
55歳からのフルマラソン
748円(税込)
発売日:2012/05/17
- 新書
- 電子書籍あり
メタボ、ストレス過多、ランナー歴なし……でも走れた! 「俺、まだやれる」――感動のランニング・エッセイ!
日本振興銀行の経営破綻による混乱のさなか、代表執行役社長となった作家は、ふとしたきっかけで走り始める。五十代半ばを過ぎ、肉体は典型的メタボ、ストレス続きで精神的にもどん底だったが、走ることであらゆることが変わって行った。仲間との早朝練習、散々だった初マラソンから念願のサブフォー達成、そしてさらなる自分への挑戦――震災を挟んで二年、マラソンによる予想外の変化をつづるランニング・エッセイ。
そう深刻ぶるな、お前だけが悩んでいるんじゃない
もう二度と走りたくない……初めてのフルマラソン
メタボと睡眠時無呼吸症を克服するまで
有酸素運動、脂肪燃焼、そしてLSD
二〇〇七年、東京マラソンが全てを変えた
原発事故と短篇小説「マラソン先生」
人生にはベタな励ましも必要だ
私大出「グリコ」と東大出「エリート」の違い
目標だったサブフォー達成――二つのレースから
走ることには禅的効果がある
日本人のマラソン好きとホノルルマラソン
走らせていただく側と、走っていただく側へ
ランニングブームが示す景気回復のヒント
いったい、何を目指して走るのか
書誌情報
読み仮名 | ゴジュウゴサイカラノフルマラソン |
---|---|
シリーズ名 | 新潮新書 |
発行形態 | 新書、電子書籍 |
判型 | 新潮新書 |
頁数 | 192ページ |
ISBN | 978-4-10-610468-8 |
C-CODE | 0275 |
整理番号 | 468 |
ジャンル | スポーツ |
定価 | 748円 |
電子書籍 価格 | 660円 |
電子書籍 配信開始日 | 2012/11/09 |
担当編集者のひとこと
「どうせ無理、では何も変わらない」
50代半ば過ぎて体重86キロの典型的メタボ、日本振興銀行の経営破たんによる混乱で精神的にもどん底、スポーツ経験は中学での部活動ぐらい――そんな小説家が2年足らずのうちにサブフォー、市民ランナーの憧れであるフルマラソン4時間切りを達成するのは並大抵のことではありません。
どれだけいい指導者や仲間がいたとしても、42・195キロを走り切るのは、あくまで自分ひとり。初めてのレースでゴール直後に気絶したり、年寄りの冷や水、とからかわれたりもしますが、「どうせ無理、では何も変わらない。やってみるからこそ、変化がある」のだと著者は説きます。東京マラソンをはじめ都市型マラソンは今やどこも大人気、スポーツ用品メーカーは軒並み好業績、ランニングブームの広がりは予想をはるかに超えています。「やってみるからこそ、変化がある」(同)とは、シンプルながら、人生にも世の中にも通じる教訓のようです。
2012/05/25
著者プロフィール
江上剛
エガミ・ゴウ
1954(昭和29)年兵庫県生れ。早稲田大学政治経済学部卒業後、第一勧業銀行(現みずほ銀行)に入行。1997(平成9)年の第一勧銀総会屋事件では、広報部次長として混乱収拾に尽力した。2002年、築地支店長を務める傍ら『非情銀行』を発表して作家デビュー。2003年3月にみずほ銀行を退行し、以後、執筆に専念している。小説、ビジネス書など著書多数。