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この国の始まりは“ウソ”だった――。「ねじれ」という奇妙で優れたシステムを鮮やかに読み解く。堂々の日本論。

ねじれの国、日本

堀井憲一郎/著

770円(税込)

本の仕様

発売日:2011/10/15

読み仮名 ネジレノクニニホン
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 207ページ
ISBN 978-4-10-610438-1
C-CODE 0236
整理番号 438
ジャンル 社会学、ノンフィクション
定価 770円
電子書籍 価格 660円
電子書籍 配信開始日 2012/04/13

この国は、その成立から、ずっとねじれている。今さら世界に合わせる必要はない。ねじれたままの日本でいい――。建国の謎、天皇のふしぎ、辺境という国土、神道のルーツなど、この国を“日本”たらしめている“根拠”をよくよく調べてみると、そこには内と外を隔てる決定的な“ねじれ”がある。その奇妙で優れたシステムを読み解き、「日本とは何か」を問い直す。私たちのあるべき姿を考える、真っ向勝負の日本論。

著者プロフィール

堀井憲一郎 ホリイ・ケンイチロウ

1958(昭和33)年、京都市出身。早大卒。高校では落語研究会、大学では漫画研究会に所属。調査して書くというスタイルで大ブレーク。テレビ・ラジオにも活躍の場を広げる。『スキーの便利帖』『ホリイの調査』『馬鹿が止まらない』『この役立たず! ホリイのずんずん調査』『『巨人の星』に必要なことはすべて人生から学んだ。あ。逆だ。』『若者殺しの時代』『東京ディズニーリゾート便利帖 第3版』『いつだって大変な時代』『いますぐ書け、の文章法』『ねじれの国、日本』など著書多数。

目次

第1章 建国記念日のふしぎ
神武天皇はいつ即位したのか/その建国には無理がある/説明されないこの国の紀元/始まりが“ウソ”の理由/紀元節の由来/何かが大きくねじれている/若者が考える建国記念日/同じウソなら大きなウソを
第2章 天皇家とは何だ
世界は日本を王国だと思っている/「天皇が偉い」というシステム/憲法第一条は野暮である/安全装置としての天皇/日本という枠組を取り払いたい人々/天皇をめぐる不思議なねじれ/日本は内向きの国である
第3章 ガーコンによる近代の超克
日本が変わった日/“昨日より明日”の時代/刷り込みの連鎖/戦後の思考停止/昭和十七年、知識人たちの興奮/近代を超克する気分/高揚の反動/近代という重さ/敗戦による本当の代償
第4章 中国とは東アジア王選手権の会場である
体制を変えた二つの外圧/この国の成り立ちを想像する/日本の真ん中には何もない/日本国起動プロジェクト/中国なしではありえない/世界の端っこで“日本”と叫ぶ/左はやばいけど、右はセーフ/中国も日本を恐れている/緩やかな政治システム/断絶を繰り返す中国/中国とは、ステージである/選手権へのエントリー/非西洋非近代のシステム
第5章 神道は日本のオリジナルなのか
未開で原始的で何が悪い/共同体が守ろうとしているもの/「個より集団」の思想/建て増しを繰り返す神道/仏教なくして、神道なし/日本人が日本人である理由/正しい日本の分裂
第6章 ねじれたままの日本でいい
“芯”に潜む暴力/いつもそれは海の向こうからやってくる/“日本”は言葉で説明できない/鎖国はこの国を安定させる/ねじれたままでいい
あとがき

担当編集者のひとこと

なぜ日本は“ねじれ”るのか?

 ねじれ。
 この言葉から、日本という国の奥底に根深く潜んでいる“精神”を掬いあげる――、そんな大胆な試みに挑んだのが、本書『ねじれの国、日本』です。
 例えば、建国記念日。
 これが2月11日の祝日を示すことを知っている人は多くいても、その由来、つまり肝心の“建国”が、いつの時代に行われたかを知る日本人は驚くほど少ない、と著者は本書で指摘しています。若者を中心に「建国とはいつのことか」というアンケートをとったところ、「天孫降臨の日」「初代天皇の誕生日」「明治政府が樹立した日」といった迷答・珍答が続出したそうです(正解をご存知でしょうか?)。
 言わずもがなですが、“建国”というのは、その国家が成立した、忘れることのできない歴史的瞬間のはずです。実際に見聞したわけではありませんが、アメリカやフランスでは、主に初等教育の段階で、それぞれ「独立記念日」や「革命記念日」がいつのことであるかを、その由来を含めて繰り返し教えているはずです。また、その由来は現在にもつながるその国のゆるがせにできないアイデンティティであり、日本のように曖昧にはしていないはずです。
 国の根幹に関わるような事柄が、かくも曖昧なのはなぜか――。
 本書では、そのような謎について調査、その理由を探っていきます。建国記念日や天皇の存在、近代化と敗戦、元号、神道など、この国を“日本”たらしめる根幹であればあるほど、そこにはふしぎな“ねじれ”が出現します。なぜこんなにもねじれるのか? その“ねじれ”は是正するべきものなのか?
 これまで数多の日本論が世に問われてきましたが、本書もその系譜に連なり、「日本とは何か」という大きな問いに新たな視座を与える、堂々の日本論です。

2011/10/25

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