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政治はなぜ衰弱したか。橋下現象からメディアの罪まで読売新聞主筆、渾身の論考!

反ポピュリズム論

渡辺恒雄/著

770円(税込)

本の仕様

発売日:2012/07/14

読み仮名 ハンポピュリズムロン
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 207ページ
ISBN 978-4-10-610480-0
C-CODE 0231
整理番号 480
定価 770円
電子書籍 価格 660円
電子書籍 配信開始日 2013/01/18

ポピュリズムという毒が日本中に回っている。小泉ブーム、政権交代、そして橋下現象……なぜここまで政治は衰弱したのか? メディアの責任と罪とは? 「大連立構想」驚愕の舞台裏から、小選挙区制・マニフェスト選挙の問題点、ポピュリズムの理論的考察、そして経済復活の秘策「無税国債」私案まで。「衆愚」の政治と断乎戦う――半世紀超の政治記者歴による知見が込められた、読売新聞主筆による渾身の論考。

著者プロフィール

渡辺恒雄 ワタナベ・ツネオ

1926(大正15)年東京生まれ。東京大学文学部哲学科卒。1950年読売新聞社入社。ワシントン支局長、政治部長、論説委員長などを経て、読売新聞グループ本社代表取締役会長・主筆。著書に『派閥』『君命も受けざる所あり』『わが人生記』など。

目次

はじめに
第一章 政治家の衰弱は誰のせいか
日本を蝕む大衆迎合政治
「小泉劇場」政治の罪
市場原理主義に抗して
なぜ軌道修正できなかったか
大衆迎合を蔓延させた民主党
鳩山・菅首相の大罪
第二章 橋下現象はなぜ起きたか
ヒトラー想起させる「白紙委任」
酷似する近衛文麿の登場
ロイド=ジョージの煽動手法
第二のマクガヴァン現象?
「維新八策」への期待と不安
真のブレーンがいるのか
第三章 大連立構想はなぜ失敗したか
七〇年代から保革連立論を唱えた
自自連立で小沢・野中の橋渡し
「慎重さ」と「過信」の悪連鎖
「中型連立」で政界再編を
いまこそ「爛頭声明」を読め
第四章 ポピュリズムの理論的考察
「パンとサーカス」の政治
現代におけるワンマン政治とは
政治における人気は危険か
小選挙区制の罪
机上の空論「マニフェスト選挙」
第五章 大衆迎合を煽るメディア
名キャスターの自戒
発言のつまみ食いが政治を歪める
椿事件で露呈したテレビの手口
ネット・ポリティクスの危険
活字ジャーナリズムの役割
「脱原発」論調に対する疑問
第六章 日本をギリシャ化させないために
忍び寄る経済破綻の危機
「迎合」競争が招いた悲劇
欧州並みに消費税は二十%台に
無税国債でタンス預金を掘り出せ
社会保障こそ最良の投資だ
ダチョウ式思考から脱せよ
「衆愚」の政治と断乎戦う
付録・「無税国債」私案

担当編集者のひとこと

60年の知見がつまった一冊

 渡辺恒雄氏は、「読売新聞主筆」という肩書きが示すように、今でも現役の記者という顔を持っています。同社入社が1950年ですから、すでに政治記者歴は60年。
 これだけの長い間、政治を見続けてきただけに、その知識や分析力は他の追随を許しません。本書、『反ポピュリズム論』の中には、すでに教科書の中の登場人物たちと著者とのエピソードも多く描かれています。
 たとえば政治部に配属されて間もない頃、まだ総理になる前で病気療養中の鳩山一郎氏の書斎を訪ねた時のエピソード。
「(鳩山氏は)辞書もなしに洋書を読んでいたものだった。あるとき、鳩山さんが翻訳したという『自由と人生』と題した本を署名のうえ手渡された。著者はクーデンホフ・カレルギ。今でこそEU(欧州連合)の思想的な生みの親として知られるが、当時の私は『ヨーロッパ統合体なんてできるわけないじゃないか』と思ったものだ。今となっては、鳩山さんの署名入りの一冊は私の宝物となっている」
 このように戦後、日本が独立する前から取材をしてきた著者にとっても、最近の政治は「6ヶ月以内の政局もまったく読めない」ものになってきたといいます。そして、この混沌の原因が「ポピュリズム、大衆迎合政治の蔓延だ」と指摘しています。
 長いキャリアを持つ人を「老害」などと安易に切り捨てる風潮がありますが、混沌としている現在、長老の話に耳を傾ける意味があるのではないか、と思います。本書には、半世紀以上にわたって国政の中心で取材をしてきた著者の知見と秘話がつまっています。
 渡辺氏について、ネガティブな先入観を持つ方こそ手にとってみてください。膨大な知識だけでなく、若々しい文章と鋭い分析に驚愕すること間違いないと思います。

2012/07/25

蘊蓄倉庫

連立の裏側

『反ポピュリズム論』(渡辺恒雄・著)には、著者自身がかかわった自民・民主の「大連立構想」の舞台裏について初めて明かされる話をふんだんに盛り込んで書かれています。ただし、この部分はとても長いので、ここではそれよりも前、やはり著者が橋渡し役をつとめた自民党と自由党の連立の裏側についての一節をご紹介します。当時の官房長官、野中広務氏と連立に向けて会談をした小沢一郎氏の様子について、こう書いてあります。「野中さんの迫力のためか、野中・小沢会談の夜、小沢さんは吐き気で苦しみ、某ホテルに医師を呼び点滴をするハメになったのだった」。こうした秘話に加えて、政治への鋭い分析、指摘がつまった一冊です。
掲載:2012年7月25日

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