天皇陛下の本心―25万字の「おことば」を読む―
836円(税込)
発売日:2014/11/17
- 新書
- 電子書籍あり
「天皇という立場にあることは、孤独とも思えるものです」葛藤、祈り、模索、苦悩……「おことば」で読み解く「平成」。【即位25周年】
「平成」の世となって四半世紀。陛下は「天皇として何ができるか」を常に問い続けてこられた。「象徴」の模索、天皇としての孤独、伝統を破る挑戦、年齢との闘い、次世代への戸惑い、家族への愛情、被災者への祈り──。陛下はこうした想いを、驚くほど率直に国民に伝えてきた。25万字にものぼる「おことば」を元皇室担当記者が精読し、その本心と素顔を明らかにする。
目次
はじめに
第一章 「おことば」と本心
天皇の「おことば」とは/後悔の吐露/誤解を恐れずに/率直な思いを国民へ
第二章 「象徴」の模索
「象徴」の難しさ/前例なき天皇像/「よりよいあり方」の積み重ね/国民とともに歩む
第三章 日本国憲法と存在
憲法は最高法規である/深い理解と精通/国事行為をめぐる論争/公的行為への意思/天皇としての実感
第四章 「平成流」の真髄
究極の公平性/たとえ反対にあっても/儀式の意味を問いなおす/敬語を使うべきか
第五章 祭祀と伝統
宮中祭祀への思い/政教分離とタブー/信教の自由/古い伝統と新しく始めたもの/前例にとらわれずに
第六章 公人中の公人
完全に私人にはなれない/公私の区分のあいまいさ/「生きている象徴」と体調/「反論権」がない
第七章 皇室という家族
親との特別な関係/妻から得たあたたかさ/新しい子育てへ/家族を基盤にした理解/子の独立と孫の誕生/悠仁さまの教育/皇室典範改正の議論/家庭とプライバシー
第八章 人柄と素顔
魚類の研究者として/研究が人間性を形成する/趣味のテニス
第九章 被災地への祈り
平成流の被災地訪問/東日本大震災でのビデオ声明/東北へのお見舞い/「国民の連帯」に希望を/長い年月で俯瞰する
第十章 戦争と沖縄
小学時代の戦争の記憶/戦没者慰霊の旅/世代交代と歴史認識の変化/沖縄への深い思い/国民から忘れられないために/複雑な歴史を乗り越えて
第十一章 社会への寄与
国際親善の長いキャリア/海外の日系人をつなぐ/海外訪問の苦労と負担/「外交」ができない立場で/陛下が光を当てた福祉/天皇として何ができるか
第十二章 次世代への継承
肉体の変化と精神の充実/公務軽減への難色/宮内庁の理論武装/定年制への言及/「新たな公務」の波紋/次世代への継承/「祈り」としての皇室
おわりに
天皇陛下「平成」25年間の歩み
天皇陛下「平成」25年間の歩み
書誌情報
読み仮名 | テンノウヘイカノホンシンニジュウゴマンジノオコトバヲヨム |
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シリーズ名 | 新潮新書 |
発行形態 | 新書、電子書籍 |
判型 | 新潮新書 |
頁数 | 240ページ |
ISBN | 978-4-10-610595-1 |
C-CODE | 0221 |
整理番号 | 595 |
ジャンル | 政治 |
定価 | 836円 |
電子書籍 価格 | 660円 |
電子書籍 配信開始日 | 2015/05/15 |