人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか
814円(税込)
発売日:2013/03/15
- 新書
- 電子書籍あり
?→! 人気作家からの画期的「思考」論。
熟考したつもりでも、私たちは思い込みや常識など具体的な事柄に囚われている。問題に直面した際、本当に必要なのは「抽象的思考」なのに――。「疑問を閃きに変えるには」「“知る”という危険」「決めつけない賢さ」「自分自身の育て方」等々、累計1300万部を超える人気作家が「考えるヒント」を大公開。明日をより楽しく、より自由にする「抽象的思考」を養うには? 一生つかえる思考の秘訣が詰まった画期的提言。
どうしたら抽象的に考えられるのか?/客観的と抽象的/小さいか大きいか/具体的なものが邪魔をする/「理想論」かもしれないが/感情的にならないように/何故、抽象的になることが必要なのか/この本で語りたいこと
「 」の意味/「というもの」という表現/「好きか嫌いか」症候群/「発想」がないことの危険/最後に
書誌情報
読み仮名 | ニンゲンハイロイロナモンダイニツイテドウカンガエテイケバヨイノカ |
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シリーズ名 | 新潮新書 |
発行形態 | 新書、電子書籍 |
判型 | 新潮新書 |
頁数 | 208ページ |
ISBN | 978-4-10-610510-4 |
C-CODE | 0210 |
整理番号 | 510 |
ジャンル | 哲学・思想、思想・社会 |
定価 | 814円 |
電子書籍 価格 | 660円 |
電子書籍 配信開始日 | 2013/09/20 |
蘊蓄倉庫
森博嗣さんのポリシィは、「なにものにも拘らない」ことと本書に書かれています。
「抽象的思考とは、具体的なものに拘らないこと」であるとも詳述されています。
森さんは、大学の研究者の時代から第一線の人気作家になられた現在までに実践されてきた生活とそれを実現させたご自身の抽象的思考のプロセスを、やさしい筆致で描かれています。そして、「自由な生活」を獲得されています。
この詳細は本書の第4章をご覧ください。
担当編集者のひとこと
森博嗣さんからのメッセージ
とても長い書名の本書ですが、森博嗣さんにとって「この本が初めて」というテーマが書かれています。それは「抽象的思考」についての提言です。
リズムよく読みやすい文章で、知的な触発を受けること必至です。
森博嗣さんから本書へのメッセージは次の通りです。
「思考」には、論理的な思考と、そうではない「発想」や「思いつき」をする頭の使い方があります。前者は、論理を覚え、具体的な知識から導き出すもので、「思考法」なるものが成り立ちますが、後者は、普通「考えても思いつかない」もので、これを苦手とする人が多いと思います。この本は、そういった「発想」や「思いつき」には、「思考法」といった「方法」がないことを書きました。ただ、方法がなくても、それが出やすい「頭の環境」がある、と論じています。
人気作家の森博嗣さんによる「書き下ろし」の本書を、ぜひご一読ください。
2013/03/25
著者プロフィール
森博嗣
モリ・ヒロシ
1957年愛知県生れ。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞して作家デビュー。『冷たい密室と博士たち』『有限と微小のパン』などの『犀川・萌絵シリーズ』(全10冊)で圧倒的な人気を得ている。『黒猫の三角』『スカイ・クロラ』『森博嗣のミステリィ工作室』『森博嗣の浮遊研究室』『相田家のグッドバイ』『科学的とはどういう意味か』など著書多数。