
人生に信念はいらない―考える禅入門―
836円(税込)
発売日:2018/07/14
- 新書
- 電子書籍あり
強固な“信念”より、柔らかな“心の柱”を――。
「生きてみたら。」スタジオジブリ 鈴木敏夫氏推薦!
人生をより豊かにするためには、強固な”信念”よりも、柔らかな”心の柱”を見つけよう――。九年の厳しい修行を経験、千を超える公案に取り組んだ禅僧が、禅と仏教の魅力をわかりやすく語る。「坐禅は心のゴミ捨て場」「見返りを求めない」「本当の自分に気づくコツ」等、日々の迷いや苦しみに向き合い、より自由に軽快に生きるためのヒントがいっぱい。これからの日本仏教を背負って立つ、注目の禅僧のデビュー作!
書誌情報
読み仮名 | ジンセイニシンネンハイラナイカンガエルゼンニュウモン |
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シリーズ名 | 新潮新書 |
装幀 | 新潮社装幀室/デザイン |
発行形態 | 新書、電子書籍 |
判型 | 新潮新書 |
頁数 | 224ページ |
ISBN | 978-4-10-610772-6 |
C-CODE | 0215 |
整理番号 | 772 |
ジャンル | 人文・思想・宗教 |
定価 | 836円 |
電子書籍 価格 | 836円 |
電子書籍 配信開始日 | 2018/07/27 |
担当編集者のひとこと
坐禅は心のゴミ捨て場
7月新刊『人生に信念はいらない―考える禅入門―』の著者は、禅僧の細川晋輔師。修行や僧侶としての経験をベースに、仏教とは何か、禅の真髄とは何かに迫った一書です。「禅」と聞いて、「坐禅」のことを真っ先に思い浮かべる人も多いと思いますが、その目的は意外と知られていません。また、解説するお坊さんによっても、その解釈はそれぞれで、統一された見解というのはないようです。ここでは、細川師が「坐禅とは何か」について語っている箇所を引用してみます。
坐禅は「心のゴミ捨て場」です。何かを求めて行うものではありません。坐禅をいくら組んでも、何ら得るものはないのです。それでは、なぜ坐禅をするのか。それは「捨てる」ために他なりません。心の中にある色々なものを捨てた先に、私たちが生まれながらに持っている「幸せな心」があるのです。
「坐禅は心のゴミ捨て場」「捨てるための坐禅」……なかなか我々が思っているような、明確な“効能”はないようです。そう言われると「そこに何があるのか」と、むしろ興味が湧くというもの――。細川師が住職を務める、東京都世田谷区にある龍雲寺では、一般向けの坐禅会を毎週日曜日早朝に行っています。気になった方は、一度経験してみてはいかがでしょうか。
2018/07/25
著者プロフィール
細川晋輔
ホソカワ・シンスケ
東京都龍雲寺(臨済宗)住職。1979年東京都生まれ。大学卒業後、京都にある臨済宗妙心寺の専門道場にて九年間の修行生活をおくる。2013年より現職。著書に『人生に信念はいらない』(新潮新書)、『迷いが消える禅のひとこと』(サンマーク出版)、『禅の言葉とジブリ』(徳間書店)などがある。