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初日からフル稼働する、会社の悪口は言うな、成果主義を楽しむ――。「ガイシ」族の生存戦略に学べ!

外資系の流儀

佐藤智恵/著

792円(税込)

本の仕様

発売日:2012/09/14

読み仮名 ガイシケイノリュウギ
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 222ページ
ISBN 978-4-10-610485-5
C-CODE 0233
整理番号 485
定価 792円
電子書籍 価格 660円
電子書籍 配信開始日 2013/03/15

どういう人が成功し、どういう人が失敗するか? 上司に逆らうとどうなるか? なぜ人もオフィスもオシャレなのか? MBA取得を機に「ガイシ」の世界に飛び込んだ著者が、自らの経験と豊富な取材で外資系企業の実態と仕事術を徹底分析。「初日からフル稼働を覚悟すべし」「デブは論外」「自分で育て」「会社の悪口は言うな」等、過酷かつ魅力的な環境を生き抜くトップエグゼクティブやヘッドハンターが語る“鉄則”とは。

著者プロフィール

佐藤智恵 サトウ・チエ

1970(昭和45)年、兵庫県生まれ。東京大学教養学部、米コロンビア大学経営大学院卒(MBA)。NHK、ボストンコンサルティンググループ、外資系テレビ局を経て独立。『世界のエリートの「失敗力」』『外資系の流儀』など著書多数。コメンテーターとしても活躍中。

目次

はじめに
I 扉はどこにあるのか
1 東大生の憧れとなった外資
2 日本には一%しかいない
3 外資系企業は「見た目」が美しい
4 求人はこっそりと
5 トップヘッドハンターは五十人
6 真っ白な封書が届いたら
7 ヘッドハンターが狙う人材
8 多様化する求人方法
9 派遣から正社員への道
II こういう人が選ばれる
1 面接ロボットになる
2 英文履歴書は一枚にまとめる
3 歯並びには要注意
4 デブは論外
5 ハゲは問題なし
6 服装は口ほどにモノを言う
7 採用の決め手は「一緒に働きたいかどうか」
8 リファレンスは最後の関門
9 採用を決定するのは「上司」
10 キャリアパスは要確認
III 企業カルチャーに染まれ
1 初日からフル稼働を覚悟すべし
2 創業者の理念に染まる
3 ITベンチャー企業はトップの価値観がすべて
4 カルトのようなカルチャー
5 アウトローの美学
6 韓国企業は軍隊カルチャー
7 和風の会社もある
IV 生存するための戦術
1 外資系の流儀
2 朝早く出社する
3 極限状態で長時間働く
4 カタカナ言葉を使ってみる
5 品格のあるメールを書く
6 英語は緊張感の中で磨く
7 秘書を大切にする
8 「古い人たち」を味方にする
9 会社の悪口は言わない
V トップダウンのマネジメント
1 上司の雑用は喜んで!
2 大前提はトップダウン
3 日本法人は植民地
4 カネと技術と権利は本社が握る
5 震災で問われた外国人幹部の品格
6 サラリーマン金太郎は出世しない
7 無理難題には解決策で応じる
8 上司を上手にほめる
9 パワハラ上司がクビにならない理由
10 本社のCEOは全力でもてなす
VI エグゼクティブへの第一歩
1 外資系を味わう
2 空港のラウンジで忙しがってみる
3 全社ミーティングはオリンピック
4 グローバル研修で世界を感じる
5 恵まれた職場環境を味わう
6 海外赴任を申し出る
7 世界を変える一員となる
8 成果主義を最大限に楽しむ
VII 成長なき者は辞めよ
1 アップ・オア・アウト、オア・ステイ
2 跡を濁さずに去る
3 他部署への異動はほとんどない
4 降格を申し出る勇気
5 産休・育休からの復職先は自分で探す
6 転職の達人になる
7 日本企業に戻るという選択
8 外資で学んだことを日本企業で生かす
9 独立・起業という選択
VIII 成功のカギは「心技体」
1 成功のカギは「心技体」
2 世界のトップコンサルタントになる
3 グローバル企業のトップになる
4 日本法人の女性トップになる
5 四十代前半でトップになる
6 外資系企業に合う人、合わない人
7 日本は特殊
8 日本の組織で働く幸せ
9 外資系の矜持
おわりに

