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篤志、清貧、義理がたさ、陰徳、思いやり……この国には、不朽の礎がある。時代を超えて、胸を打つ「日本人論」。

日本人の美風

出久根達郎/著

770円(税込)

本の仕様

発売日:2011/09/16

読み仮名 ニホンジンノビフウ
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 207ページ
ISBN 978-4-10-610436-7
C-CODE 0223
整理番号 436
ジャンル 文学賞受賞作家、社会学
定価 770円
電子書籍 価格 660円
電子書籍 配信開始日 2012/03/16

勤倹力行、篤志、陰徳、義理、諧謔、思いやり……、この国には、不朽の礎がある。大津波から村を救った異能の実業家、分度を守り復興を成し遂げた二宮尊徳、著名な学者を唸らせた無名の人の志、貧しくても守り通した義理から生まれる人の縁、災厄のときこそ人心を慰める皇后の読書歴――日本人の美点を体現した人びとの凄みを、歴史の襞の中から見つけ出す秘話七篇。

著者プロフィール

出久根達郎 デクネ・タツロウ

1944(昭和19)年、茨城県生まれ。作家。古書店主。1973年から東京都杉並区高円寺で「芳雅堂」を営む。1992年『本のお口よごしですが』で講談社エッセイ賞、翌年『佃島ふたり書房』で直木賞を受賞。読売新聞「人生案内」の回答者を長くつとめている。著書多数。

目次

序 ニホン人の美点
天災と砕身――浜口梧陵と篤志の人々
津波から村人を救い、復興に私財を投じ、開国にも一役買った異能の実業家。大地震に遭ってなお、人のために奔走した日本人の志を想う。
無名の志――中谷宇吉郎と奇特な宿
東京大空襲の日、みちのく岩手でたどり着いた一夜の宿。鄙には稀な女将の話に物理学者は深い感銘を受ける。無名な人の、奇特な志にふれて。
勤倹力行の提唱者――二宮尊徳の凄味
学び舎の一隅に立つ金次郎像は、どうして全国津々浦々へ広がったか。教科書では知りえない、人と家と国が立っていく道の実践者の迫力。
陰徳を積む――野口英世のパトロン
境涯に恵まれずとも、猛勉強で医学の道を邁進した「人間発電機」を、精神的、金銭的に支えた人々。決して表に立たないパトロン気質とは。
義理がたい――樋口一葉の優しき清貧
文壇での脚光とは裏腹に、香典代にも事欠く暮らしの中でさえ守った浮世のしきたり。真心と薄情と縁とがあやなす不可思議な人間模様。
狂歌の伝統――一高校長たちのユーモア
何はなくとも手みやげ的な心なごむ一首があった。乃木将軍と、新渡戸稲造に続く旧制一高校長たちの教養とユーモア、喪われた心を惜しむ。
「よく耐えてこられましたね」――皇后美智子さまの読書
「千年に一度」の災厄にあっても、日本人の心を慰めつづける両陛下。美智子皇后の読書歴から、水仙のごときその人格の源流をたどる。

担当編集者のひとこと

直木賞作家による異色の「日本人論」

 出久根達郎さんといえば、直木賞を受賞した『佃島ふたり書房』をはじめ、本をめぐる多くのエッセイ、徹底した文献収集と分析にもとづく人物研究、あるいは読売新聞のコラム「人生案内」の名回答でも知られます。『日本人の美風』は、そんな著者が初めて挑んだ日本人論。勤倹力行、篤志、陰徳、義理、諧謔、思いやり――等など、二宮尊徳から美智子皇后まで、災厄の時にこそ日本人の美点を体現した人びとの凄みを、歴史の襞の中から見つけ出します。

2011/09/22

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ニホンかニッポンか

「日本」の読みはニホンかニッポンか、実はいまだに正式に定まってはおらず、政府見解でも、どちらでもかまわないということになっています。長谷川如是閑によれば、「ニッポン」が後発で、明治期に軍人が官憲に強制して広められたとのこと。破裂音混じりのほうが力強く国威を発揚するというのが理由で、確かにスポーツの応援などではもっぱらニッポンです。
掲載:2011年9月22日

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