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問題発言

今村守之/著

814円(税込)

発売日:2011/12/16

書誌情報

読み仮名 モンダイハツゲン
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 255ページ
ISBN 978-4-10-610446-6
C-CODE 0236
整理番号 446
ジャンル 倫理学・道徳
定価 814円
電子書籍 価格 660円
電子書籍 配信開始日 2012/06/22

あの一言が命取り! 戦後「舌禍」事件一挙収録!

政治家は激情にかられて口走り、財界人はつい本音を漏らし、芸能人はうっかり口を滑らせ、スポーツ選手は浅はかにしゃべり、マスコミは煽情を先走らせた……かくも愚かで、あまりに理不尽、思わず失笑してしまう暴言、迷言、珍言が満載。一九四五年の終戦から東日本大震災の二〇一一年まで、六十六年間に放たれた発言は、どのような問題を引き起こしてきたのか? 「舌禍」の日本戦後史。

目次
まえがき
東久邇宮稔彦王(内閣総理大臣) 一九四五年九月五日
志賀直哉(作家) 一九四六年四月一日
松島松太郎(会社員) 一九四六年五月十九日
泉山三六(大蔵大臣) 一九四八年十二月十三日
池田勇人(通商産業大臣) 一九五二年十一月二十七日
吉田茂(内閣総理大臣、自由党総裁) 一九五三年二月二十八日
有田二郎(衆議院議員) 一九五三年八月一日
久保田貫一郎(外務省参与) 一九五三年十月十五日
犬養健(法務大臣、小説家) 一九五四年四月二十一日
斎藤昇(国家地方警察本部長官) 一九五四年五月十八日
鳩山一郎(内閣総理大臣) 一九五六年一月三十一日
深沢七郎(作家、ギタリスト) 一九六〇年十一月一日
長嶋茂雄(読売ジャイアンツ選手) 一九六一年十月三日
岩間正男(参議院議員) 一九六四年十月三十日
小汀利得、細川隆元(評論家) 一九六六年五月二十二日
倉石忠雄(農林大臣) 一九六八年二月六日
奥崎謙三(元大日本帝国陸軍上等兵) 一九六九年一月二日
三島由紀夫(作家) 一九七〇年十一月二十五日
青島幸男(参議院議員、タレント) 一九七一年三月二十九日
美濃部亮吉(東京都知事) 一九七一年十月三十日
原健三郎(労働大臣) 一九七二年一月十五日
横路孝弘(衆議院議員) 一九七二年三月二十七日
金田正泰(阪神タイガース監督) 一九七三年五月某日
前田武彦(タレント) 一九七三年六月十八日
石川達三(作家) 一九七五年六月二日
松岡克由[立川談志](参議院議員、落語家) 一九七六年一月二十日
鬼頭史郎(京都地方裁判所判事補) 一九七六年八月四日
榎美沙子(女性解放運動家) 一九七七年六月某日
筑紫哲也(ジャーナリスト) 一九七七年十一月六日
栗栖弘臣(統合幕僚会議議長) 一九七八年七月十九日
江本孟紀(阪神タイガース選手) 一九八一年八月二十六日
横井英樹(実業家) 一九八二年二月八日
高木孝一(敦賀市長) 一九八三年一月二十六日
楢崎弥之助(衆議院議員) 一九八三年二月二十一日
渡部恒三(厚生大臣) 一九八四年一月五日
松本明子(歌手) 一九八四年四月一日
生方恵一(NHKアナウンサー) 一九八四年十二月三十一日
浜田幸一(衆議院議員) 一九八八年二月六日
佐治敬三(サントリー社長) 一九八八年二月二十八日
本島等(長崎市長) 一九八八年十二月七日
池田芳蔵(NHK会長) 一九八八年十二月十四日
朝日新聞社東京本社写真部員 一九八九年四月二十日
ザ・タイマーズ(ロックバンド) 一九八九年十月十四日
加藤哲郎(近鉄バファローズ選手) 一九八九年十月二十四日
齊藤了英(大昭和製紙名誉会長) 一九九一年五月一日
北野誠(タレント)・竹内義和(コラムニスト) 一九九三年五月二十四日
椿貞良(テレビ朝日取締役報道局長) 一九九三年九月二十一日
田原俊彦(歌手) 一九九四年二月十七日
千葉すず(競泳選手) 一九九六年七月二十六日
堀口勝正(最高検察庁次長検事) 一九九九年四月十二日
板井圭介(元大相撲力士) 二〇〇〇年一月二十一日
石川哲郎(雪印乳業社長) 二〇〇〇年七月四日
市川寛(佐賀地検検事) 二〇〇一年三月十八日
原陽子(衆議院議員) 二〇〇一年九月十二日
今上天皇 二〇〇一年十二月十八日
安倍晋三(内閣官房副長官) 二〇〇二年五月十三日
太田誠一(衆議院議員) 二〇〇三年六月二十六日
藤谷美和子(女優) 二〇〇三年六月二十六日
橋下徹(弁護士) 二〇〇三年十月五日
黒川温泉ホテル総支配人 二〇〇三年十一月十三日
渡部完(宝塚市長) 二〇〇四年四月八日
みのもんた(司会者) 二〇〇五年六月三日
杉村太蔵(衆議院議員) 二〇〇五年十二月六日
永田寿康(衆議院議員) 二〇〇五年十二月十八日
矢崎泰久(ジャーナリスト)ほか 二〇〇六年十一月十九日
奥谷禮子(ザ・アール代表取締役社長) 二〇〇七年一月九日
沢尻エリカ(女優) 二〇〇七年九月二十九日
湯木佐知子(船場吉兆取締役) 二〇〇七年十二月十日
倖田來未(歌手) 二〇〇八年一月三十日
Chim↑Pom(現代美術家集団) 二〇〇八年十月二十一日
田原総一朗(ジャーナリスト) 二〇〇九年四月二十五日
鳩山幸(衆議院議員鳩山由紀夫夫人) 二〇〇九年九月四日
竹原信一(阿久根市長) 二〇〇九年十一月八日
石井一(参議院議員) 二〇一〇年二月二十二日
野々村直通(開星高校野球部監督) 二〇一〇年三月二十二日
松蔭茂男(中国電力上関原子力発電所準備事務所副所長) 二〇一〇年四月五日
菅直人(内閣総理大臣) 二〇一〇年八月十九日
柳田稔(法務大臣) 二〇一〇年十一月十四日
河上満栄(前国会議員) 二〇一一年二月四日
鳩山由紀夫(衆議院議員) 二〇一一年二月八日
石原慎太郎(東京都知事) 二〇一一年三月十四日
長田義明(大阪府議会議長) 二〇一一年三月二十日
松本龍(復興担当大臣) 二〇一一年七月三日
島田紳助(タレント) 二〇一一年八月二十三日
鉢呂吉雄(経済産業大臣) 二〇一一年九月九日
あとがきにかえて

