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【自己啓発本マニア】【口ばっかり若手社員】【夢見がちな転職難民】イタい社員はもういらない!

社畜のススメ

藤本篤志/著

748円(税込)

本の仕様

発売日:2011/11/17

読み仮名 シャチクノススメ
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 191ページ
ISBN 978-4-10-610445-9
C-CODE 0234
整理番号 445
ジャンル ビジネス実用
定価 748円
電子書籍 価格 660円
電子書籍 配信開始日 2012/05/11

「社畜」なんて哀れで情けない存在だ――この「常識」は本当なのだろうか?「自分らしさ」を必要以上に求め、自己啓発書をうのみにすることから生まれるのは、ずっと半人前のままという悲劇だ。そこから抜け出す最適の手段は、あえて意識的に組織の歯車になることである。「ワーク・ライフ・バランス」「残業は悪」「転職によるキャリアアップ」等の美辞麗句に踊らされない、現代サラリーマンの正しい戦略を指南する。

著者プロフィール

藤本篤志 フジモト・アツシ

1961(昭和36)年大阪府生まれ。大阪市立大学法学部卒。USEN取締役、スタッフサービス・ホールディングス取締役を歴任。2005年、(株)グランド・デザインズを設立して代表取締役に就任。主な著書に『御社の営業がダメな理由』『社畜のススメ』など。

株式会社グランド・デザインズ (外部リンク)

目次

まえがき
第1章 「自分らしさ」の罪
御社の先輩がダメな理由/いきなり「自分らしさ」を欲しがるな/「七・五・三」の真相/突然社会に放り出される若者の悲劇
第2章 個性が「孤性」になる悲劇
一匹狼か歯車か/サラリーマンの四大タブー/個性の弊害/成長のヒントは模倣にあり/欧米は手本になるのか/個性は「孤性」に変貌しやすい
第3章 会社の「歯車」となれ
服従の誇り/守破離に学ぶ「自分らしさ」の作法/応用力と創造力の違い/成長ステップを間違えない/知識検索力を上げるには/育つ人と育たない人/二代目社長が失敗しやすい理由/社畜のすすめ/社畜にならない息苦しさ/モンスターサラリーマンという転落/社畜時代は成長の礎/社畜度テスト
第4章 ビジネス書は「まえがき」だけ読め
「断る力」は必要か/教訓の大前提を見逃すな/成功者の言葉が届かない現実/初心者にアドリブは弾けない
第5章 この「ウソ」がサラリーマンをダメにする
「自分なりに」のウソ/「開放的で自由な職場」のウソ/「派閥は悪」のウソ/「社内の人と呑むな」のウソ/「公平な人事評価」のウソ/「一芸に秀でよ」のウソ/「成果主義」のウソ/「学歴神話崩壊」のウソ/「終身雇用崩壊」のウソ/「残業ゼロを目指せ」のウソ/「ワーク・ライフ・バランス」のウソ
第6章 「クレバーな社畜」がベストの選択
若手サラリーマンとの対話/ダメな社畜とならないために
終章 運、縁、恩
あとがき

