブルック大学)。環境庁技官、九州大学助教授、立命館大学教授などを経て、法政大学人間環境学部教授。著書に『環境問題の杞憂』、『文系のための環境科学入門』(共著)など。

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