インタビュー/対談/エッセイ

波 2012年10月号より 日本人と外資系企業

佐藤智恵

先日、テレビを見ていたら、バラエティ番組でIQの高い天才児たちを集めた小学校の授業を特集していた。知育教育の一環として、「人生年表」なるものを作成させていたのだが、ある小学四年生の男の子がこんなプランを掲げていた。
「十八歳・東京大学入学、二十四歳・日本IBM入社、三十一歳・IBM取締役就任……」
十歳の少年の夢が、IBMの取締役!
おそらく親や先生など、大人たちの価値観が相当反映されていると思うが、「外資系企業」の存在が小学生にまで浸透しているとは!
「外資系企業」は、日本人の若者の人生プランに想像以上に入り込んでいる。東大の学生を取材してみても、いまや「外資は憧れ」なのだそうだ。ところが、その外資系企業の実態は、あまり知られていない。それもそのはず。調べてみて驚いたのだが、日本の全雇用者の中で、外資系で働いている人は五十一万人。全体の一%しかいないのだ。
筆者は、NHK退局後、海外留学を経て、外資系企業二社(ボストンコンサルティンググループと外資系テレビ局)で働いた。昨年末にめでたくガイシを卒業したのだが、最近、学生や日本企業に勤める方々から、年代を問わず「外資系って、実際、中はどうなっているんですか?」と聞かれることが多くなった。その問いにお答えしようと執筆したのが本書である。
本書では、ゴールドマン・サックス、マッキンゼー・アンド・カンパニー、GE、IBM、アップルなど、日本で関心の高い外資系企業の社員・元社員五十人超に詳細なインタビューをし、外資系企業特有の流儀を思う存分語っていただいた。年齢は二十代から六十代まで、職位は秘書からCEOまで、様々な視点から外資の現実を浮き彫りにしている。『ビジョナリーカンパニー 時代を超える生存の原則』(日経BP社)等、多くのビジネス書を参考にしているが、本書では、なるべく多くの「肉声」をお伝えするように心がけた。
そこから見えてきたのは、外資系日本法人特有の流儀である。「歯並びには要注意」「朝早く出社する」「極限状態で長時間働く」「会社の悪口を言わない」といったグローバル企業では当たり前の流儀から、「本社のCEOは全力でもてなす」「海外赴任の受け入れ先は自分で探す」といった日本支社特有の流儀まで、日本人が外資系企業で働く上で必要不可欠な「外資の鉄則」を集大成した。
外資系企業では、日本企業とは内部の価値観や論理が全く違う。外資系企業を知るということは、実は日本企業の価値を客観的に見直すということにもつながる。本書を読んで日本企業の家族的な温かさをあらためて感じる方もいれば、成果主義の外資で自分の可能性を試してみたいと思う方もいるだろう。
日本人が外資系企業で働くということはどういうことか? 本書が多くの日本人ビジネスパーソンのキャリア選択、および、仕事術の一助になれば幸いである。

(さとう・ちえ コンサルタント)

担当編集者のひとこと

水を得た魚

 著者の佐藤智恵さんは、NHKでディレクターを7年務めたのち、留学への思い絶ちがたく退職。ニューヨークのコロンビア大学経営大学院でMBAを取得して以来、約10年間にわたって外資系企業で働いてきました。
 NHKといえば、日本語の総本山のような「ザ・日本型組織」ですから、「ガイシ」ではそれなりのカルチャーショックもありました。50人を超える取材先にも同様の経験があったはずですが、彼らは口をそろえて「外資系で働いてよかった」と語ったそうです。外資系企業とは、旧来の日本的な感覚からは過酷に見えても、そこに適合する人にとっては、またとない魅力的な環境なのでしょう。
 本書を読んで、「日本企業でよかった」と胸をなでおろすもよし、「自分には外資しかない」と意気込むもよし、「やっぱり日本企業に移ろう」と決断するもよし。いずれにせよ、外資系企業で成功している人々の働き方や心の持ち方、スマートな振る舞いは、なんらかの参考となるはずです。
 ちなみに本書の最終章のタイトルは、「成功のカギは『心技体』」というものです。コミュニケーション技術に長け、強靭な精神と肉体に恵まれた人だけが、グローバル企業のトップにのぼりつめることができるそうです。
 著者の佐藤智恵さんもまた、外資系企業にふさわしい「心技体」の持ち主です。タフで美しい彼女の姿を、オビや書店店頭のパネルでご覧ください。

2012/09/25

蘊蓄倉庫

なぜ会社の悪口を言ってはいけないか

「うちの会社も、もう終わりだね」
「あのセクハラ部長!」
「トップが無能だから、うまくいくものもいかないんだよ」
 同僚との飲み会で、ついつい噴出しがちな職場の愚痴。日本企業では「お約束」のようなものですが、外資系企業の社員同士では厳禁だとか。必ず会社に告げ口する人がいるので、決して本音を話してはいけないのです。
 日本企業では、会社や上司に否定的な発言も「跳ねっ返り」程度で受け流すか、「気骨がある」と思われる場合すらあります。しかし、外資系では会社の悪口を言う人間は「危険分子」とみなされてしまうのだそうです。
 欧米人、特にアメリカ人は上司が辞めるまで、その悪口を言わないとか。なぜなら、解雇権を持っているのは上司だから。悪口がバレたら、あなたは即クビになってしまうかもしれません。ただし、人望のない上司が辞めれば、悪口のオンパレードだそうで……。
掲載:2012年9月25日

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