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団塊絶壁

大江舜/著

836円(税込)

発売日:2018/02/16

  • 新書
  • 電子書籍あり

病気、性、お金、人間関係……団塊の君たちはどう生きるか。

団塊世代の足元に、人生の“断崖絶壁”が広がっている。認知症、がん、人間関係、お金等々、問題は山積。うまくやっている人、やれない人は何が違うのか? ビートたけし、堺屋太一、弘兼憲史、ガッツ石松、山折哲雄、曽野綾子……医師から各界の賢人、達人に総力取材。「『決まり事』を作って認知症に備えよ」「『安楽死』は誤解だらけ」「男性ホルモンが幸福の源になる」――知らなかったでは勿体ない「70歳から」の歩き方。

目次
第1章 「人間関係」が左右する認知症
古稀を迎えた団塊世代/仕事人間があぶない/荒れ狂う父親/そもそも認知症とは/帝大教授の晩年/薬漬けでただ生きる/猶予は8年ある/「団塊」名付け親・堺屋太一氏の警告
第2章 色恋も虐待もある「老人ホーム」
老人ホームの今/ホームの1日/こんな入居者が嫌われる/人材不足と虐待/国家の倒産危機/不真面目と手抜き
第3章 子や孫を喰らう「がん特効薬」「最先端医療」
前立腺がんになって/夢の薬が招く地獄/効く患者、効かない患者/雨後の筍のように生まれる画期的新薬/脳卒中にも画期的治療法が/弱った心臓に「ハートシート」/打ち出の小づち/歪んだ不老不死思想/食べられなくなったら亡くなるもの
第4章 億万長者と無一文の分かれ目
そのうちなんとかなるのか/無一文になった友/旅行費用5250万円/各大陸の最高峰へ/生活保護世帯と大差ない/4世代「複合地獄」/借金ちゃらの解放感
第5章 「死ぬまでセックス」の効用と副作用
暴走セックス老人/シニア向け風俗体験/風俗嬢の話/東大名誉教授のセックス論/アンチエイジングとセックス/「怖いものがなくなった」年寄り/きっかけはバイアグラ
第6章 誤解だらけの「安楽死」
キリストは尊厳死したか/安楽死を望んだ億万長者/政府に抗議しながらの安楽死/米国では5つの州が/尊厳死とは別物/「平穏死」が自然の摂理/「誤嚥性肺炎製造工場」/「意思があるうちに」
第7章 病院で死ぬか、自宅で死ぬか
死が家の中にあった時代/「看取り率」の高い町/世界最低レベルのQOD/希望していたホスピスでの最期/「どんどん飲んで下さい」
第8章 「墓」「葬式」は本当に必要か
白洲次郎の遺言/葬式は、要らないのか/葬式に利便性は必要か/チルド冷蔵室/焼香は割愛/多額の「手切れ金」/戒名はいるか
第9章 男性ホルモンが幸福の源になる
女性はなぜ元気なのだろうか/前立腺がん患者は急増/女性も男性ホルモンの影響を受けている/ホルモンと社会性の関係/居場所は死守すること/ホルモンが経済を動かす/男性の更年期とは
第10章 「世代ヒーロー」たちの反・団塊論
ビートルズの存在/ライフネット生命会長の団塊論/腕力でのし上がれ/落ち着かない世代/「名人じゃなくて良かった」/終身雇用と年功序列/人生の「儲けもの感」/アメリカ文化の刺激/1人でいたい
第11章 「おたおたするな」とたけしは言った
堺屋氏の予言/猛烈なエンジン/弘兼氏の3つのススメ/おたおたするな
あとがき

書誌情報

読み仮名 ダンカイゼッペキ
シリーズ名 新潮新書
装幀 新潮社装幀室/デザイン
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 224ページ
ISBN 978-4-10-610755-9
C-CODE 0236
整理番号 755
ジャンル 政治・社会
定価 836円
電子書籍 価格 836円
電子書籍 配信開始日 2018/02/23

著者プロフィール

大江舜

オオエ・シュン

1948(昭和23)年香川県生まれ。ジャーナリスト。慶應義塾大学文学部英文科卒。出版社勤務を経て、著作活動に。『新潮45』誌上でのユーモラスかつ辛辣な社会時評を中心に、翻訳、エッセイ、評伝も手がける。著書に『日本「馬鹿馬鹿」講座』『日本人になったユダヤ人』など。

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