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職種は? 収入は? 適性は? 成功の条件は? 働く「35万人」女性の基礎知識。

日本の風俗嬢

中村淳彦/著

858円(税込)

本の仕様

発売日:2014/08/09

読み仮名 ニホンノフウゾクジョウ
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 252ページ
ISBN 978-4-10-610581-4
C-CODE 0236
整理番号 581
ジャンル 社会学、サブカルチャー
定価 858円
電子書籍 価格 660円
電子書籍 配信開始日 2015/02/20

「そこ」で働く女性は三〇万人以上。そんな一大産業でありながら、ほとんど表で語られることがないのが性風俗業界だ。どんな業態があるのか? 濡れ手で粟で儲かるのか? なぜ女子大生と介護職員が急増しているのか? どのレベルの女性まで就業可能なのか? 成功する女性の条件は? 業界を熟知した著者が、あらゆる疑問に答えながら、「自らの意思でポジティブに働く」現代日本の風俗嬢たちのリアルを活写する。

著者プロフィール

中村淳彦 ナカムラ・アツヒコ

1972(昭和47)年東京都生まれ。大学卒業後、フリーライターとなる。現在は、高齢者デイサービスセンターを運営しながら、ノンフィクション、ルポルタージュを執筆。著書に『名前のない女たち』『職業としてのAV女優』『崩壊する介護現場』など。

目次

まえがき
第一章 性風俗の現在
1 風俗嬢と売春婦は別物なのか
性風俗と売春/この一五年で意識は激変/売春防止法が本番の価値を高めた
2 誰がいつ逮捕されるのか
違法店はリスクだらけ/ラブホテル前で立ち止まっただけで逮捕/東京五輪の影響は
3 日本に性風俗店は何店舗あるのか
警察白書から推測する/デリヘルの急増
4 現在どのような風俗店が存在するか
ファッションヘルス/デリヘル/ホテヘル/イメクラ/性感マッサージ/SMクラブ/SMクラブの劣化/グレイゾーンの商売は/ソープランド/ピンクサロン
5 裏風俗とはどんなものか
裏風俗は減っている/ちょんの間/本サロ/大陸系デリ/韓国人売春婦たち
6 サービスはどこに行き着いたのか
過激化するサービス/生ビールマークと予約困難嬢
第二章 ビジネスとしてのデリヘル経営
1 デリヘルは儲かるのか
デリヘルのビジネスモデル/儲かっているのは店舗型だけ
2 暴力団との関係はどうなっているか
暴力団との縁は切れない/みかじめ料は生きている/やっぱりヤクザは怖い
3 どんな客が迷惑か
レイプは日常茶飯事/大事にされる客とは
4 警察との癒着はあるのか
警察との関係/腐敗する担当刑事
第三章 激増する一般女性たち
1 日本に風俗嬢は何人いるのか
計算してみる/就職は結構難しい
2 女子大生はなぜ風俗嬢を目指すのか
地方出身の女子大生が多い/学業との両立/「本当にありがたい仕事」/理由は親の収入減/東大生も働いていた
3 なぜ介護職員は風俗に転職するのか
介護職員は性風俗に走りやすい/介護福祉士兼業者の話/現場主任兼AV嬢/ヘルパー兼女王様/介護職に象徴される日本の貧困率の悪化
4 なぜ「狭き門」になってきたのか
選ばれた女性がなる職業に/性風俗の評価は上昇
第四章 風俗嬢の資格と収入
1 主婦はなぜ一線を越えたのか
ある地味な専業主婦の話/稼ぐのって大変
2 女性たちのレベルはなぜ向上したか
求人サイトが女性を掘り起こした/最新版・性風俗店の採用偏差値/スペック上昇の理由/デフレ化の実態
3 実際にどのくらい稼げるのか
性風俗嬢たちの収入を試算/高収入の業種は/低収入の業種は/知的障害者の問題
4 人材はどう育成されているか
人材の開発育成が必須/プロ意識の重要性/ノマド化するベテラン/東北復興における需要/保証額にも格差あり
5 個人売春はワリにあうか
危険な商売/手段は多様/出会い系サイトの危険/組織化する援助交際/高級会員制ビジネス/個人で稼ぐのも大変
第五章 スカウト会社とスカウトマン
1 スカウト会社とは何か
都内だけでも二〇〇社以上/暴力団との密接な関係
2 スカウトマンは気楽な稼業か
ブスにも声をかける/稼げるのはホンの一握り/時には逮捕も
第六章 性風俗が「普通の仕事」になる日
1 性風俗は普通の仕事になるか
ナイチンゲールが求められている/サービスのガイドライン/ボトムアップを/教育機関の必要性
2 風俗嬢の意識の変化をどう見るか
風俗嬢の支援/やらない理由がない/ブラック企業よりも風俗/四〇歳の壁
3 安心して働ける職場になるのか
平均収入が半減/海外進出も/危険が本人のせいになる/フェミニズム思考の弊害
あとがき
主要参考文献

担当編集者のひとこと

風俗の入門書です

 この『日本の風俗嬢』は、著者が「まえがき」で書いている通り、「包括的な性風俗入門書」です。
 性風俗の入門書、というと「あの店がいい」とか「こういうすごいサービスがある」とかそういうことを連想なさる方もいるかもしれません。でも、そういう情報はこの本からは、ほぼ得られません。それらを求める方は、風俗情報誌などをご覧になるといいと思います。ネットでもいいでしょう。
 この本には、「どういう業種があるのか」「どういう人が働いているのか」「どういう働き方があるのか」「どういう賃金体系になっているのか」「何が問題になっているか」といったことが書かれています。
 すごく堅くて真面目な方は、そんな情報わざわざ知りたくない、と思われるかもしれません。でも、自身が客かどうかは別にして、また好き嫌いは別にして性風俗業界というのは、常に世間にあるものです。ちょっと繁華街に行けば、そういう店を目にしますし、おじさん向けの夕刊紙には必ずそういう情報ページがあります。
 本書によれば、そこで働いている女性は現在30万人以上だと推定されています。それだけの人が働いているのに、その業界についてほとんどの人が知らない。あまり知ろうともしていない。
 それはちょっとヘンなのでは、という風に考えたところから始まった企画です。
 著者は「カラダを売る、売ろうとする女性たちが現代の社会を映す鏡だと考えている」と述べています。
 本書を読み終えたときに、その言葉を再度頭に浮かべていただけたら、と思います。ものすごく納得できるはずです。

2014/08/25

蘊蓄倉庫

東京五輪は迷惑という業界

 温度差は様々あるでしょうが、あらゆる業界が2020年の東京五輪をビジネスチャンスとして捉えているという点では一致しているように見えます。ところが、「五輪開催は迷惑だ」と言っている業界があります。それが風俗業界です。
 8月新刊『日本の風俗嬢』では、業界関係者のこんな声を紹介しています。
「オリンピックは、風俗関係者にとってマイナスだらけです。日韓ワールドカップ、洞爺湖サミットなど国際的な催しと、開催地近隣性風俗の浄化作戦は必ずワンセットになっています。世間は経済的効果を期待していますが、我々には迷惑なだけ」
『日本の風俗嬢』は、この業界の基礎情報から裏話まで網羅した入門書的な一冊です。
掲載:2014年8月25日

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