蘊蓄倉庫

発言者の「あの人は今」

 戦後日本を騒がせた「問題発言」を一挙収録した本書には、もうひとつの読みどころがあります。
 それは、発言者の「あの人は今」です。これは週刊誌やテレビでよく扱われているテーマです。
 1945年の戦後期から収録していますので、多くの発言者が亡くなっていますが、存命中の人も少なくありません。
 鬼籍に入った人は発言後の数奇な人生をたどり、存命中の人は、発言後に役職を降りたり、一般人に戻ったり、会社が倒産したり、また、今でも問題発言をよく発していたり……調べうる限りの、発言者の「今」が記されています。
 本書は、読者が記憶に残る発言者の頁など、どこから読んでいただいても存分に楽しめます。
掲載:2011年12月22日

担当編集者のひとこと

発言者の運命はいかに

 本書には、さまざまな分野の著名人による85の「問題発言」が収録されています。
 そして、発言、発言者名、時期、場所と解説が記されています。
 本書の編集作業で驚いたのは、問題発言の数の多さです。過去の舌禍事件を遡って調べていくと、膨大な発言が出てきました。トップニュースになったもの、数日だけ大騒ぎになったもの、現在でもその影響を残すものなど様々です。
 約200もの発言を、1945年の終戦以降に絞り、各分野から人々の記憶に残る迷言、放言、暴言、不適切発言などを選び出しました。
 戦後初の総理大臣、東久邇宮稔彦王や志賀直哉から橋下徹や沢尻エリカ、2011年中に発せられた松本龍や島田紳助まで網羅し、沖縄防衛局長の不適切発言などにも言及しました。
 問題発言から見た日本戦後史としても読むことができます。
 ところで、本書では問題発言が発せられた年月日を記しています。
 かつてオーストリアの文豪、シュテファン・ツヴァイクは、著書『人類の星の時間』で、ゲーテ、ナポレオン、ドストエフスキー、南極探検のスコット大佐など歴史的偉業をなした人は、運命の一瞬が訪れた時を自覚していたからこそ、歴史に名を残したと、その運命が変わった年月日を詳しく記し、彼らの「特別な一日」を描いた傑作アンソロジーを著しています。
 この名著に登場する人物とは乖離がありますが、本書の目次でも、発言の年月日を記しています。あの日、あの発言で、その後の運命が変わった人たちだからです。
 ただし、その発言で自分の運命が変わってしまうという自覚はほとんどなかったようですが。

2011/12/22

著者プロフィール

今村守之

イマムラ・モリユキ

1956(昭和31)年、大阪生まれ。文筆家。日本大学藝術学部卒。主に新聞、雑誌で、思想家からアーティスト、職人、アイドルまで二千五百人をインタヴューしたほか、コラム、ルポルタージュ、レヴューを多数寄稿。編書に『バカボンのパパよりバカなパパ』『男一代菩薩道』等。

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