はじめての親鸞
770円(税込)
発売日:2016/03/17
- 新書
- 電子書籍あり
やさしく、深く、面白い。半世紀の思索が詰まった白熱講義!
非僧非俗、悪人正機、絶対他力、自然法爾……波瀾万丈の生涯と独特の思想をめぐり、これまで多くの学者や思想家が、親鸞について所説を発表してきた。いったいなぜ、日本人はかくも魅かれるのか――大河小説『親鸞』三部作を書き上げた著者が、長年にわたる探究と想像をもとに、その時代、思想、生き方をひもといていく。平易にして味わい深く、時にユーモアを交えた語りの中に稀代の宗教者の姿が浮かび上がる名講義。
目次
第一講 親鸞を想う――その時代と人々
律義で論理的な人/すべては推定の親鸞像/親鸞もコーラスボーイだった?/法然との出会いと衝撃/その時代と人々の感情/苦難の時代に流行した今様/法然の説法が与えた衝撃/顕密体制に広がる波紋/仏の教えは歌で広がった/体制仏教から迫害を受けて/和讃に没頭した晩年/人間・親鸞を想う
第二講 親鸞とは何者か――「悪」を見つめて
金子みすゞと橘曙覧のあいだで/われわれはすべて「屠沽の下類」/体制に寄らずアウトカーストの中へ/寺内町というアジールの生成/宗教都市・大坂の御堂筋/親鸞のこまめな手紙の中身/親鸞の教えを背負って歩いた蓮如/人間存在の悲しさを嘆いた『歎異抄』
第三講 親鸞のほうへ――仏教と人生をめぐる雑話
小説『親鸞』三部作を通して/人生に先の見通しを/仏教の伝播と変容を想う/再び歌とリズムについて/『教行信証』への疑問/在りし日のブッダに還る/雑談の終わりに・質疑応答
あとがき
書誌情報
読み仮名 | ハジメテノシンラン |
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シリーズ名 | 新潮新書 |
発行形態 | 新書、電子書籍 |
判型 | 新潮新書 |
頁数 | 192ページ |
ISBN | 978-4-10-610658-3 |
C-CODE | 0215 |
整理番号 | 658 |
ジャンル | 文学賞受賞作家、宗教 |
定価 | 770円 |
電子書籍 価格 | 770円 |
電子書籍 配信開始日 | 2016/06/17 |
著者プロフィール
五木寛之
イツキ・ヒロユキ
1932(昭和7)年、福岡県生れ。1947年に北朝鮮より引き揚げ。早稲田大学文学部ロシア文学科に学ぶ。1966年「さらばモスクワ愚連隊」で小説現代新人賞、1967年「蒼ざめた馬を見よ」で直木賞、1976年『青春の門』で吉川英治文学賞を受賞。著書は『朱鷺の墓』『戒厳令の夜』『風の王国』『風に吹かれて』『親鸞』『大河の一滴』『他力』『孤独のすすめ』『マサカの時代』『こころの散歩』『背進の思想』『捨てない生きかた』など多数。バック『かもめのジョナサン』など訳書もある。
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