ホーム > 書籍詳細:嘘の見抜き方

嘘の見抜き方

若狭勝/著

748円(税込)

発売日:2013/05/17

書誌情報

読み仮名 ウソノミヌキカタ
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 184ページ
ISBN 978-4-10-610519-7
C-CODE 0236
整理番号 519
ジャンル 倫理学・道徳
定価 748円
電子書籍 価格 660円
電子書籍 配信開始日 2013/11/15

▼「目を見て話せ」は逆効果。▼「つま先の方向」は正直だ。▼「イエス・ノー」で答えさせない。【26年の検事経験が生んだ「プロの技術」を初公開!】

プロはどこを見ているのか? 噓をどう崩すのか? 元東京地検特捜部検事がそのテクニックを徹底解説。「相手の目を見ず質問する」「噓を言わずにカマをかける」「イエス・ノーで答えさせない」などその手法は通説を覆すものばかり。噓がバレるフレーズ、暴けない噓の条件、誘導尋問のからくりなど、悪用厳禁の経験則も惜しみなく披露。伝説の詐欺師から大物政治家までを取り調べた、検事生活26年の集大成がここに!

目次
はじめに 人は誰でも嘘をつく
検事としてたくさんの嘘を見てきた/この世は嘘に満ちている
第1章 人が嘘をつく四つの理由
その嘘は誰のための嘘か/自分を守ろうとする「防御の嘘」/防衛本能からの嘘を非難してはいけない/自分を大きく見せようとする「背伸びの嘘」/プライドと恥の多様性を理解する/他人を陥れるための「欺瞞の嘘」/他人を守るための「擁護の嘘」/人間関係の嘘はなかなか崩れない
第2章 嘘を見抜くための心得
嘘を解体するステップ/段階的に変化する嘘/正しく「心証」をとる/捜査官の「落とし」は万能ではない/被疑者が真実を全て話すことはない/相手の心を開かせる距離感
第3章 嘘つきはこのセリフを使う
大事なことを覚えていない/聞かれた質問に答えない/話のリズムが突然崩れる/たしかに聞こえているはずなのに……/「防御の修飾語」で逃げ道を作る/無意味で過剰な誇張/しゃべりすぎる人/「自己矛盾」には慎重に
第4章 仕草から本心を見抜く
「態度の嘘反応」は言葉以上に雄弁である/「プロの嘘つき」は目をそらさない/笑いと怒りは「持続時間」を見る/「つま先の方向」は正直だ/「代償行動」のウラにある本音/嘘をつきながら演技をするのは難しい/「沈黙」が相手を追い詰める/「私の目を見て話しなさい」は愚の骨頂/疑う心と信じる心の「二重人格」/「人間ポリグラフ」になったつもりで
第5章 嘘を暴く質問とは
「事実の確定」と「嘘の評価」を混同しない/事実の積み重ねで嘘は浮き彫りになる/答えを「固定化」せよ/「オープンクエスチョン」で尋ねる/「なぜ」と聞かずに根掘り葉掘り/「筋が悪い」ところに嘘は潜む/「同じ質問」では相手が凝り固まる/相手への「疑念」を見せない/嘘を言わないで「カマ」をかける/「誘い水」で打ち明けやすい環境づくり
第6章 難しい敵の攻略法
「黙秘する人」にも耳がある/挑発的な態度には絶対のらない/「専門家」は万能ではない/「女性」はやはり嘘がうまい/感情を出さなければ誰でも嘘がつける?/真偽をおりまぜた嘘はバレにくい/プロ詐欺師のリアルすぎる話
第7章 自ら真実を語らせるには
自白は「心の天秤」が傾くこと/自白に転じるきっかけを見極める/嘘の種類によって自白の説得は異なる/客観的証拠を集めて説得する/自白には冤罪の可能性も
第8章 人は気づかぬうちに嘘をつく
目撃証言はどれほど信用できるか/「あの人とあの人は同じ人」の不確実さ/人間の認知能力はこんなに低い/子供の認知能力はいかほどか/「誘導尋問」のからくり/人は悲しいほど忘れていく生き物/脳が勝手に補ってしまう記憶/嘘も繰り返せば「真」に変わる
第9章 社会は嘘をどう扱うか
証明できない嘘は嘘ではない/法律は「防御本能」の嘘を許す/「社会秩序を脅かす嘘」には厳しい/野放しにされている嘘の影響/国益のためなら「国家の嘘」は許される/政治家が「積極的な嘘」を言うリスク/日本の「恥の文化」と嘘

蘊蓄倉庫

「目を見て話せ」は逆効果!

 目を見て話せば、嘘をついているかどうか分かる――よく聞く話ですが、本書の著者・若狭勝氏はこれを「誤解」だと言います。
「目を見て会話しても、嘘つきが動揺するのは一時だけ。相手はすぐにその状況に慣れてしまい、嘘の反応が出なくなる。嘘を見抜く時は、なるべく目を合わさないのが鉄則。そして核心をつく時にだけ、相手の表情を一瞬見て、その変化を観察するのです」
 この他にも、「嘘を言わないでカマをかける方法」「オーバーアクションは正直者の証」など、通説・常識を覆すテクニックが満載! 理論が先行する心理学のそれと違い、きわめて具体的、実践的な一冊です。
掲載:2013年5月24日

担当編集者のひとこと

あの時この本があれば

 かつて私が週刊誌の記者をしていた時のこと。ある事件の「犯人」と目されている人物に取材することになったのです。でも、いざ本人に真相を直撃すると、「そんな話聞いたこともない」「本当に全然関係ないんです!」「僕の目を見れば分かるでしょ」などと熱弁。その凄まじい迫力と表情に、「本当は犯人じゃないのかも……」と私は不安になってしまいました(確実な証拠を持っていたのに)。同席していた記者も「あれはやってないかもな」と言い出すほど。ところがその直後、彼はあえなく逮捕され、すっかり罪を認めてしまいました。
 あぁ嘘に気づくのって本当に難しいな。簡単に騙されてしまうものだな。しみじみとそう思ったものです。
 本書では、元検事の若狭勝氏が、「嘘の見抜き方」を丁寧に解説します。東京地検特捜部などで数多くの事件を扱った彼は、伝説の詐欺師から大物政治家や有名女優まで、数多くの「嘘つき」と日々対峙してきました。来る人来る人、みんなに嘘をつかれ、それを一つずつ見抜いて……そんな毎日を26年も送ってきたことで、嘘つき特有のセリフや仕草がわかるようになり、嘘を崩す方法が培われていったとのこと。特殊な職業ゆえに磨かれた「プロのテクニック」を惜しげも無く披露しています。あの時この本があればと悔やまれるばかりです。

2013/05/24

著者プロフィール

若狭勝

ワカサ・マサル

1956(昭和31)年生まれ。中央大学法学部卒業。司法試験合格後、検事に任官。以来、26年にわたり、東京地検特捜部副部長、横浜地検刑事部長、東京地検公安部長などを歴任。2009年に退官し弁護士に転身。ニュース番組等でコメンテーターとしても活躍。

この本へのご意見・ご感想をお待ちしております。

感想を送る

新刊お知らせメール

若狭勝
登録
倫理学・道徳
登録

書籍の分類