東大教授
770円(税込)
発売日:2014/03/15
- 新書
- 電子書籍あり
現役教授がここまで書いた! 給与・学歴・入試・キャリア・出世・研究・著名人との交友。
現役教授だからこそ、ここまで書けた! 「東大教授」とは、どのような職業なのか。年収や学歴は? 適性は? 勤務時間は? 専門分野の選び方やキャリアの積み方は? 入試の必勝法、教育や研究の醍醐味、出世の条件や名誉教授の資格、論文や会議の作法、有名人との交際、政府やマスコミとの折衝術、散歩の効用など。豊富な体験と貴重な情報から「東大教授」の「真相」を、スリリングな筆致で徹底解説。
なぜ仕事をするのか/死ぬまでの暇つぶしのために/過程か、結果か/自由と名誉と資産がほしいなら/東京大学教授道
参考資料
書誌情報
読み仮名 | トウダイキョウジュ |
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シリーズ名 | 新潮新書 |
発行形態 | 新書、電子書籍 |
判型 | 新潮新書 |
頁数 | 208ページ |
ISBN | 978-4-10-610560-9 |
C-CODE | 0237 |
整理番号 | 560 |
ジャンル | 教育学 |
定価 | 770円 |
電子書籍 価格 | 660円 |
電子書籍 配信開始日 | 2014/09/19 |
蘊蓄倉庫
良いアイディアを生んだり、創造的な発想を得るためには、「散歩」が有効なのだとか。昔から、良い発想は、馬上、枕上(ちんじょう)、厠上(しじょう)の「三上」で生まれるそうです。
つまり、乗り物で移動中、寝入りばなあるいは睡眠中、トイレの最中ということです。
ところが、現代は、車内はアナウンスや雑音で騒々しいし、トイレ内にもスマホやパソコンを持ち込むような、慌しい世の中になってしまっています。
沖氏は、散歩で沈思黙考する時間をとり、新しい着想を得る効用を説いています。
担当編集者のひとこと
現役教授の一大決心による意欲作
沖大幹氏は、東京大学生産技術研究所の現役教授で、「水」にまつわる森羅万象を研究する「水文学」(すいもんがく)における第一線の研究者です。
本書では、「東大教授」について、人数、給与、勤務時間、待遇、適性、名誉教授の資格など、職業の基本情報をはじめ、勉強と研究の違い、専門分野や指導教員の選び方、論文の書き方、会議の作法、キャリアの積み方、教育や研究生活の魅力、人事や出世の条件など、実際に「どうやってなるのか」という内容が、沖氏の体験をもとに詳しく書かれています。
また、日々、研究や学問を続ける、一般的には知られていない学者たちの真摯な姿も紹介されます。探究心や向学心をトップクラスの研究成果という形で、未来の世界に還元させるべく努めていることがよく窺えるのです。
研究現場での創造的な思考法や知的生産のマネジメントなどは、学者ではない方にも大いに役立つことでしょう。
さらには、政府との折衝、テレビ、新聞や雑誌との付き合い方、書籍の執筆法、講演料の相場や著名人との交友、散歩の効用なども、読みどころです。
なお、各章の冒頭で引用されている言葉は、論旨について、沖氏からの「考えるヒント」になっています。
「東大教授」の実態を読みやすい筆致できちんと伝えたい、研究や学問の醍醐味を伝えたい、という沖氏の強い思いが結実した、一大決心による意欲作です。
2014/03/25
著者プロフィール
沖大幹
オキ・タイカン
1964(昭和39)年東京生まれ、西宮育ち。東京大学卒。博士(工学)。気象予報士。現在、東京大学生産技術研究所教授。専門は水文学(すいもんがく)。著作に『水危機 ほんとうの話』など。日経地球環境技術賞、日本学士院学術奨励賞など表彰多数。国土審議会委員なども務める。