営業部はバカなのか
814円(税込)
発売日:2014/10/17
- 新書
- 電子書籍あり
「使えねーなあ」と言い合う前に――。戦う組織作りには「営業のロジック」を学べ。
「非合理的」「旧態依然」「傲岸不遜」――営業部にネガティブな印象を持つ社員は多い。反発するかのように、営業部もまた独自の道を進んで孤立しがちだ。しかし、この社内の溝を埋めずして「勝てる組織」は作れない。営業のロジック、メカニズムは全企業人が身につけるべき教養なのである。リクルート等で辣腕をふるった営業のエキスパートが、これからの企業に必要な「最強の戦略」を示す、画期的な「営業解体新書」!
書誌情報
読み仮名 | エイギョウブハバカナノカ |
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シリーズ名 | 新潮新書 |
発行形態 | 新書、電子書籍 |
判型 | 新潮新書 |
頁数 | 224ページ |
ISBN | 978-4-10-610590-6 |
C-CODE | 0234 |
整理番号 | 590 |
ジャンル | マーケティング・セールス |
定価 | 814円 |
電子書籍 価格 | 660円 |
電子書籍 配信開始日 | 2015/04/17 |
担当編集者のひとこと
カリスマ営業マンは実在した
2006年に刊行した『御社の営業がダメな理由』(藤本篤志・著)は10万部を超えるベストセラーになりました。
この中に、著者の友人の営業マンのこんなエピソードが紹介されています。
友人の勤めるA社は、部下へのクレームが原因で、B社と取引が出来ない。A社にとってB社は難攻不落の営業先になっていた。友人は、何とか挽回しようと何度も取引先を訪ねるが、取り付く島もない。
それでも通い続けているうちに、友人は気づく。B社の周辺が常に整然としていることに。それで朝7時にB社に行ってみると、実は社員が総出で朝から清掃活動をする慣習があることを知る。
友人は、その姿勢に感動して、思わず清掃を手伝い始める。それがきっかけで、その後も清掃活動に参加していると、一か月ほど経ったある日、一人の老人から声をかけられる。
「君は見かけぬ顔だけど、最近我が社に入ったのかね」
いえ、実はこういうワケでして……と説明をすると、老人は「午後に会社に来てください」。
その老人は、取引先の会長だった。そして、事態は一気に好転……。
『サラリーマン金太郎』か『山口六平太』みたいな話で、当時、「よくできた話だけど、こんなこと本当にあるのかなあ」とまったく思わなかったといえば嘘になります。
しかし、これは本当の話なのです。『営業部はバカなのか』の著者、北澤孝太郎さんこそがその友人。リクルートをはじめ、数々の企業の営業の現場で辣腕をふるってきた営業のエキスパートです。
本書は、その北澤さんの初の著書。営業とはどういうものかをわかりやすく説いたうえで、「これからの企業人は全員、営業の知識を持たなければならない」と主張します。その説明はきわめてロジカルで説得力に満ちています。
組織を強化したいと考えている人に特にお薦めします。
2014/10/24
著者プロフィール
北澤孝太郎
キタザワ・コウタロウ
1962(昭和37)年生まれ。東京工業大学大学院特任教授。レジェンダ・コーポレーション取締役。神戸大学経営学部卒業後、リクルートに入社。日本テレコム(現ソフトバンク)執行役員法人営業本部長などを経て現職。著書に『営業部はバカなのか』など。