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神棚、ベランダ付き2DK、高級懐石、家計簿、鍋物……すべてのルーツは縄文だ!

縄文人に学ぶ

上田篤/著

821円(税込)

本の仕様

発売日:2013/06/15

読み仮名 ジョウモンジンニマナブ
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 223ページ
ISBN 978-4-10-610524-1
C-CODE 0221
整理番号 524
ジャンル 日本史
定価 821円
電子書籍 価格 648円
電子書籍 配信開始日 2013/12/20

縄文を知らずして日本人を名乗るなかれ。私たちが旬の味覚を楽しむのも、南向きの部屋を好むのも、鍋料理が恋しくなるのも、主婦が家計を預かるのも、玄関で靴を脱ぐのも、家々に神棚や仏壇を祀るのも、みなルーツは縄文にあった! 驚くほど「豊か」で平和なこの時代には、持続可能な社会のモデルがある。建築学者でありながら、縄文研究を三十年来のライフワークとしてきた著者が熱く語る「縄文からみた日本論」。

著者プロフィール

上田篤 ウエダ・アツシ

1930(昭和5)年、大阪に生まれ大陸に育つ。建築学者、評論家、西郷義塾主宰。京都大学工学部卒。元建設省技官、元大阪大学教授。著書に『五重塔はなぜ倒れないか』『庭と日本人』『西郷隆盛 ラストサムライ』『小国大輝論』等。建築設計作品に「七〇年万国博お祭り広場」他。

目次

まえがき
序 縄文人って何?
「縄文人」/なぜ学校で教えられない/髭ぼうぼうの野蛮人か/どこから来たか/他からも来たか/どこに住んだか/どんな集落をもったか/どんな社会をつくったか/どうして一万年も栄えたか/そしてどこへ行ったか
一 山海に生きる
山海の民/お節料理は縄文料理/山海の幸は森の幸/いまも日本は「マダラの森」の国
二 日の出を遥拝する
「雨は一粒も要らん」/旬を見るのが天皇の仕事/日本の家は南向き/わたしの健康法
三 土鍋を火に掛ける
旧石器人と縄文人の違い/炉の火が定住を約束した/竪穴住居は「神さまの家」/縄文DNAがわたしたちの身体に残っている
四 土器に魂を込める
煮物ができれば一人前/縄目にマナを見る/手作り、無釉、切磋琢磨の精神
五 旬を食べる
縄文人は旬を知っていた/「なぜメニューがないの?」/季節のマナを感得する
六 注連縄を張る
「乙女の胸鋤き取らして」/草の威力のすばらしさ/注連縄と横綱
七 漆を塗る
japanは漆器/漆は九千年前の日本に現れた/櫛は川底で真紅に輝いていた/仏像からお椀まで
八 玉をつける
玉は太陽のお守り/装身具が消えた千二百年/日本はジュエリー大国
九 晴れを着る
六千年前の編物/編布も織布もあった/ヒレの呪力/十二単の文化/「わが衣に伏見の桃の雫せよ」
十 恋を歌う
妻問いの歌/天皇は歌で自分の子を認知した/「今宵会ふ人みな美しき」
十一 男は山野を歩く
スサノオも妻問う/山海で大動物を狩った/男の出番か?/「男三界に家なし」/「お母さん!」と叫んで死んでいった
十二 女は里を守る
山村に母系制社会があった/嫁いびりがなかった/土偶は元母/亭主達者で留守がよい/「わたしが女になって犯されよう」
十三 祖先と太陽を拝む
石群という座/木柱群という聖域/日本人はアマテラスの子孫/現代の祭に「縄文」を見る
十四 大和魂に生きる
魂=タマ=マナ/「チハヤブル神々」/縄文人は江戸中期まで戦った/大和魂とは何か/「武器より武士」
十五 和して楽しむ
歓待の精神/沖縄にみるシナテとナゴヤケテ/稲の穂が垂れるようになよやかな女性/平和と心を大切にする
結 「縄文日本」の未来
沖縄人と、アメリカ先住民と、日本神話の神々と/雨と崖崩れと洪水の時代/日本人論を束ねてみたら/いまも生きる母性社会/ヒメの系譜/かつて天皇は女だった/「天皇の髪に縄文櫛を挿して!」
あとがき

担当編集者のひとこと

一万年の桃源郷に焦がれて

 著者の上田篤さんは、昭和5年生まれの82歳。建築学者・評論家として活躍し、これまでに多くの著書を発表してきました。なかでも本書は、熱く、そして瑞々しい「縄文愛」に満ち溢れた、異色の一冊です。
 縄文との出会いは45年前。著者が、1970年に開催された大阪万博の、「お祭り広場」設計にあたっていた時のことでした。建築家丹下健三氏の事務所で出会った岡本太郎氏は、まだ30代だった著者に、例の調子で「縄文だ!」と一喝したとか。そして岡本氏の「太陽の塔」は、「お祭り広場」の中央にそびえ立つことになります。
 それから、「日本人のすまい」や「鎮守の森」の調査・研究を経て縄文への関心を深めてきた著者は、ついには「一万年の縄文社会は桃源郷だった」と思うに至りました。
 本書でひもとかれる「ご先祖さま」の驚くほど豊かで平和な生活には、多くの日本文化のルーツと、持続可能な社会のモデルのヒントがたくさん詰まっています。考古学者には書けない縄文人の世界をご堪能ください。

2013/06/25

蘊蓄倉庫

「ご先祖さま」はなんでも知っている

 日本の食といえば、旬の味覚でしょう。料亭がたんなる高級レストランではなく、四季の移ろいを楽しませてくれる場所であることからも、それは明らかです。
 そんな旬の食材を味わいつくしていたのが、私たちの「ご先祖さま」である縄文人です。なんと彼らは60種類以上の獣に、70種類以上の魚、350種類以上の貝に無数の山菜・野菜を食べていたとか。現代のデパ地下でも、そこまで多様な食材は手に入らないでしょう。しかも、貝類ではその70%以上を、旬である春から夏にかけて食べていたという調査もあるのです。
 著者によれば、このほか、日本人が南向きの部屋を好むのも、鍋料理が恋しくなるのも、主婦が家計を預かるのも、玄関で靴を脱ぐのも、家に神棚や仏壇を祀るのも、すべて縄文にルーツが求められるといいます。
掲載:2013年6月25日

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