
勝負論
858円(税込)
発売日:2015/03/16
- 新書
- 電子書籍あり
勝つことほど、おもしろいものはない。50年闘うプロの常勝思考。
“「勝ちたい」というプレッシャーが自分を強くする”“壁にぶち当たった時こそチャンス”“失敗を喜べ”。五十年闘ってきたプロ中のプロが、負けない術、「自分本位に考える」法、良い流れのつかみ方などを惜し気もなく明かす。一流と二流の差は? 稼げる条件は? スランプから立ち直るには? 真のライバルとは? 競争心、闘争心、挑戦心、好奇心を原動力に今も挑戦を止めない「世界のアオキ」が語り尽くした勝負の核心。
II 「超一流」への道
III ムダな努力と正しい努力
II ケガの功名とライバルの存在
II 英語が苦手でもかまわない
III 心を加齢させない
II 迷ったら、我慢しろ
III 「負けてたまるか」という一念
II プレッシャーを恐れず、慣れよ
III 「地球の呼吸」を受け入れる
II 人生での「旬」の見つけ方
III 海外で戦うための秘策
II リカバリーできない場面での対処法
II 武器としての記憶力
II 道具との付き合い方について
III 命運を左右するゴルフボール
II 「行き詰まり」を感じたら
III 「賞金王」で得られるもの
II ゴルフでの「本命」と「大穴」
II 田中角栄元総理とのゴルフ
III プロゴルファーの妻
II 「東日本大震災」の被災地で考えた
II 信念を曲げない
II 良い“流れ”の引き寄せ方
II 目で盗んで“学ぶゴルフ”
III 「人任せ」が最高の成果をあげる
II 我慢しない酒の飲み方
II 決して絶えない原動力
書誌情報
読み仮名 | ショウブロン |
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シリーズ名 | 新潮新書 |
雑誌から生まれた本 | 週刊新潮から生まれた本 |
発行形態 | 新書、電子書籍 |
判型 | 新潮新書 |
頁数 | 256ページ |
ISBN | 978-4-10-610610-1 |
C-CODE | 0275 |
整理番号 | 610 |
ジャンル | スポーツ |
定価 | 858円 |
電子書籍 価格 | 660円 |
電子書籍 配信開始日 | 2015/09/11 |
蘊蓄倉庫
本書で、青木功氏はゴルフの常識を覆すような発想を明かしています。
○不器用な人こそ上達する
不器用な人は、すぐに人をまねたりせずに、自分の型を貫き続けるため、どんな世界でも根気よく不器用を続ける人は、自分の型で上達し、小手先が器用な人に勝つ力を秘めているそうです。
○目で盗んで“学ぶゴルフ”
レッスンを受けたり、習うより、上手な人を見て、技を盗み、自分に合うか試してみることが、本当の自分の技になると、青木氏は述べています。それが強い型を生むことになるそうです。
○「人任せ」が最高の成果をあげる
全てを一人で抱えこむより、信頼できる「他人」に任せる方が良い結果を生むそうです。一部ではなく、全てを任せることが大切で、その信頼が深いほど、自分の成果にも還元してくるそうです。プロゴルファーとキャディの関係のみならず、仕事仲間や夫婦、親子など、ビジネスや家庭にも通じるのではないでしょうか。
担当編集者のひとこと
世界に挑み続ける現役選手からの言葉
青木功氏は、1942年生まれの72歳。プロゴルファー生活は半世紀を超え、今でも世界で試合に挑んでいる、日本を代表する現役の選手です。
青木氏といえば、ゴルフ史に数々の伝説を残しています。
1978年、世界マッチプレー選手権で優勝。1980年、全米オープンではジャック・ニクラスとの名勝負を繰り広げ、2位となりました。
また、1983年にはハワイアンオープンで、最終18番ホールでの“奇跡のチップイン・イーグル”をとり、日本人で初めてアメリカPGAツアーで優勝するという快挙を成し遂げました。
また、日本オープンや日本シニアオープンなどでも優勝し、通算85勝という華々しい戦績を収め、2004年には「世界ゴルフ殿堂」入りを果たしました。
その青木氏が、勝つための思考や経験則を、本書で初めて明かしています。
その秘訣を抜粋してみます。・一流と二流の決定的な差
・稼げる人と稼げない人のちがい
・天職をどうやって見つけるか
・松山英樹はなぜ優勝できるのか
・石川遼に伝えたいこと
・「体・技・心」を整えよ
・武器としての記憶力
・「失敗したら」と想像するな
・「自分本位」で考えよ
・良い流れを引き寄せよ
・ストレスの正体は自分だ
・逆境を楽しめ
・人生の「旬」を逃すな
・常識を覆す「反・ゴルフ論」
・想定外でも楽観的に考えよ
・「プラス思考」が勝利を呼ぶ
・クラブやボールにまつわる「道具論」
・年齢を重ねても強くなる
18章構成の本書には、まだまだ多くの秘訣が詰まっています。
また、田中角栄や本田宗一郎とのゴルフ交流譚や、食生活や妻との円満の秘訣、落語家の笑福亭鶴瓶師匠との対談「蔵出しの秘話」も読みどころです。
古希を過ぎても、“まだ勝ちたい”と邁進する「世界のアオキ」からの、ビジネスや対人関係に活用できる金言やヒントがあふれています。
2015/03/25
著者プロフィール
青木功
アオキ・イサオ
1942(昭和17)年、千葉県我孫子市生まれ。プロゴルファー。1964年、プロ入り。世界四大ツアー(米国、日本、欧州、豪州)を制覇。通算85勝。国内賞金王5回。ゴルフ界での多くの偉業を称えられ、2004年に「世界ゴルフ殿堂」入り。2008年に紫綬褒章受章。