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強固な“信念”より、柔らかな“心の柱”を――。
「生きてみたら。」スタジオジブリ 鈴木敏夫氏推薦!

人生に信念はいらない―考える禅入門―

細川晋輔/著

821円(税込)

本の仕様

発売日:2018/07/14

読み仮名 ジンセイニシンネンハイラナイカンガエルゼンニュウモン
シリーズ名 新潮新書
装幀 新潮社装幀室/デザイン
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 223ページ
ISBN 978-4-10-610772-6
C-CODE 0215
整理番号 772
ジャンル 人文・思想・宗教
定価 821円
電子書籍 価格 821円
電子書籍 配信開始日 2018/07/27

人生をより豊かにするためには、強固な”信念”よりも、柔らかな”心の柱”を見つけよう――。九年の厳しい修行を経験、千を超える公案に取り組んだ禅僧が、禅と仏教の魅力をわかりやすく語る。「坐禅は心のゴミ捨て場」「見返りを求めない」「本当の自分に気づくコツ」等、日々の迷いや苦しみに向き合い、より自由に軽快に生きるためのヒントがいっぱい。これからの日本仏教を背負って立つ、注目の禅僧のデビュー作!

著者プロフィール

細川晋輔 ホソカワ・シンスケ

禅僧。龍雲寺住職。1979(昭和54)年、東京生まれ。佛教大学卒業後、京都にある臨済宗妙心寺の専門道場にて9年間の修行生活をおくる。2013年より現職。祖父は名僧・松原泰道。NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』の禅宗指導を務める。『人生に信念はいらない―考える禅入門―』がデビュー作となる。

目次

序章 「たのみましょー」――入門
「お引き取りください」/最初の関門/五日間の入門試験/人生の区切り
第一章 出家への思い――禅寺に生まれて
三つの禅宗/坐禅と公案/禅寺に生まれて/坐禅とは何か/坐禅の作法/坐ってはみたけれど……/僧堂への憧れ/念願の京都へ/出家への思い/禅僧にとって一番大切なもの
第二章 起きて半畳、寝て一畳――修行生活
修行僧の一日/地獄の参禅待ち/天井が映るような朝粥/「托鉢」という大切な修行/「ありがとう」よりも大事なこと/「見返りを求めない」ということ/はじめての農作業/「一日作さざれば、一日食らわず」/坐禅は体力勝負/愛しのかしわ餅/夜は孤独な坐禅
第三章 身・息・心を調える――坐禅入門
理想は赤ちゃんの姿勢/大事な調息/目の前のことに「なりきる」/身心一如/騒々しい坐禅/警策は必要か
第四章 やらなければいけない修行――老師と僧堂
青春を捨てた場所/謝れば許される世界/僧堂での役職/老大師という存在/ソッ啄同時/四年目の修行生活/六人の同夏/同夏の死/老師の指示/やらなければいけない修行
第五章 「波なきところに波を起こす」――公案とは何か
言葉では言いあらわせないもの/そもそも禅問答とは?/白隠禅師/「波なきところに波を起こす」/「片手の声が聞こえるか?」/剣客同士の立ち合いのように/夏目漱石と禅問答/「犬にも仏の心があるか?」/達磨さんとその弟子の問答/達磨さんが伝えたかったこと/公案は一つあればいいのか/公案は月をさす指そのもの/何のための修行か/一器の水を一器に移す/古則公案と現成公案
第六章 坐禅は心のゴミ捨て場――禅僧としてのスタート
公案の先に見える景色/新鮮さを求めて/九年間の禅修行の成果/公案は公表すべきか/お寺の坐禅会/坐禅は心のゴミ捨て場/渋谷の朝活/超宗派のイベント
第七章 「心の柱」を打ち立てる――考える禅
無心になるべきか、考えるべきか/「無心」への道/自分とは何者か/柔軟にたわむ柱/「心の柱」が禅の悟り/人生に「信念」はいらない/あなたにとって「幸せ」とは何ですか/「無事」とは何か/日日是好日/「考える禅」
第八章 敷居は高く、門戸は広く――知恩報恩
祖父・松原泰道から渡されたバトン/地獄で説法/誰があなたを救うのか/「わからない」からこそ/知恩報恩/坐禅は句読点/出家の理由/記念すべき「よっこいしょ」/それは病院と同じである/学んだことをいかに社会に還元するか/敷居は高く、門戸は広く/「道楽」を大事にする/「雪を担って、井戸を埋める」
あとがき

担当編集者のひとこと

坐禅は心のゴミ捨て場

 7月新刊『人生に信念はいらない―考える禅入門―』の著者は、禅僧の細川晋輔師。修行や僧侶としての経験をベースに、仏教とは何か、禅の真髄とは何かに迫った一書です。「禅」と聞いて、「坐禅」のことを真っ先に思い浮かべる人も多いと思いますが、その目的は意外と知られていません。また、解説するお坊さんによっても、その解釈はそれぞれで、統一された見解というのはないようです。ここでは、細川師が「坐禅とは何か」について語っている箇所を引用してみます。

 坐禅は「心のゴミ捨て場」です。何かを求めて行うものではありません。坐禅をいくら組んでも、何ら得るものはないのです。それでは、なぜ坐禅をするのか。それは「捨てる」ために他なりません。心の中にある色々なものを捨てた先に、私たちが生まれながらに持っている「幸せな心」があるのです。

「坐禅は心のゴミ捨て場」「捨てるための坐禅」……なかなか我々が思っているような、明確な“効能”はないようです。そう言われると「そこに何があるのか」と、むしろ興味が湧くというもの――。細川師が住職を務める、東京都世田谷区にある龍雲寺では、一般向けの坐禅会を毎週日曜日早朝に行っています。気になった方は、一度経験してみてはいかがでしょうか。

2018/07/25

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