インタビュー/対談/エッセイ

波 2011年12月号より サラリーマンへの処方箋

藤本篤志

眠い目を擦りながら、慌てて服を着る。駅までダッシュし、満員電車に揺られ、ようやく会社に着けば、朝から上司の説教が始まる――。
「こんな人生を送るために生まれたのではない!」と心の中で叫びながら、その解決策が見つかることはなく、ただ時間だけが過ぎていく。
こんなサラリーマンは珍しくない。
この国で会社員として働いている人は五千万人を超える。その家族も含めれば、国民の生活を支えている最大勢力はサラリーマンだといえるだろう。この人たちの幸せの総和が、国民の幸せのバロメーターと言っていい。ところが、日本人の幸福度は、世界の中でも低いというデータばかりだ。
幸せのかたちは人それぞれとしても、サラリーマンの大半は、組織から必要とされたいし、成長を実感したいと思っているだろう。そのための処方箋やハウツーも実にたくさんある。
それでもなぜ、幸せを感じるサラリーマンが少ないままなのか。それが、本書を書こうと思ったきっかけだ。何かボタンの掛け違いがあるはずだ、と。処方箋に落とし穴があるのではないか、と。
巷には、「仕事が楽しくなる三つの習慣」「起業すれば現状から脱出できる」などという甘い囁きが溢れている。とりわけオピニオンリーダーたる成功者の仕事術や思考法は、サラリーマンがこぞって真似したがるものだ。
たしかにこうした処方箋は魅力的だし、提唱する本人は実際に結果を出している。これにならえば自分も成長できるはずと、期待するのも当然だ。
しかし、最大のミスリードはそこにあるのではないか。天才にとっては有効な処方も、普通の人には副作用の強すぎる劇薬になってしまう。たとえば、ゴルフを始めたばかりの人が、プロのテクニックをそのまま実践しようとしても、かえって飛距離がでなくなってしまうようなものだ。
私が見てきた職場でも、「余計な仕事は断る」「残業はしない」「仕事は自分で選ぶ」といった、はやりのルールを実践している者がいたが、残念ながら快適なサラリーマン人生を送っているのは僅かだった。職場で孤立したり、必要以上に他人との能力差を突き付けられたり、仕事がうまく回らずストレスを増大させてしまうだけだったのだ。
では、サラリーマンにとって、本当に必要な処方箋とは何か。長年胸に抱いてきた一つの提案を、今回本書にぶつけてみた。
それは、「社畜」になることだ。
私はあえて最も嫌悪されそうな言葉を選んだ。しかし、「会社に飼い慣らされた奴隷」という意味では決してない。ひとりよがりの価値観を捨て、まっさらな頭で仕事と向き合うサラリーマンこそが確実に成長していくのを、私はずっと見てきた。この事実をどうしても伝えたかったのだ。
本書が、会社で働くみなさんにとって、本当の幸せを掴む処方箋になればと願う。

(ふじもと・あつし 経営コンサルタント)

担当編集者のひとこと

イタい社員にならないために

 「社畜」というこのタイトルに、ギョっとされた方もいるでしょう。実際に社内でも、60歳前後の役員たちから「嫌悪感がある」と難色を示されました。一方で若手社員からは、「自虐的な意味でよく使う」という声も。世代によってこの言葉への印象は随分違っているようです。
 いずれにせよポジティブに使われることはないのでしょうが、だからこそあえて筆者はこの言葉を選びました。ここでいう社畜とは、「自分のこだわりを捨て、頭を空っぽにして、一から仕事を学ぼう」という姿勢を持つサラリーマン、つまり「まっとうな人」のことです。夢を追求しすぎた転職難民、不平ばかりの新入社員、カリスマ経営者に憧れる一匹狼などなど、そんな「イタいサラリーマン」が増殖するのも、「社畜経験」をしていない人が多いからなのです。
 いわゆるビジネス書、自己啓発本の真逆を突っ走る本ですが、そのぶん綺麗事の一切ない「真のサラリーマン論」です。

2011/11/25

蘊蓄倉庫

「社畜」という言葉

 そもそも「社畜」という言葉はいつ生まれたのでしょうか。評論家の佐高信氏が使ったという印象が強いですが、流通大手の社長を務め、企業小説家でもある荒井伸也氏が発案者だと言われています。
 バブル真っ只中の1988年には「今年の言葉」に選ばれました。当時のサラリーマンの間で「会社に飼い慣らされるのは情けない」という気分が強まり、批判や侮辱の意味でこの言葉が流行したようです。その後バブルは崩壊し、雇用が不安定になり、会社への帰属意識が薄れるにつれ、「社畜」は死語になりつつありました。
 ところが最近の若手社員たちは、この言葉をふたたび使い始めているそうです。ただ、かつての意味合いは薄れ、現状を諦めて受け入れたり、自分を慰めたりする意味で使うのだとか。「残業は多いし給料も低いけれど、所詮『社畜』だから頑張るしかない」と、こういうわけなのです。
 このタイトルも、世代や職業によって受け止められ方は大きく違うでしょう。しかし、「社畜」という言葉がまだ残っているように、サラリーマンの本質は今も昔もさほど変わっていないように思います。
掲載:2011年11月25日

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